ベルヴェデーレ&グスタフ・クリムト展(ウィーン)Belvedere & Expositon Klimt Wien : パリのおいしい日々4 Paris Gourmand 4
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パリのおいしい日々4 Paris Gourmand 4

ベルヴェデーレ&グスタフ・クリムト展(ウィーン)Belvedere & Expositon Klimt Wien

24 fevrier 2023

Bonjour “Belvedere”. Un des musts pour moi a Wien.
Salut a “kiss” & une sublime exposition “Klimt. Inspired by Van Gogh, Rodin, Matisse…. Enfin, j’ai pu voir Pallas Athenee ainsi Emilie Floge. Faut absolment voir les deux “les serpents d’eau”! Non seulement I, il y a aussi II! A profiter.
大好き食堂でおいしいお昼ご飯楽しんだ後は、てくてく歩いて、グーテンターク”ベルヴェデーレ”。
この間から、ベルヴェデーレ下宮で大規模クリムト展が始まったと聞いていたので、とっても楽しみにしてた。
まずは、ブルックナーが住んだ館に頭を下げる。明日明後日、大好きなあなたの傑作聴きます♪
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上宮脇、奥右のオレンジ屋根がブルックナーが皇帝から与えられていた住居。

上宮で、”接吻”と再会。下宮のクリムト展に出張中の作品も多いなか、”接吻”はここから決して動かせないのでしょうね。圧倒的な迫力と美しさを堪能。
シーレやマルカトもチラ見してから、下宮に降りる。
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上宮、300年記念イヤーらしい。
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広大なお庭を通って下宮へ。
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“クリムト。ヴァン・ゴッホ、ロダン、マティスらからインスピレーションを受けて”展。
ゼッセッション(分離派)展がゴッホや印象派、ムンクなどを紹介したおかげで、これらの画家が世紀が変わる前後のウィーンで大評判になった。ゼセッションの第一人者クリムトも、これらの画家からたくさん影響受けたのがとってもよくわかる展覧会。アカデミックから黄金様式まで変化したクリムトの魅力たっぷり。
普段は上宮で見てる作品が、違う感じで展示されてるの、楽しい。
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初期の、マルカト的なアカデミック画風。
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分離派会館の壁の上の方に飾られてるベートヴェンフリーズ、ラストの作品。原寸大コピー。この高さで見られると、視点が変わって楽しい。本物は、オペラグラス持って見上げないといけない。
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日本からやってきた作品。日本所蔵、もう一枚あった。
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首と腕のダイヤモンドの描き方がたまらなく好きな肖像画。初めて見た時、ずーっとダイヤモンド見つめた。
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左はモネ。モネやゴッホらからも、クリムトはものすごく影響受けた。
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こちらはゴッホ。ゼッセッション展で初めて紹介されたゴッホ作品。そのままウィーンに引き取られた。
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左はムンク。ムンクも、ゼッセッションが絶賛したあと、ウィーンではやった。

企画の意義から外れるかもしれないけど、興奮したのは、ついにようやく、”パラスアテネ”と”エミーリエ・フレーゲ”を見られたこと。この美女二人は、長期改装中の美術館が自宅なので、ウィーンに通っているこの5〜6年、見る機会がなかった。
エミーリエの、表情も装飾もすごく素敵。ほぼ等身大なのね。パラスアテネは、上宮から移動してきた”ユーディット”と同じ並びなのが面白い。
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そして、本企画展最大の目玉、”水蛇II”に感嘆。
ユダヤ系オーストリア人が所有していたのが第二次世界大戦中にナチスに略奪(たくさんあったね。アデーレも、数年前にオルセーから去ったりんごの木も同じ運命にあった)。その後、数人の所有者を経て今はアジアの個人蔵だそう。今回、60年ぶりにウィーンに里帰りするとあって、大注目。(略奪された所有者の子孫に戻ってないのね。)
圧倒的な鮮やかさと華やかさ、そして退廃と堪能。よーく見ると、ちっちゃなお魚たちがかわいい。
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これだけでも見る価値ありありなのに、なんと、”水蛇I”も隣の部屋に展示されている。
この作品、ベルベデーレ所有らしいのだけれど、いつも飾ってる?見た記憶がない。というか、あまりに小ぶりなので、さらっとしか見てなかったのかな?
IIがかなり存在感ある大きさなのに比べ、Iはその1/20くらいで、ちっちゃ!羊皮紙に油絵具や金箔、ペンシルなどでとても精巧に描かれていて、とっても素敵。どちらか選ぶなら、I。恒例”どれか一つもらえるなら”も、もちろんこれ。
初めまして&お久しぶりからなる、素晴らしいクリムト展を満喫。
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2022年5月空いてるベルヴェデーレの様子はこちらです
2019年3月のベルヴェデーレはこちら
2018年10月のベルヴェデーレ












by yukinokano44 | 2023-02-28 23:05 | アート | Comments(0)

Journal de Yukino KANO, journaliste culinaire.  パリ在住ライター加納雪乃が綴る、フランス食文化を中心にした、おいしい日々の記憶。1、2、3もあります。文章&写真の無断転載禁止。
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