パリのおいしい日々４ Paris Gourmand 4

Au Violon d’Ingres, aux Cocottes et au Cafe Constant, le chef Christian Constant m’a donne beaucoup de delicieux souvenirs. (Je n’ai pas pu venir aux Ambassadeurs, j’etais encore au Japon…)

カフェ・コンスタン、最後の訪問。

クリスチャン・コンスタンは、よい料理人を育てる最高の教師として大評判。もちろん料理人としてもとても偉大だけど、育て上げた数多くの料理人の名前を見ると、まさに圧巻。

彼が黄金期を築いたオテル・ド・クリヨンの”レ・ザンバサドゥール”には行きそびれてしまったけれど（想像してみて、クリスチャンの両脇をエリック・フレションとイヴ・カンドボルドががっちり固め、コミにはエマニュエル・ルノーがいて、パティスリーにはクリストフ・フェルデールがジル・マルシャルとローラン・ジュナンを従えていた厨房を。気絶しそう、、）、96年の独立後から今に至る25年間、”ル・ヴィオロン・ダングル”、”レ・ココット”、”カフェ・コンスタン”で、仕事でもプライヴェートもとってもお世話になってきた。

Pour fêter son depart et remercier ce chef que j’adore, comme tout ses admirateurs, je dine pour la derniere fois chez lui, a Cafe Constant.

Je suis le 867eme cliente durant ces 3 semaines de festivités.

Tout les clients sont des copains/clients habitues de ce grand chef. Tres contente de revoir ses amis chefs dont les cuisines me plaisent beaucoup, comme Christian E, Stephane J, Nicolas G, Bruno D ainsi son successeur, Cyril L.

Merci et bravo pour tout vos carrières, cher chef Constant🎉

みんなに慕われるシェフ・クリスチャンが引退にあたり、最後まで手元に残しておいた”カフェ・コンスタン”で、９月の三週間、クリヨン時代の名作を集めた特別ディナーが開催され、毎夜、シェフを慕う仲間たちが集って大宴会。

最終日の前夜、最後のシェフ・クリスチャンの美味を味わいに、カフェ・コンスタンへ駆けつける。このイベントの、私は867番目のゲスト。

”レ・ザンバサドゥール”のテーマカラーだったブルーじゃなくてごめんなさい、とピンクのブケを手渡し、でも服はブルーにしました！と見せて、偉大なるクリスチャン・コンスタンに乾杯🥂

幾度となくいただいた蟹の身・ジュレ・クリーム（懐かしい味ともこれでお別れ）、初お目見えのオマールシューファルシ（おいしすぎ～😭なんで今まで食べそこなってたの～？）、そして個人的二大タルト・オ・ショコラ（もう一つは、もちろんランブロワジーのスフレタルトショコラ）を味わいながら、食べ友とクリスチャン・コンスタンの魅力を語り尽くす。

友達は、学生時代に両親と行ったレ・ザンバサドゥールでクリヨンとクリスチャンシェフの料理に惚れ、その後、フランスやスイスのパラスホテルで秘書キャリアを積むことになった。私はギリギリ間に合わなかった当時のレ・ザンバサドゥールの話を、たくさん聞かせてもらう。

イベント開催中の三週間、やってくるゲストはほぼ全員がクリスチャンシェフのファン。今夜も、ものすごくグルメな話題をしている両隣のテーブルは、やってきたシェフとビズービズーでやっぱり友人常連。道路では30人くらいの団体が（美食倶楽部の雰囲気）アペリティフを楽しみクリスチャンを称えるスピーチをしたのち、上階貸し切り大宴会。

（奥の中央に、ちっちゃくクリスチャン）

最後まで空いていた横の横のテーブルには、21時を回ったころ、見知った顔が続々登場。

ラミ・ジャンのステファン・ジゴ、カンティーヌ・デュ・トロケのクリスチャン・エチュベストとニコラ・グラ、レガラードのブルノー・ドゥセ、、。おぉ、懐かしきシェフたち！みんなパワーいっぱい元気そうで、なにより。

仲間がずらり揃う中、イヴ・カンドボルドだけいないね～、とみんなでワイワイ。ちなみにイヴは、このイベントの立案者。三週間で15回以上も来て、６kgも体重増やしたそう（笑）。

この店を引き継ぐ栄誉を得たシリル・リニャックもやってきて、コンスタン夫婦と3人で夕食。界隈住人はもちろん世界中から愛されに愛された店を、これからはシリルがさらに愛される店にしていくのでしょうね。カフェ・コンスタンという名前はなくなるけれど、クリスチャンシェフのいくつかのスペシャリテは残してくれるみたい。

よい後継者でよかったねー、と、食べ友と。彼女のお父さんは、名門ビストロを経営していたのだけれど、引き継いだ相手がいまひとつで、今、店の前を通るたびにちょっぴり胸を痛めているそう。わかるなぁ。大好きだったご近所ビストロのオーナーが引退すると決めた時、変な店になるのがイヤで、大好きな知り合いを紹介した。その知り合いは買わなかったけど、そのまた友人が買ってくれて、今だにとてもよい店で連日連夜超満員。

インディアンサマーの暖かな夜も、そろそろ涼しい風が吹く時間。もう一度、最後のブラヴォーとメルシーをクリスチャン・コンスタンに告げて家路へ。

不思議な色に輝きレーザーを発しているエッフェル塔も、シェフの引退を祝福しているみたい。

長い間、たくさんのおいしい幸せをどうもありがとうございました、クリスチャン・コンスタンシェフ。