文字サイズにremを使ってみる - webサイト制作の復習 --2024年5月--

文字サイズにremを使ってみる

これまで文字サイズはpxを使って指定してきましたが、font-sizeをpxで指定してしまうと「font-sizeをpxで指定するとブラウザの文字調節機能が作動しない」という問題が起こります。Chrome だと「設定 → デザイン → フォントサイズ」の項目です。


emを使ったフォントサイズ

emは親要素のフォントサイズをそのまま継承します。一見すると判りやすいですが構造が複雑になってくると、複利計算されてしまい判り難くなってしまいます。


remを使ったフォントサイズ

次にremを使ったフォントサイズの指定です。
「rem」とは、「em」や「%」の場合、親要素(が基準)に対して相対的に指定する単位になりますが、「rem」は「root em」の略の通り、root要素(最上位の要素)に対して相対的に指定する単位の事です。

remを使う時の注意点

remをそのまま使うと計算式が非常に複雑になるので、注意が必要です。
主要ブラウザーのデフォルトの文字サイズである16pxを基準値として使い回せるように、まずはベースフォントサイズを作ります。htmlに「%」を使って、基準値サイズの「16px」を「10px」になるように記述します。こうすることで、フォントのサイズを「16px」にするためには「1.6rem」、「20px」にするには「2rem」という風にわかりやすい値で指定できるようになります。
また、bodyl要素に「font-size: 1.6rem;」を指定しないとfont-sizeを指定していない箇所のfont-sizeが全て10pxになってしまうので注意が必要です。

html { font-size: 62.5%; } /* 10px */
body { font-size: 1.6rem; } /* 16px */


h1 {
font-size:4.0rem; /* 40px */
}

ただしこの方法だと、font-size: 62.5%を指定していない外部のCSSを使用する時にそのCSSでemとかremとか使われていると崩れる可能性があります。


SCSSの場合
@function rem($px) {
  @return ($px / 16) * 1rem;
}



.my-button {
  font-size: rem(18); /* font-sizeは18px相当になる */
}

Sassでのfunction関数

まずは関数の定義をします。引数を囲む( )は引数があってもなくても必要です。

@function 関数名(引数) {
  @return 
}


実際に使ってみます

@function colorRed() {
  @return #00f
}

.test {
  color: colorRed();
}

 

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