パリのおいしい日々４ Paris Gourmand 4

30 avril 2022

Leve tot pour voir “Le decor impressionniste” & collections permanentes a Musee Orangerie.

早起き美術館☀️

”装飾”というテーマで印象派を眺める企画展、雑感。

入ってすぐのところに並ぶ４点の花テーマの作品。モネ、マネ、ルノワール、セザンヌなのだけど、どれが誰のかわかるかな？引きで見ると難しいど、近くで見るとそれぞれのタッチの特徴が見えてくる。一番わかりやすいのはマネかな。（答えは最後に。）

お姉さん美術館のオルセーから、モネの傑作たくさん借りてる。日傘の女、オルセーよりちょっと位置が低い？視線が微妙に違う気がする。天井の高さの差かな？

カイユボットの大きな３作、1879年の印象派展にそろって展示されたもの。今は、２点個人蔵、１点美術館で離れ離れ。３枚揃って並ぶとインパクト大。当時の印象派展、どんな雰囲気だったのでしょうね。

本日の”一枚もらえるならこれ”は、モネの風景画。手前の花も奥の木も美しい。

おぉ、ロンドンのナショナルギャラリーから、ルノワールの踊り子が２点揃って海峡超えて来てる。

ルノワールがシャルパンティエ夫人のために装飾した鏡も素敵。METにあるシャルパンティエ親子の作品、大好き。子供を描かせたらピカイチのルノワールの中でも、とりわけかわいらしい子供たちだと思う。

ドガやシスレーが描いた扇型の作品。この時代、扇型の作品が流行ったのね。マルモッタン美術館にもたくさんある。

”丸”に縁取られたモネの睡蓮。家を飾る装飾として、どちらの丸の方が好みかしら？

最後に、”装飾印象派”展の４点の花作品の作者答え合わせ。左から、モネ（無造作な色の重ね方）、マネ（黒線縁どり）、ルノワール（背景のちょっと波打つような表現。彼が一番わかりづらかった）、セザンヌ（寄りの上半分、キュビズム的）。見比べ、楽しいね～。

ついでに、モネの巨大睡蓮たちと（この季節、9時に行かないと、人だらけになっちゃう）、常設展の皆様にもご挨拶。

この美術館で一番気に入っているルノワールの白桃の、相変わらずの熟れ熟れで匂い立つようなタッチにうっとり。

くっきりマティス、ふんわりローランサンをチラ見して、ユトリロルーム。この作品見てると、佐伯祐三を思い浮かべる。

佐伯祐三の作品だって、この美術館に入っていても全然おかしくないのに、、。パリを愛した画家だけど、この街で佐伯の作品見たことない気がする。それにしても、いつも思うけど、なぜユトリヨじゃなくてユトリロになっちゃったんだろう。フランス人に”yutoriro”って言ってもまず通じない。

オランジュリー美術館にスーティンやモディリアニ、マティスやドランなどの素晴らしいコレクションを残した画商ポール・ギヨームの、ニースのプロムナード・デ・ザングレをモディリアニと歩いている写真を見ながら、佐伯のフォーヴ表現はギヨームに響かなかったのかなぁ、とぼんやり考える。素晴らしい才能だと思うのだけれど。