パリのおいしい日々５ Paris Gourmand 5

“Caillebotte Peindre les hommes” a Musee d’Orsay.

L’exposition que j’attendais comme tout depuis plus d’un an.

On sent tres bien sa personalite ainsi sa vie.

Tres tres contente, revenir vite!

”カイユボット 人間を描く”展、「オルセー美術館」。

2年くらい前から待ち焦がれていた企画展。足取り軽やかに、オルセーに向かう。

ギュスターヴ・カイユボットって、印象派になりたかったのに写実から逃れられなかった、というイメージがある。

オルセーの宝の一つ”床削り”や、シカゴからはるばるやってきた”パリの道、雨”といった代表作をみると、それは明らか。

写実〜
でも、この辺はちょっと印象派的

でも、おぉ、これはかなり印象派！というのもちょこちょこあって、新鮮。

”床削り”の習作なんて、完全に印象派。”ヨーロッパ橋”も、本作は写実寄りだけど、秀作はぐっと印象。力入れると、写実になっちゃうのかな（笑）。

印象派的
ヨーロッパ橋の展示
こちらが本番
こちらは習作印象派〜犬がいない

これなんて、モネと言われれば、そうかと思ってしまう雰囲気

家族や友人知人、住居周りを描いた作品が多いので、カイユボットの人となりや人生を強く感じられて、画家との距離が近くなる。

自宅や友人宅での題材、多い
鏡見ながらの自画像彼がルノアールから買ったムーランドラガレットが反転して見えてるムーラン〜、５階の印象派ギャルリーにあるので、この後観に行こう

いつも見ている”床削り”、もう一つ小さな”床削り”が存在するのは知っていたけれど、初見。おぉ、いいなぁ。個人蔵。これに限らず、個人蔵多いのも、カイユボットの人生や生活によるところ多いだろうな。

数年前、「オランジュリー美術館」の企画展に飾られた、３点の川遊びの連作が、今回もまた並んでいて、うれしい♪ オランジュリーのときと、並べ方違って面白い。壁の色は、オルセーの方が、絵にぴったり寄り添っていて、より絵画に没入できる。

もう一つの床削り
床の質感が美しい

川遊びシリーズといえば、去年、LVMHのおかげでオルセー所蔵となった作品ももちろん登場。カイユボットの川作品多々あれど、正装している人物が描かれているのはこの作品だけだそう。言われてみれば、確かに。

大好きな作品との再会あり、画家の人となりもよくわかる、とても楽しい企画展に、うきうき大満足😊

題材は、本気のカヌーやカヤックではなく、趣味として船（特にカヤック）や水泳
数年前、オランジュリー美術館で巡り合って、とても気に入った３連絡＊2022年4月、オランジュリー美術館での展示の様子はこちらです。
ルノワール的な作品
この辺の緑使いなんか、ほんとルノワール的

この辺りは印象派
カヌーと水面の間の斜めの描き方がちょっと不思議イエール川の邸宅売って、パリの北西郊外に新たな邸宅を買ったカイユボットそこでは、庭いじりや（モネも庭いじりしていて仲良しだった）、ヨットに夢中に。弟（お兄さん？）と一緒にヨットレースによく出場し、優勝することも多かったそうお船作りのアトリエまで完備していて、船に夢中だった
カイユボットゆかりの住居が記された地図

でも、この展覧会だけ観たのでは、カイユボットのr魅力半減。上の印象派ルームも一緒に観て初めて、画家としてだけではなく、印象派コレクターであり印象派ムーヴメントを守った、カイユボットのもう一つの魅力を感じられる。

なので、５階へレッツゴー♪

画家の服装
自画像
愛犬との写真傘モチーフの傘今日みたいなお天気には必要