2024年 05月 23日
もうひとつの、BEST-EVER BANANA BREAD |
小麦粉を保存容器に移すとき、小麦粉の袋が逆さになっているのを見て、レシピが印刷されているのに気がついた。
食品の包装紙や容器に、その製品を使うレシピが印刷されている。
そういうレシピは、おいしいものが多い。
BEST-EVER BANANA BREAD
とあって、先日焼いた同名のレシピと違うのは、BESTと EVERの間にハイフンが挟まっている。
調合も違う。
菓子の名前に著作権などないのだろう。
Bestというなら、これ以上のものはないと思わないか。
ならば、先日のBestはなんなの。
Betterが複数あっても、Bestはひとつに限るべきではないか。
節操がないなあ、とさえ思う。
先日作ったBest Ever Banana Breadのレシピと同じかというと、違う。
こうなると、地球上に、Best Ever Banana Bread のレシピは無数にありそうだ。
前のを焼いたときに、みあがママのほうがおいしいと言ってくれて、このバナナケーキよりもおいしいなら、わたしのはそれを上回るとすれば、Better than Best Everじゃないかと自惚れそうになった。
Bestが、同じ種類のなかで複数あるのはおかしいと思うけど、親は自分の子がいちばんかわいいと思っているということなら、親の数ほどBestのこどもはいるわけだ。
そんなことをごねるわたしだって、先日”最高のサンドイッチ”というタイトルの投稿をした。
英語にすると、”The best sandwich"だから、自分にとっての最高のサンドイッチは違うと異論されて当然だ。
ともかく、小麦粉の袋に印刷されているとなれば信用できるレシピに違いないから、一応これも焼いてみた。
ほらね、焼いてみなくちゃわからないでしょう、ということもある。
パウンドケーキ二本にバター100gとは少なくないか。
バターは節約しないほうがおいしいと思う。
わたしのアイドルであるゲイル伯母は、レシピを見ればそれがどんな味なのか、おいしいものなのかわかると言ったのを聞いたとき、わたしは若くて、すごいなあ、いつかわたしもそんなことが言えるひとになるかしら、と思っていた。
このごろはそれがなんとなくわかるようになってきたけど、はずれることもある。
いつまでたってもゲイル伯母には及ばない。
パウンドケーキ型2台分
砂糖 150g
バター 100g
卵 2個
潰したバナナ 380㏄ (3-4本)
バターミルク 125㏄
バニラエクストラクト 小匙1
小麦粉 290g
重曹 小匙1
塩 小匙1
刻んだナッツ 250㏄
室温に戻したバターに砂糖、卵、バターミルク、バニラと順に加えて、バナナも加え、合わせた粉類とナッツを合わせたのを型に流して摂氏180度のオヴンで50分焼く。
ところがまたわたしは勝手に一部を変更している。
砂糖をブラウンシュガーに、バニラをたっぷりのラム酒に、そしてナッツをプラリネぺカンに替えた。
砂糖とシナモンをぺカンに絡めてローストしたのを混ぜたのだから、おいしさが増すのはわかっている。
たいていの場合、ひとの話を誠実に聞くのに、レシピとなると忠実さに欠ける。
これだけレシピを弄るのは失礼だろうか。
果たして焼きあがったバナナブレッドはおいしい。
うちのパウンド型が大きいのが、嵩が低いけれど、ちゃんと膨らんでいる。
また作るとしたら、レシピを1.5か2倍にして、それぞれのパウンド型をもう少し満たしたい。
わざわざ2本焼くのに、型いっぱいに膨らまない貧弱なケーキはいやなのだ。
前回のBest Ever Banana Breadと比べると、そちらのほうがしっとりねっとりバナナの薫りが秀でている。
プラリネぺカンも良いアクセントになっている。
どこで見つけるバナナブレッドのレシピを見ても、わたしのオリジナルバナナケーキよりもバナナの割合が少ない。
わたしのには、バターもしっかり入る。
このレシピには、標高の高いところ(3500-6500Ft/1066.8m-1981.2m)に住む人のために追記があるのがありがたい。
小麦粉を30g増やして、水を50㏄バターミルクに加えて水分を増すこと。
標高が違うと焼き菓子やパンの焼きあがりに影響がでる。
フロリダからここに移住してきたひとが、同じレシピで焼くのに失敗すると言っていた。
冷めて一切れ食べて、おいしいけど、ふつうのおいしさであった。
1本を翌日みあに分けて、その翌日、濃いコーヒーと食べたら、焼いたその日よりもうんとおいしくなっていた。
焼きたてこそがおいしい菓子もあるけれど、しばらく寝かすとますますおいしくなるものもあるから、できたての菓子を一度食べてすぐに評価をするとあとで、いや、そうじゃない、ということがある。
今回も一本はみあが持ち帰った。
もう一本は、焼いてからアルミホイルに包んで冷蔵庫に保存し、1週間かけて一切れづつ楽しんだが、日を増すごとにおいしくなっていくようなのは、期待を超えていた。
最後まで大事に食べた。
by ymomen
| 2024-05-23 00:23
| お菓子
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