(8/30放送「それスノ」のネタバレがあります)
厚生労働省が公開した「令和2年全国がん登録罹患数・率報告」によると、2020年1~12月に新たにがんと診断された罹患数(上皮内がんを除く)は94万5,055人だそう。
めめちゃんがお盆のころ体調不良で休養、8/30に放送された「それスノ」でラウちゃんが全治1か月のケガをしていたことがわかった。
これについて「自己管理ができてない」といってる人を見かけた。
そうすると、だ。
“自己管理ができているなら”病気にならないはず、ケガもしないはずってことだ。
そうすると、がん患者は存在しないってことになる。
災害や事故などでの負傷者は存在しないってことになる。
だって、“自己管理ができれば”、病気にもならないし、ケガだってしないってことでしょ?
「自己管理ができてない」とおっしゃってる人がどういう人なのか、私はまったく知らないので確証を持ったことはいえないが、その人はめめちゃんやラウちゃんの担当医師とか、それを看護したとか、そういう立場の人なのだろうか?
もしくは、めめちゃんやラウちゃんのスケジュールを管理しているマネージャーとか、所属する会社の社員とか、そういう人なんだろうか?
もしくは家族とかなんだろうか?
メンバーなんだろうか?
とっても親しい友人なんだろうか?
そういう人たちが言うなら、まだわかる。
めめちゃんやラウちゃんの本当の、真実の生活ぶり、仕事ぶり、体調を知りえる可能性がある人たちだからね。
そういう人たちが、めめちゃんやラウちゃんを「自己管理ができてない」と言うなら、まだ聞く耳持てる。
聞く耳は持てるが納得できるかどうかは、また別の話。本人や医者などの専門家などの話をじっくり聞かないと、少なくとも私はできない。
以上のような関係性がない人が、めめちゃんやラウちゃんのことを「自己管理ができてない」と言うのは、おかしな話じゃない?
二人の体調や毎日の過ごしかたを詳細に知ってるわけではないのに、なんでそんな判断ができるんだろ?
何を根拠に?
“異能”でもお持ちじゃないとわからないのでは?
(“異能”もさまざまな種類があるようですし? ←『わたしの幸せな結婚』より)
それに前述のがんに罹患した人約95万人全員が自己管理ができてなかったとは考えにくい。
とても健康に気を使っていたのに、という経験談を聴講したこともあるし読んだこともある。確かに検証してみないとわからない面はあるが、95万人全員が自己管理ができてなかったとは思えない。
ということは。
どんなに自己管理をしていたとしても、病気になったりケガしたりしてしまうことはあるということだ。
それなのにめめちゃんが体調不良になったり、ラウちゃんがケガしたりしたら「自己管理ができてない」という。
おかしくない?
その理屈が通るなら、災害で亡くなってしまった人や自殺に巻き込まれて亡くなった人も「自己管理ができていない」から死んだってことになるよ。
おかしい話でしょ?
それくらい、彼らに「自己管理ができてない」っていうことはおかしいことってこと。
彼らの生活をすべて知りうるならまだしも、ただメディアで発信されたものだけで判断して「自己管理できてない」というのが、どれだけ恥ずかしいことを言ってるかって話よ。(メディアを全面的に信じるのもどうかと思うし。そもそもすべてを放送したり掲載したりしてないよー。『“素のまんま”じゃないメディア』でも書いたけど)
それを発している人が医者だったとして、彼らを直接診断していなければ憶測の域を出ないわけだし。
医者だって本人に問診して精密検査して「自己管理ができてない」かどうか判断するわけだしね。
しかも本人が自分の体調すべてを把握してるかどうかなんてわからない。
だってわかるんだったら、がん患者はいないはず。
だって自分の体調すべてがわかるんだから、がん化する前に気づくはずでしょ?
「自己管理ができていない」といった人は、自分自身の体が絶対にどこも悪くないって医者や専門機関の精密検査や判断なしに言えるのかな?
今、無自覚で病気が進行してる可能性だってあるんじゃない?
そうやって自分のことだって、医者や専門機関にかかってはじめて気づく可能性があるのに、直接問診したわけでもないアイドルのことを「自己管理ができてない」なんて、どうやって判断してるんだろ?
やっぱり“異能”をお持ちだから?
それなら、そうなのかも。
もし直接問診して精密検査して「自己管理ができてない」というなら、そうかもしれない。
でも、それを本人の許可なく公共の場で発信するなら、それはまた別問題。
守秘義務に反するからね。
だからアイドルに「自己管理ができてない」っていう人こそ、いろいろな意味で「自己管理ができてない」ってことなんじゃないかな?