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ASIAGAP更新審査で再認証 相可高生産の前川次郎柿 三重・多気

2024年11月28日(木) 15:54 1面
GAPに基づき、記録をしながら柿の出荷作業を行う生徒たち =多気町相可の相可高で

 農産物の安全性や管理体制を審査

 三重県多気郡多気町相可の県立相可高校生産経済科はこのほど、農産物の安全性や適切な管理体制などを認証するGAP(農業生産工程管理)の一つ、「ASIAGAP(アジアギャップ)」の更新審査を受け、同校の農園で育てる前川早生次郎柿が認証を受けた。
 GAPは「Good Agricultural Practices」の略称で「よい農業の取り組み」を意味する。農産物を生産するときに環境に配慮しているか、適切な管理を行っているかなどを第三者機関が審査し認証する。同校は2017(平成29)年に認証を受け、ASIAGAPは19(令和元)年に初めて認証を受けた。
 ASIAGAPは、国内で主要なJGAPをさらに拡大したアジア地域の規格で、食品の安全を確保するための国際的な衛生管理手法「HACCP(ハサップ)」を基本にしたもの。国際的な食品企業が協働して、食品安全の向上と消費者の信頼強化のために食品安全管理の承認等を行う民間団体「GFSI」がアジアの農業生産分野で唯一承認した国際規格で、認証を受けると信頼性などが得られる。
 同校では今月、ASIAGAPの審査員が柿の収穫から検品、袋詰め、出荷まで一連の流れをチェックし、安全に作業できているかなどを確認した。
 同科3年で果樹専攻の井川結菜さんは、農具室のレイアウト作成や道具の数を数えてきちんと整理して管理するのが大変だったと振り返り、「今後もGAPを学んだり教えたりする機会があれば、自分から関わっていきたい」と話していた。

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