宝塚OGの活躍が目覚ましく、昨日もあるOGが出演する日本初演ミュージカルが発表されました。
がしかし、そのミュージカルの演出家の発言が物議を醸しているのです。
(以下、気持ちのいい内容ではありません)
歌えないミュージカル俳優を器用?
『グラウンドホッグ・デー』上演決定!
そのミュージカルとは1993年に公開されたアメリカ映画を原作としたミュージカルで、
2016年にブロードウェイで上演された『グラウンドホッグ・デー』。
物語は、アメリカで開催されるお祭りの日「グラウンドホッグ・デー」を永遠に繰り返す(タイムループする)ことになった天気予報士のお話しです。
主演を務めるのはWEST.桐山照史さんで、
その他キャストには豊原江理佳さん、戸塚純貴さん、川久保拓司さんら、舞台や映像で活躍されている俳優さんたちが名を連ねています。
そしてヒロインには我らが宝塚OG・元雪組トップ娘役の咲妃みゆさんが器用されました。
咲妃さん演じる明るく知的な女性・リタは、タイムループの中に閉じ込められた主人公の心を溶かす存在だそうで、
久しぶりに宝塚の王道的なヒロインが見られるのかな?
在団中からお芝居に秀でた人でしたが、退団後もたくさんの作品に出演し、高い評価を受けています。
その中でもとくに『ジャボン玉とんだ』と『千と千尋の神隠し』は素晴らしかったです。
ということで彼女がヒロインを務める『グラウンドホッグ・デー』に興味がわき、いろいろ情報を集めていたんです。
ストーリーも面白そうですし、関西公演もある。
ぜひ見に行きたい!と思った次の瞬間…
演出家の発言に怒り
ふと目に止まったX投稿にビックリ!
これどういう意味か分かりますか??
観客やファンを含め大勢が目にする場で、作品を手掛ける演出家が歌唱指導の先生に、「◯◯と◯◯(俳優)の歌が心配だから本番までにはいっぱしにしてくれ!」と言い放ったんです。
自分がキャスティングした俳優をこんな風に茶化して、いったい何がしたいんでしょう。
キャストはもちろん、ファンにも作品にもスタッフにも、全方向に失礼すぎる発言。
怒りと情けなさで体が震えました。
前代未聞の告知
この演出家はブラックコメディに定評があるそうですが、
いくらなんでも「歌が心配」なんてまったく笑えませんし、わたしにはこれがユーモアだとは思えないのです。
当然、歌が下手なことをイジる発言や演出はご勘弁!
そりゃあ現在大活躍しているミュージカル俳優たちにも『初めての舞台』があったわけですから、初出演を否定しているわけではありません。
むしろミュージカルデビューおめでとうございます!頑張って!と言いたい。
がしかし、そもそもミュージカルですから歌えることが第一条件なのは観客として譲れません。
もちろん歌の上手い下手には個人的主観がありますので、ボーダーラインを決めることは不可能です。
ただ演出家本人が最初から歌に不安があると思っている人をキャスティングするのはいかがなものかと。
ということで、演出家のデリカシーのない発言により最悪の告知となった『グラウンドホッグ・デー』
11月11日の東京初日を皮切りに、大阪、御園座(大千秋楽は12月8日)の上演予定です。
ストーリーは面白そうだし咲妃さんの舞台姿は見たいけれど、さてさてどうしたものか。
公の場でキャストをディスってそれが世間にウケると思っているような演出家の作品を見に行くの?と自問自答しているところです。