はれ、のちくもり

点心の本に、米粉に砂糖を混ぜた生地にイーストを加えて長時間発酵させて蒸すお菓子があり、ずっと試したいと思っていました。

米粉はなければ、長粒種の米を浸水させたのをフードプロセッサーで細かく挽けばいいと記されていたので、バスマティライスを使うことに。

グルテンフリーともだちの、レモンごはんのレモンさんが、インドのドーサという、これまた浸水させた米とウラド豆を挽いてペースト状にしたのを発酵させて焼くパンケーキを作られており、これもぜひ試したいのですが、このウラド豆がこちらでどれなのか、はっきりとわからないままでいます。

米粉３カップに対して砂糖が１カップ半入るのが多すぎるような気がして、砂糖カップ１にし、甘酒の酒だねを加え、さらに酒粕も入れました。
なかなかおいしい。
でもこれは砂糖を減らさないほうが、外郎のような甘さになって、もっとおいしいのかもしれません。
はじめて試すレシピなのに、最初からいじってしまう悪い癖。

レシピ
１カップは２５０ｃｃ。

バスマティライス３カップを洗って、６時間以上浸水させ、水切りしてフードプロセッサーにかける。
このとき、最終的に混ぜる水２カップの一部を、米に加えながら砕くとよりなめらかになる。
ブラウンシュガー１カップも加える。
水も全部加え、鍋に入れて弱火にかけ、絶えず木べらで混ぜながら、濃度がつくまで火を通す（A)。

大さじ２のぬるま湯に、イースト大さじ半分を加えて１０分放置したもの、酒粕５０ｇを少量のお湯でゆるめたもの、甘酒のもとを、荒熱のとれた（A)に加え、６時間以上（わたしは一晩）寝かせて発酵させる。

それを蒸篭に入る型にいれて強火で３０分蒸し、冷めてから切り分ける。
残ったこの蒸しパンは、レンジでちょっと温めたり、トーストしても。
グルテンフリーの蒸しパンです。

作って三日目、フライパンに油を敷いて、焼いてみました。
むかし、兄が夜更かしをしながら自室のストーブで板状の酒粕を焼いて食べていたのを思い出す香り。

母が高校時代の同級生が作っているお酒の酒粕を送ってくれました。
鷹来屋。
こちらに住んでいれば、酒粕に選り好みをする贅沢などなくて、ただ酒粕が買えるというだけで満足なのですが、いい酒粕を口にすれば、こちらで買える酒粕では不満になりそうなのがこわい。
生ものは国際便では送ってはいけないと、郵便局の窓口で聞いたけれど、もう箱に封をしたし、と母が不安な思いで送ってくれたもの。
一緒に入っていたのは、みあの好物の梅干。
梅干も生もの扱いになるらしいから、もうこれからは送れないと母がメイルで知らせるのですが、梅干は生もの扱いじゃないですよね？
保存食だから、そうではなければいいと願っているんですけど・・・。