「三日間の隔絶 上下」アンデシュ ルースルンド:著 早川書房文庫
ストーリー
スウェーデン、ストックホルムで起きた17年前の未解決一家惨殺事件で生き残った5歳の少女。
そして、現在同じ手口で殺される事件が起き、警察内部犯の仕業かとグレーンス警部は奔走する。
やがて事件は元潜入捜査員ホフマンを巻き込み、南欧アルバニアまで広がり、、。
三日間というタイムリミットの中で、複雑に絡まった事件の糸は解けるのか。
本シリーズ最高傑作と言わしめる内容の今回、グレーンス警部は!!
プラス情報
<グレーンス警部>シリーズ9作目
三秒間の死角 2013
三分間の空隙 2020
三時間の導線 2021
三日間の隔絶 2022
読むネコポイント
確か以前読んだはずのシリーズ、でもあんまり覚えていないのです。
本作者である”アンデシュ・ルースルンド”(読みにくい、、)ですが
「死刑囚」は確かに記憶に残っているのです。
面白かったという肯定的な記憶ではなく「な・長いなぁ〜〜〜〜〜」と、拷問系の思い出です W
北欧やドイツ系の推理小説に見られる、時系列や詳細を沢山述べて、とにかく長い話のイメージ!!
それはそれで面白い場合もあるんですが、管理人きょまタローはグウグウ寝入ってしまうことも多く
なかなか読み終わらないこともあります。
しかーーーし、今回は違いましたよ。
まず言っておきますが、グレーンス警部は、とにかく面倒くさいタイプです、近くにいたら。 W
元潜入捜査員ピート・ホフマンは、家庭大事にする良き夫であり、子沢山のパパなんですが
どっぷりとダークサイドに浸っていた過去を持っています。
こんな二人の事情が絡まって、あーでもないこーでもないとなったら、そりゃ事件も解決しないですよ wW
ただし、本作ではそれが重荷にならない!!です。
グレーンス警部の家の様子や、ホフマンの子供の成長など思い入れてしまう要素が多い。
たくさん張られた伏線が、一体どうやって回収されるのか予測ができないのでドキドキしっぱなしです。
ネタバレ、ちょっとありますよ!
17年前の事件で生き残った少女はどうなるのだ。
現在進行形で起きるギャングの処刑スタイルでの殺人事件。
そして、警察内部から漏れ出ている情報源は一体誰なのか、、
アルバニア?! 確か最近読んだ本にも出てきたぞ、、今ホットなのか?!
と管理人きょまタローは上巻を読み進むうちに、虜になっていきます。
こういうお話にありがちな、終末にかけて雑になりがちな展開かと思いきや
いやいや、ちゃーーーーんと回収されつつちょっとした哀愁も残します。
あれっっ、、これって当たりではないの!?と大急ぎで、今げんざい「三日間の導線」を読んでいるところです w
そんな方、意外と多いんじゃないのかな (╹◡╹)汗
過去、きょまは同作者「熊と踊れ」もキョトンでしたが
本作おすすめですよーー ♡