第5回国際アドバイザリーボード助言会合
開催報告
【行事報告】
岩崎 一弘
国立環境研究所(以下、国環研)第4 期中長期目標期間中(平成28~令和2年度)において、得られた研究成果や今後国環研で行う研究の方向性などに対して、国内ばかりでなく海外からも助言を受けるために幅広い見識を有する海外の学識経験者による「国際アドバイザリーボード(IAB)」助言会合を開催しています。平成29年度から令和元年度まで毎年2日間ないし3日間の日程で、世界各国で活躍している3名から9名の先生をつくばに招聘し、研究プログラムや研究事業についての助言をいただいています。毎回これらのプログラム、研究事業全てを対象としてはいませんでしたが、令和2年度は第4期中長期目標期間の最終年度であるため全体会合の開催(9月16日~18日)を予定していました。しかしながら新型コロナウイルス感染拡大予防のため書面交換及び一部Web会合という形式での実施となりました。
今年度のIABでは、平成29年に議長をつとめていただいたミランダ・シュラーズ教授(ドイツ)をはじめ、オーストリア、スゥエーデン、アメリカ、韓国など世界各国で活躍している10名の学識経験者に委員をお引き受けいただきました。全体会合である今回の対象課題は、課題解決型プログラム(低炭素研究PG、資源循環研究PG、自然共生研究PG、安全確保研究PG、統合研究PG)、災害環境研究PG、気候変動適応研究PG、衛星観測に関する研究事業、子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)に関する研究事業とし、それぞれ助言を受けました。書面交換形式は初めての試みでしたが、委員の先生方から非常に丁寧なコメントをいただきました。またWeb会合が行われた課題では通常の対面型会合に匹敵する白熱した議論が行われました。
最後にこの場をお借りして、非常にお忙しい中、国環研のために貴重な時間と労力を惜しみなく使っていただいたIAB委員各位に心から感謝を申し上げます。