[式当日のスナップ撮影] 残念ショット回避のために心掛けるべきポイント6
何度も見返して、周りにも見てもらいたい結婚式のスナップ写真。でもプロだけでなくゲストに撮ってもらったものも含めて、どれもがベストショットというわけではない場合も。後から写真を見て「あれ?私ってこんな感じ?」とガッカリしない、結婚式当日の残念ショットを減らすための花嫁の心掛けポイントをご紹介。
たくさんの花嫁さんの最高の瞬間を撮影しているフォトグラファーdapandaさんのアドバイスも必読!
残念例1:[表情が残念]緊張で表情がカチコチ
結婚式の舞台では緊張が付きもの。また、たくさんのゲストの注目を一身に浴びるので、「気を抜けない」とつい表情にも力が入りがち。
「緊張で表情が硬く、ナチュラルな笑顔の写真が少なく残念でした」(紫織さん)
「緊張から真顔だったり、口元に力が入ってしまった。着席している間、自分たちのスピーチのことで頭がいっぱいで無意識にうつむいてしまい、前を向いてなかった」(ゆきさん)
「かっこいい感じにしたくてキメ顔をしたら、後で見たらただ怖い、にらんでいる花嫁になっていてとても恥ずかしかった」(ayk0さん)
など目や口元に力が入りすぎてこわばってしまっていることによる残念ショットが。
また、
「笑顔の練習をしていましたが、笑顔のパターンが少なく同じ表情が多くなってしまいました」(明音さん)
「テーブルラウンドの写真が硬い表情になっていて、全部のテーブルで同じ顔をしていた」(クマちゃんさん)
など、表情がワンパターンになりがちという声も。自然な笑顔や表情をつくるコツはあるのでしょうか。
[ポイント1] 写真に撮られ慣れて本番を迎えよう!
緊張する瞬間の連続に加え、撮影に慣れていない花嫁さんがほとんどなので、どうしても表情は硬くなりがち。予行演習としてできれば前撮りをお勧めします。自分自身の笑顔やポーズなどの反省点も前撮りの段階で見えてくるので、結婚式では前撮りよりもレベルアップした写真が撮れるはず。
また、初めて会う相手に心許した表情をするのはプロのモデルでも難しい話。なるべく打ち合わせを入念にしましょう。僕の場合は趣味の話をしたりお酒を飲みながらコミュニケーションを取ることも。お人柄や「花嫁さんはこの角度が美しい」とか「新郎さんは普段笑わないけれど思いっ切り笑っている姿もいいかも」とこっそり見つめています。
カメラに緊張してしまう人も多いので、その場合少し引き気味に撮影したり、目線をもらわないカットから撮影して徐々に慣れてもらいます。あえて結婚式とは関係ない話をして緊張をほぐすことも。(dapandaさん)
残念例2:[表情が残念]うつむきショットが決まらない
花嫁さんのエレガントさが引き立つ「うつむきショット」。しかし、後から見ると「こんなはずでは……」の残念ポイントが。
「顎を引いたら二重顎になってしまっていました」(こまさん)
「うつむき加減の写真は二重顎が多く残念だった」(chihiroさん)
また、目を魅力的に見せることで大人気のつけまつげやまつげエクステもボリュームには要注意。
「披露宴の後半くらいになってくると、つけまつげが重くて目が開かなくなってしまい、挙式ではパッチリだったのに最後には切れ長でどれもまぶしそうな目になってしまった」(らいちぃさん)
「まつエクを付けすぎて、少し下を向いただけでも目をつむっているように見えた」(M.Nさん)
[ポイント2] うつむきショットは顎を引きすぎずに、目線を落として!
二重顎は主に“顎を引きすぎること”&“フォトグラファーの撮影する角度”が大きな要因です。フォトグラファーとの打ち合わせ時に、二重顎を気にしていることを正直に話しましょう。撮影時に気に掛けて、できるだけ二重顎にならないカットを撮ってくれるはずです。
また、つけまつげのボリュームがありすぎて白目の部分がなくなり、黒目のみに見えたり、目が開いているかわからなくなる写真も多いです。うつむきショットを撮影することを頭に入れてまつげのボリュームを決めるのがよいです。(dapandaさん)
残念例3:[姿勢が残念]猫背で疲れた印象に……
せっかくドレスアップしていても、猫背だと残念な印象になりがち。ドレスのラインをきれいに見せるためにも、姿勢は大事なポイントです。
「普段の癖が出てしまい猫背な写真が何枚かあってへこみました」(ぐでたまさん)
「披露宴後の写真は疲れていたため、基本猫背のものが多かった」(新婚さん)
「猫背で肩が内側に入りやすいので、胸を張るように挙式のときは気を付けていたけれど、披露宴で友人と話しているときなど気が緩んでしまった」(あっぷるさん)
など、披露宴中盤以降や終了後のパーティで疲れが出始めたとき、また手紙を読むことだけで精一杯になりがちな「花嫁の手紙」を読むときに猫背になってしまったという声が多く見られました。
また、猫背を気にするあまり、
「姿勢を良く見せるために、胸を張りすぎて反ってしまっていた。気が付かなかった。恥ずかしい」(アズーラゆりこさん)
「胸を張りすぎてガタイ良く見えすぎてしまった……」(ぽりんきーさん)
という声も。
[ポイント3] 頭を誰かに持ち上げられているイメージを浮かべて!
基本は見えない誰かに頭だけを持ち上げられているイメージが一番良い姿勢に結び付くと言われています。
人それぞれの姿勢や癖によるものが多いので、やはりこれもフォトグラファーとの打ち合わせ時にその旨を伝え、当日指摘してもらうようにするのがベストかと思います。
具体的なシーンで言うと、バージンロードを歩くときや階段を降りるときは、どうしても猫背になりがち。これは、歩いているときにドレスの裾を気にする余り、目線が下に向くためです。目線のある方向に体が向くので、バージンロードでは前方にいる新郎の姿を見ると良いです。また、ベールダウンのときも猫背になることが多いです。上半身だけストンと真っすぐ下に落とすように膝を曲げることで、背筋も真っすぐ保てますよ。(dapandaさん)
残念例4:[姿勢が残念]二の腕が広がってボリューミーに
結婚式に向けて、エクササイズやエステで体を絞っていても、二の腕はなかなかお肉が落ちにくいところ。先輩花嫁からは、ケーキ入刀やブーケを持った写真で二の腕の残念ショットが多いという声が。
「腕を細く見せようと脇を締めたら、ぜい肉が広がって余計太く見えてしまっていた」(ともみんさん)
「ブーケを持つとき、脇を締めていたため、二の腕が気になった」(ゆみさん)
「グラスを持ったときに脇を締めたら二の腕が太くなった」(オガさん)
と脇を締めすぎることで二の腕が広がっているようです。
[ポイント4] 自分の体で気になる部分はフォトグラファーに伝えて!
正直、フォトグラファーの撮影技術だけで細く見せるのは難しいので、脇の締めすぎには注意してください。また、打ち合わせ時に気になる旨を率直に伝えてください。
僕の場合は、腕全体ではなく半分や3分の2をフレームに入れるように工夫することもあります。写真だけではできることは限られているので、ご自身のケアはもちろん大切です。そして、監視カメラに見られているように、式の最中は常に撮られている意識を持ってください。フォトグラファーはきれいの瞬間を切り取ってくれますよ。(dapandaさん)
残念例5:[ポーズが残念]ブーケがきれいに見えない
イメージ通りに完成したブーケ。きれいなまま写真に残したいですよね。先輩花嫁からは、「上に持ちすぎてマイクのようになってしまった」と持つ位置による残念ショットやブーケの重さに悩む声が。
「ブーケの持ち方に指示がなかったので、上の方で持ってしまっていたが、少し下げればよかったです。プランナーさんに事前に持ち方を聞いておけばよかった」(Yさん)
「ブーケを持つ位置が上すぎて、ウエディングドレスの上半身のデザインが見えにくくなってしまった」(はるかさん)
「ブーケの花側でなく葉っぱ側を外に向けてしまっていた」(たかよさん)
などは、ベストポジションを知っておくことで残念ショットを減らせそう。
[ポイント5] ブーケの持ち手が、自身のおへそ辺りに来るように持って!
ブーケの大きさや写真の撮り方によって変わりますが、ブーケを持つ部分が自身のおへそあたりに来るような持ち方が基本姿勢です。ブーケの重さでだんだんと下がってしまうことが多いので、そのポジションを意識しましょう。実際のブーケを受け取った時点でどこが正面かをプランナーやフローリストに聞くのがいいですね。
また、ブーケは思っている以上に重いです。豪華なキャスケードだと驚く重さになることも。結婚式の翌日に筋肉痛になったという花嫁さんも多いので、結婚準備の合間に気分転換ついでに1kgとか2kgのダンベルでも持ってトレーニングしておくのもありかもしれません。(dapandaさん)
残念例6:[ポーズが残念]どの写真を見てもピースばかりしている……
「ピースサインなど、子どもっぽいポーズをしてしまった。ドレスに合うポーズを調べておけばよかった」(さつきさん)
「カメラを向けられるとついピースをしてしまい普段とは違ったポーズでの写真が少なかった。ポーズのリクエストなども伝えて、いろんな写真を撮ってもらうべきでした」(みんさん)
とせっかくの場なのに普段と変わらないポーズだけで残念という声が。
また、結婚式の写真ということで、あえて気合いを入れたポーズに挑戦したけれど、後から見ると残念と感じる声も。
「無理しているのが明らかにわかるポーズで、逆に不自然だった」(るるさん)
「ジャンプしてと言われて撮った写真が、ジャンプしすぎて変だった」(みねこさん)
[ポイント6] 撮りたいポーズがあれば事前に相談を!
結婚式中は時間が限られているため、あれもこれも撮影するのは現実的に難しいです。スタンバイしてドレスを直し、照明を変え……と撮影には、1カ所5~10分かかります。ですので、SNSなどで撮りたいポーズを研究するのはいいけれど、そのポーズに固執してしまうのはおすすめしません。希望がたくさんある場合は、前撮りを利用するとよいです。時間も十分にあり、緊張も式当日とは格段に違うはず。
写真は映像と違い、その瞬間を切り取るものなので、結婚式の最中は普段の半分ぐらいのスピードで行動を。所作をゆっくりすればゲストからも優雅に見えます。
撮りたいポーズがあれば事前に考えてフォトグラファーに伝えるましょう。「この方はここまで撮っていいのか」という判断基準にもなり、自身のちょうど良い引き出しを開放して撮ってくれますよ。最近は、ポーズをつくりすぎていないナチュラルなものが人気です。(dapandaさん)
From 編集部
心掛けポイントを知って、目指せフォトジェニック!
先輩花嫁からは「笑いすぎが気になる」や「思いっきり泣いた表情が……」という声も聞こえましたが、どれも素敵な瞬間を切り取った記念の写真。それでも気になる場合は、あらかじめ心掛けポイントを押さえて、残念ショットを少しでも減らしましょう。
そして何より、式当日はリラックスして結婚式自体を楽しんでくださいね。最高の笑顔の瞬間を写してもらえるはず!
dapandaさん フォトグラファー
20年間で約1900組の結婚式を撮影したフリーフォトグラファー。
さまざまな会場で撮影した経験から、会場選びやプログラムの相談にも乗ってくれる。
ブログ「ウエディングカメラマンの裏話」がユニーク。
https://ameblo.jp/dapanda45/
構成・文/RIE☆ イラスト/南 夏希
※掲載されている情報は2020年5月時点のものです
※記事内のデータならびにコメントは、2020年3月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー85人が回答したアンケートと過去2年以内に結婚した女性103人が回答したマクロミル調査によるものです
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