「ミレニアム 6」 ダヴィド ラーゲルクランツ:著 早川書房
ストーリー
ストックホルムの公園で、身元不明の男の死体が発見された。男の頬は黒ずみ、真夏にもかかわらずダウンジャケットを着ていた。そして奇妙なことに、ズボンのポケットにはミカエルの電話番号が書かれた紙切れが入っていた。法医学者の女性はミカエルに、男は殺された可能性があると告げた。ミカエルは調査を始め、男に大声でわめかれていたという女性評論家から、そのときの様子を聞いた。男は国防大臣について何かまくし立てたという。ミカエルはリスベットに男の資料を送り、調査を移頼する。そのころリスベットは、ストックホルムのマンションを引き払い、彼女の命を狙う双子の妹カミラを追っていた。今世紀最高のミステリ・シリーズ、ついにクライマックスへ!
引用: 「BOOK」データベース
プラス情報
ミレニアム6 死すべき女 上下 2019
ミレニアム5 復讐の炎を吐く女 上下 2017
ミレニアム4 蜘蛛の巣を払う女 上下 2017
ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士 上下 2011
ミレニアム2 火と戯れる女 上下 2011
ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 上下 2011
読むネコポイント
スティーグ・ラーソンのミレニアム三部作、 シリーズの1・2・3が出て、その後作者が急死ししたことで、
爆発的人気を博した当シリーズを引き継いだのが ラーゲルクランツ。
最初は、作者が変わることでどうなるんだろうと、シリーズ4 を手に取ると、まぁ遜色なくとまではいかないけれど
リスベットの魅力は失われず読み続けました。
今回のシリーズ6 「死すべき女」、ラーゲルクランツ三部作の最終作品です。
アル中のホームレスのただの路上死、かと思われた一件。
アジア系のこの男性に何か特別なものを感じた検死官は、彼の死に不審感を抱きます。
そこから始まる、政治スキャンダル、巻き込まれるジャーナリスト、そう”ミカエル・ブルムクヴィスト”です!
大きな事件に繋がっていくのでありました。
一方、高級マンションから引越していたリスベット・サランデル、彼女はあることを計画しロシアに滞在していた。
全く関係のないはずの2人が、すでに死亡しているリスベットの父、元GRUのザラチェンコで繋がっていく。
そして、リスベットと双子の妹カミラとの対立はどうなるのか。 *ネタバレはなしです。
内容は、少し途中なかだるみで話が進みませんが、後半一気に展開していき、あっと言う間に読み終わっていました。
これで、本当にミレニアムシリーズが終わってしまうのだとすると、寂しいですね。
でも、もうこれくらいで幕を引いた方がいいのかな、、
今回は、ミカエルの様子がなんというか、微笑ましいような感じでした。
リスベットに対して、同士であり、お父さんのようであり、親友でもあり、少しだけ男女の感じもあり、、
とにかくリスベットに翻弄されまくっています。名探偵カッレくん (笑)
でもちゃっかり美女とくっついてるし、ミカエルらしいとも言えます。
リスベットは相変わらずクールな中に、燃えるような闘志を秘めており、自閉気味な天才、
このキャラクターともう会えないのは、残念です。
5年後くらいに次作、出ないかな〜 と淡い期待。