1992年3月30日
バイオテクノロジーによる大気環境指標植物の開発に関する研究
昭和61年度〜平成2年度
国立環境研究所特別研究報告 SR-8-'92
我が国における窒素酸化物や光化学オキシダントによる大気汚染は依然として高いレベルにあり、農作物や森林等に悪影響を及ぼしていると考えられる。本報告書では、植物を用いて大気環境をモニターするための手法の改良を目的として実施された研究の成果や、遺伝子組換え技術による植物の大気汚染感受性の改変手法について検討を行った結果について述べられている。報告書は、まず本研究の基礎となる大気汚染物質による植物障害の仕組みについて解説し、大気汚染物質に感受性の高い植物の選抜、大気汚染に対する抵抗性に関与する遺伝子の単離と遺伝子組換え植物の作成、光化学オキシダントの主成分の一つであるペルオキシアセチルナイトレート暴露装置の開発、大気汚染被害の画像による計測手法の開発、ペチュニアや蘚苔類等の指標植物を用いて野外大気環境を評価する手法の検討等を行った結果を報告している。
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