東アジア領域における大気環境変動の長期モニタリング|研究紹介|国立環境研究所
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東アジア領域における大気環境変動の長期モニタリング(令和 3年度)
Long-term monitoring of atmospheric environment in east Asian region

研究課題コード
2125AX143
開始/終了年度
2021~2025年
キーワード(日本語)
モニタリング,エアロゾル,微量気体,東アジア
キーワード(英語)
monitoring,aerosols,trace gases,east Asian region

研究概要

中国での社会変化やエネルギー政策の転換の結果石炭から石油への依存度が高くなり、日本に飛来してくる越境大気汚染物質(粒子状物質(PM)、オゾンなど)の濃度や組成が変化してきているため、東アジアの大気環境の変動を長期的な視点で監視する必要がある。そのため、主として、長崎県福江島大気環境観測施設における大気質の長期モニタリングを継続実施する。また、沖縄県辺戸岬大気・エアロゾル観測ステーションにおいても、モニタリングを継続しつつ共同観測拠点として国内外の研究者に提供し、地域環境研究の進展に貢献する。

研究の性格

  • 主たるもの:モニタリング・研究基盤整備
  • 従たるもの:応用科学研究

全体計画

大気中の微小粒子状物質(PM)の質量濃度や化学組成、オゾンなどのガス状物質、ライダーによる雲・エアロゾル光学特性の鉛直プロファイル観測、及び、風・降水・気温など気象要素の観測を継続実施し、東アジアの大気環境のモニタリングを行う。長期観測のため、これらの観測を継続し、これまで蓄積したデータなどとの比較を通じ、東アジア域における大気汚染物質の長期変動を明らかにする。なお、他の研究機関とも共同研究を行い、共同観測拠点としても機能させる。

今年度の研究概要

長崎県福江島大気観測施設などにおいてPM2.5 の質量濃度、エアロゾル化学成分、鉛直分布などの連続観測を行い、過去のデータやほかの地域との大気汚染状況と比較することにより、国内大気環境に対する越境大気汚染の寄与率や組成変動等を推定するための基礎的情報を得る。

外部との連携

千葉大学、JAMSTEC、産業技術総合研究所、金沢大学、福岡大学、近畿大学、大阪府立大学、東京大学、東京理科大学、東京都立大学

関連する研究課題

課題代表者

清水 厚

  • 地域環境保全領域
    広域大気研究室
  • 上級主幹研究員
  • 博士(理学)
  • 物理学,地学
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担当者