
どうする?!
安倍政権の下で無法地帯と化した霞ヶ関
(11:14) [ダイジェスト版] Published on Mar 21, 2020, by videonewscom:
ゲスト: 新藤宗幸氏(千葉大学名誉教授)
番組名: マル激トーク・オン・ディマンド 第989回(2020年3月21日)
世界各国が新型コロナウイルス対策として国境閉鎖や外出禁止などの厳しい施策を打ち出す中、日本は政府による小・中・高等学校に対する休校要請の解除が検討されるなど、不思議なほどの安堵感に覆われている。実際、街中に人っ子一人いない、まるでゴーストタウンと化したニューヨークやパリの様子がテレビで映し出されているのと比べると、日本では往来を普通に人が歩いているし、朝のラッシュアワーの電車もそこそこ満員だ。
テレビ、とりわけワイドショーなどでは相変わらず洪水のようにコロナ一辺倒の報道が続くが、当初コロナの情報洪水を前にパニック気味だった市民社会も、多少は煽られ慣れしてきたのか、あるいは、少なくとも政府が発表する感染者数が爆発的に増えていないせいなのか、ある程度平静を取り戻しつつあるように見える。地理的に中国に近いことから、今になって大慌てで対策を迫られている欧米諸国に先駆けていち早くパニックステージを卒業したということなのだろうか。
無論、個人事業主を含め、今回の新型コロナウイルスの蔓延によって売り上げが大きく影響を受けている事業者が多くいることは論を俟たない。年度末を迎えるにあたり、経済的な影響はこれから正念場を迎えることになるだろう。
しかし、一つ不安なことは、果たして今の日本のこの安堵感が、科学的なデータに裏付けられたものと言えるのかどうかが、今一つわからないことだ。3月下旬に入り多少は増えてきているものの、日本のPCR検査件数は他国と比べると圧倒的に少ない。日本で感染者数が爆発的に増えていないのが検査対象を厳しく絞っている結果に過ぎない怖れがあり、水面下で密かに感染が広がっている可能性は依然として排除できない。検査件数を増やした途端に感染者数が爆発的に増える可能性もあり、まだまだ予断は禁物だ。