「発達障害は最強の武器である」成毛眞:著 SBクリエイティ
ストーリー
元日本マイクロソフト社長、投資コンサルティング会社インスパイアを創設、現在は書評サイト「HONZ」代表をの著者「成毛眞」。
発達障害(ADHD=注意欠如多動性障害)のカミングアウトをしており、それを武器にして現在に至っている。
マイクロソフト社長のビル・ゲイツと会った際の逸話や、実体験をベースにした指南、発達障害をどうやって武器にして生きていくかが綴られている。
オススメポイント
ADHDをとにかく肯定的受け止めており、ADHDで悩んでいる人には背中を押してくれる内容です。自叙伝にも近く、香山リカとの対談が掲載されています。
「ADHDは才能だ」
ここまで言い切ってくれれば、発達障害の方の中でも救われる人がいるのではないでしょうか。
プラス情報
「発達障害」と言いたがる人たち 香山リカ
読むネコポイント
ADHDのことだけでASDやLDには一切触れていないことや、対談内容からも、とくに心に響かず。
発達障害者は「どうしたら日々ストレスを軽減できるか」などのリアルな困りごとが多いので、対処策(それにまつわるヒント)を求めているのですが、そういったことは、書かれていないのが残念。
ご本人は魅力的な人なのだろうと推測するが、本の内容はそこまでではなかった。