これまで文字サイズはpxを使って指定してきましたが、font-sizeをpxで指定してしまうと「font-sizeをpxで指定するとブラウザの文字調節機能が作動しない」という問題が起こります。Chrome だと「設定 → デザイン → フォントサイズ」の項目です。
emを使ったフォントサイズ
emは親要素のフォントサイズをそのまま継承します。一見すると判りやすいですが構造が複雑になってくると、複利計算されてしまい判り難くなってしまいます。
remを使ったフォントサイズ
次にremを使ったフォントサイズの指定です。
「rem」とは、「em」や「%」の場合、親要素(が基準)に対して相対的に指定する単位になりますが、「rem」は「root em」の略の通り、root要素(最上位の要素)に対して相対的に指定する単位の事です。
remを使う時の注意点
remをそのまま使うと計算式が非常に複雑になるので、注意が必要です。
主要ブラウザーのデフォルトの文字サイズである16pxを基準値として使い回せるように、まずはベースフォントサイズを作ります。htmlに「%」を使って、基準値サイズの「16px」を「10px」になるように記述します。こうすることで、フォントのサイズを「16px」にするためには「1.6rem」、「20px」にするには「2rem」という風にわかりやすい値で指定できるようになります。
また、bodyl要素に「font-size: 1.6rem;」を指定しないとfont-sizeを指定していない箇所のfont-sizeが全て10pxになってしまうので注意が必要です。
ただしこの方法だと、font-size: 62.5%を指定していない外部のCSSを使用する時にそのCSSでemとかremとか使われていると崩れる可能性があります。