ジェスチャードローイング1000体描いてふり返り | Yudai Hachino

ジェスチャードローイング1000体描いてふり返り

ジェスドロ1000体振り返り 学び
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短時間で対象を描く「ジェスチャードローイング」を続けています。
先日、描いた量が1000ポーズを超えました。今回はその内容をふり返ります。

ジェスチャードローイングを始めた理由

ジェスチャードローイングとは
クロッキーの一種で、モデルを見ておこなうクイックスケッチです。
見える形を正確に追いかけるのではなく、感じた印象を描き出すことが目的になります。
アニメーションやマンガ、イラストなどの制作に応用できます。

実はいま続けるているよりもっと前に、ジェスチャードローイングをやっていた時期があります。
そのときは「周りの人がやっているから」という理由で描いていて、特に目的もなく取り組んでいました。
1ヶ月続けましたがあまり効果を感じられず、その後は続けませんでした。

いまふり返ると、手段を目的にしてしまったよくあるケースで、続かなくて当然だったのかもと思います。

今回またジェスチャードローイングを続けるようになったきっかけは、「じぇすどろパーティ」とKUA*の授業でドローイングをする機会があったことでした。
それぞれ詳しく説明します。
*京都芸術大学の略称。わたしは現在、通信教育部のイラストレーションコースで勉強しています。

じぇすどろパーティ

じぇすどろパーティは、毎週ジェスチャードローイング用の動画や静止画を提供してくれるサービスです。

現在稼働しているサービスなのでイベント性が強く、そこが続けやすい理由のひとつだと思います。
ドローイング自体は一人で取り組むものですが、同じ対象が他の人にはどう見えているのか、それをどう表現しているのかを見ることができ、とても刺激を受けます。

KUAの授業

科目にジェスチャードローイングがあり、描き方や取り組み方を見直すきっかけになりました。
そこでは一度描いた絵を見返すことや、ほかのアーティストさんのドローイングをみて学ぶことが上げられていました。
それからは描いたあとに資料とドローイングを見比べたり、どんな線の引き方に惹かれるかを考えるようになりました。

ドローイングをする目的

以前なんとなくやっていて続かなかったため、今回は取り組む目的もある程度定めておきました。

わたしはアイディアをメモするときに、なかなかイメージに近い絵を描けず、ひとつのアイディアスケッチに時間をかけてしまっていることがありました。
ポーズや体格を簡潔に、もっとササっと描けるようになれたら…

そのため今回の目的は、「イメージをシンプルに描きだす」こと、にしました。

1000体振り返り

実際に描いたドローイングを見ながら、かいつまんで振り返ります。

・1〜200体

KUAで習ったアクションラインを意識しようとしていますが、まだ外形を追ってしまっています。線も荒っぽいです。
一枚目はKUA入学前で、やや我流です。着衣のほうは案外描けているような感じですね。

・300〜400体

このあたりは目的にあった描き方として、力強さでシンプルに描けないかと試行していました。
グレン・キーン氏やマイケル・マテジ氏のドローイングを参考にしています。

・500〜600体

線に力強さをもたせる描き方がなじまず、一旦とくに意識しないで描くようにしました。
ただ、リズムを意識して描くことが身についており、以前よりはアクションラインが反映されるようになっています。

・700〜800体

一箇所に引く線が絞られてきました。
また、この頃からほぼ毎日10体描いており、静止画も1分ずつで描くようにしています。

・900〜1000体

意識して描かないところを出すようになってきました。
もう少しプッシュしたり、状況を演出できるように描きたいとも思っています。

1000体描いてなにが変わった?

線の質が上がった

後半ほど線がスッキリした印象に見えるかと思います。

「必要な要素はどこか」を重視して描いた結果、だんだんと押さえておく目印がわかってきました。
反対に、それ以外の箇所は省略することで、ドローイングのシンプルさにつながりました。

個人的には手指や足の親指を押さえておくと、ポーズの印象が残りやすいと感じています。このあたりはまた別の記事でまとめたいです。

「どう描きたいか」を考えるようになった

ドローイングを続けていく中で「どんな描き方があるのか?」に意識が向くようになりました。

ジェスチャードローイングの効果を上げるうえで、うまいドローイングを分析することも大切だと言われています。自分の中からは出てこない線の引き方に触れて、選択肢が広がったように感じました。

1000体描いている間も、わたしは指標にする描き方を途中で変えています。しかしはじめに選んだ方法は無駄になったわけではなく、いまの描き方に引き継いでいる部分もあります。このあともどんどん描き方が変わっていくのかもしれませんね。

習慣化し改善につながった

わたしが続けやすいものは「さっと取り組めて、さっと中断できる」ものです。

毎日がっつりやろう!と意気込むと、やれなかった日の分を取り戻そうと詰め込んだりしてつらくなり、続かなくなっていました。
今回のジェスチャードローイングは自分がやりたくならないように、ゆるいハードルから始めました。(週1回、じぇすどろパーティで描く)

最終的には逆に、それに慣れて物足りなくなってきていたので、毎日10体、1ポーズ1分で描くようになりました。

結果的に、その短いスパンで描くことが改善につながったように思います。週1でやっていた頃は先週の感覚をもう忘れていて、向上しているのかわかりませんでした。前回のことが頭に残っているうちにリベンジするのが効果的です。

今後の目標

プロポーション(人体のバランス)が崩れ気味なのを改善したいです。
はじめのアタリをとる段階で崩れていて、そのまま描き進めているようなので、アタリのとり方を見直そうと思います。

まとめ

区切りがよかったので1000体で振り返りましたが、量よりも質(描くスパン)が結果に影響してくると実感しました。

また、描きっぱなしではなく比較や分析も交えて振り返ることで、さらにその質を高めていけそうです。
最終的にはこのあたりを無意識に取り組める域に行きたいな…と思います。

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