内容補足:『プログラミング言語Go』:柴田 芳樹 (Yoshiki Shibata):SSブログ
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内容補足:『プログラミング言語Go』 [golang]

プログラミング言語Go (ADDISON-WESLEY PROFESSIONAL COMPUTING SERIES)

プログラミング言語Go (ADDISON-WESLEY PROFESSIONAL COMPUTING SERIES)

  • 作者: Alan A.A. Donovan
  • 出版社/メーカー: 丸善出版
  • 発売日: 2016/06/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

すでに本になってしまったので訳注を追加することはできませんが、補足として書いておきたいと思います。

7.8節「errorインタフェース」(p.226)に次の記述があります。
error を作成する最も簡単な方法は、指定されたエラーメッセージに関する新たなerror を返す errors.New を呼び出すことです。errors パッケージ全体は、次の4 行しかありません。
    package errors

    func New(text string) error { return &errorString{text} }

    type errorString struct { text string }

    func (e *errorString) Error() string { return e.text }
errorStringの基底型は、その表現を不注意な(あるいは意図的な)更新から保護するために、文字列ではなく構造体です。(以下省略)
文字列は不変(immutable)なのですが、リフレクションを使用すると書き直すことができます。リフレクションを使用して文字列を書き直したコード例はこちらです。

一方、構造体の非公開なフィールドはリフレクションを使用して書き換えることはできません。そのことは、p.396に記述されています。
Display をos.Stdout へ適用した場合、Unix ライクなプラットフォーム上のos.File 構造体のfd int フィールドといった、通常の言語規則に従えばアクセスできない構造体の非公開なフィールドの値をリフレクションが読み出せることが分かります。しかし、リフレクションでそのような値を変更することはできません。

(コード例は省略)

アドレス化可能なreflect.Value は、走査によって構造体の非公開のフィールドが得られたかどうかを記録しており、そうであれば変更を許しません。


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