田舎暮らし♪
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「墨のゆらめき」三浦しをん著_b0365145_23561384.jpg


都内の老舗ホテルに勤務する続力(つづき ちから)は、筆耕士として登録している遠田薫なる人物に仕事を依頼するため、京王線下高井戸駅に降り立つ。
しかしこの遠田という男、実際会ってみると一癖も二癖もありそうなうえに、書家、書道教室の先生、筆耕士に加え、依頼者に代わって手紙の文面を考え、依頼者の筆跡を模写する「代筆屋」も営んでいたのだった。
遠田から、依頼者に代わって手紙の文面を考えることを無茶ぶりされた続は、遠田と接していくうちに文字が放つきらめきに魅入られていくが、ある「依頼」をきっかけに、秘められた遠田の過去が明らかになり──。
〈書家が全身と全神経を駆使し、ついには自身の存在さえ消え去るほど集中したそのとき、世界が反転して、眼前の文字に書家の姿、書家の思いや魂も含めた森羅万象が映しだされる。〉
『墨のゆらめき』より本作は、ホテルマンと書道家のお仕事小説であり、文字が繋ぐ男同士の友情物語。

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登場人物が魅力的でした。ユーモアも織り込みながら飽きさせず楽しく読みました。
見事に違う環境で育った二人が仕事を通してお互いを思いやり友情を深めていきます。
不幸な生い立ちの中でもいい出会いに恵まれると救われます。
甘えだけでは生きていけないことも承知の書道家ですからその辺はどきどきでした。読みながら苦しくなった場面ですね~
過去は消せなくても友情を育てることはできますからね。
仕事上の関係ではなく個人対個人であれば何ら問題はないのです。
ちょっと切なくもあるけれど~ここは物語として~ですよ。




# by tubasafu12 | 2024-05-25 00:23 | 本・読書 | Comments(0)


「今日でなくてもいい」佐野洋子著_b0365145_23435479.jpg


河出書房新社 2021年8月30日発行
生きる意味を考え、死ぬさまを見続けた佐野洋子。
珠玉のエッセイのなかから、死・生・老いをテーマに書かれた作品を再編集。今なお私たちに問いかける力強いエッセイを厳選収録する。
2010年72歳永眠

<収録>

〔犬が死んだ〕/〔また、母が赤ん坊を産んだ〕/青い空、白い歯/百日草/二つ違いの兄がいて/とおい草のにおい/「鈴木医院」の鈴木先生/清濁あわせ飲んで噓も方便


葬式が好きです/死んだふり/鳥が空をとんでいても気の毒には思わない/女の老人とおばあさん/銀の杖/こわーい/フツーに死ぬ/そうならいいけど


やがて子供は大人になる/スカートをけって歩きなさい/こんぐらがったまま、墓の中まで/ねえねえ、うちの子だけどうしてあんなに可愛いのかしら/何も知らない/あとのまつり/年寄りは年寄りでいい/シュワーッと消える/大人も子供もあるもんか


〔父が死んだのは〕/自分らしく死ぬ自由/今日でなくてもいい/そのとき/〔六十の還暦を〕/母のこと、父のこと/〔仕事が嫌いだと〕/〔私が愛する人は皆〕/〔MRIで〕/どんどんわからなくなる














# by tubasafu12 | 2024-05-19 23:46 | 本・読書 | Comments(0)

最近読んだ本

最近読んだ本_b0365145_22180000.jpg

 2055年、東京。
 大手医療機器メーカーに勤める浩平は、疲れたような毎日を送っていた。
 そんなある日、突然受け取った父の訃報。
 生前、親交が薄れていた父が、浩平に残した唯一の遺産、
 それは、鍵がかかったままの「書斎」だった……。

 自己啓発小説の旗手・喜多川泰が大人たちに贈る感動作。
 ――この本を読んだあなたは、
 自分という存在の価値を感じずにはいられないだろう……。

 【著者からのメッセージ】
自分が持っている逃げ場に入り込んで、幸せになることを放棄している人がたくさんいます。実際には、たくさんどころか、誰もが心の中に、そういう逃げ場を持っている。それが邪魔をして、幸せになれないでいます。

本作を読んでいただいたあなたにも、過去に背負った苦しみや、自らが作り出した逃げ場から抜け出して、今、目の前にいる人の人生を幸せにするために、遠慮なく幸せになって欲しい。このことが、この作品によってうまく伝わっていたら幸いです。(「あとがき」より抜粋)



# by tubasafu12 | 2024-05-06 22:21 | 本・読書 | Comments(0)

西寒田神社の藤の花

西寒田神社の藤の花_b0365145_21101647.jpg

# by tubasafu12 | 2024-04-22 21:10 | お出掛け | Comments(0)

市民図書館は3月11日~3月31日まで休館してました。
4月1日から新年度がスタートというところでしょうか。早速予約していた本の順番がきたようで昨日受け取りに行ってきました。

2019年12月ポプラ社から発行「わたしの美しい庭」です。
昨日、今日で読み終えました。読みやすくて昨夜一気に読んでしまおうかなと思ったのですが、今日午後からゆっくり読みました。

「わたしの美しい庭」凪良ゆう著_b0365145_21132550.jpg



色々と事情を抱えた人たちが繋がって自分を取り戻していく物語ですね。
人それぞれの生き方があるので周りに左右され過ぎないように生きてゆくためには何が必要なんだろう。
一方的な思い込みで人生が狂ってしまうのは本意じゃないから修正しつつ本来の自分というものを見つけてゆくことがベストなんだろうけれどなかなかどうしてこれが難しいのですよね。

☆☆☆

春休みなので明日から娘と孫くんたちが2泊3日で泊まりに来ます。賑やかになります。
来週ゆっくり図書館にも行きたいですね。
お花見は今週までが見ごろのようです。田舎住まいですから山桜が満開!!

別府温泉祭りが4月1日~7日まで開催されています。毎年のように温泉巡りをしていたのが嘘のよう~懐かしいですね~
よく歩いて廻ったものです。
暑くくなる前にまた温泉に行きたいですね。





# by tubasafu12 | 2024-04-03 21:14 | 本・読書 | Comments(0)