デヴィッド・L・ユーリンさんの「それでも、読書をやめない理由」を読み終えました。
この本の著者は、文芸批評などを仕事としていて、普通の人よりは本に関わる時間がたくさんあります。しかし、そんな著者は、あるとき本を読む時間が減っていることに気づきました。それはネットの影響でした。パソコンの前に向かった時、ついつい気になるブログやニュースサイト、動画などを見てしまい、その結果として本を読む時間が奪われていたのでした。
それを手始めに、著者は本を読むということはどういうことなのか、深く考察していきます。そしてテレビなどのメディアと違い、読書を成立させるには読者の積極的な介入が不可欠なことに気がつきます。物語を生み出す作者と、読み手である読者。この2つがそろって、初めて読書という体験が生まれるのです。
学生時代の国語の授業では、この作品のこの箇所は何を言わんとしているか、そればかりが重要視されます。しかし、本の読み方というのは、人の数だけあっていいものです。極論を言えば、誤読も含めて読者がその本から何を体験するかが重要なことだと思います。
本の後半では、電子書籍についても触れられています。著者と同じく、私も今ひとつ電子書籍は苦手です。絶版になってしまった本が読めたり、置き場所に困らないなどのメリットもありますが、紙の本の装丁やページの割り付け、そして読みたかった本を苦労して手に入れた時の所有する喜び、これは電子書籍では味わえない楽しさです。
紙の本で、個人的に今一番気に入っているのは、新潮クレストという現代文学を紹介するシリーズです。
カバーのデザインや印刷している紙の手触り、そして厚さの割に軽く感じる紙質がお気に入りです。(^^)
話が脱線してしまいましたが、著者は電子書籍やネットの良い面も取り上げています。一部の電子書籍では、紙の本ではできない、電子書籍ならではの試みが行われています。さらにfacebookを使った同じ本を読んだ若者たちの、これまでにはない新たなつながり方も紹介されていました。
この本を読んだおかげで、読書することについて考える機会を持つことができました。著者と同じく、私もこれからも読書を続けていくでしょうし、本のない生活は考えられません。
この本の著者は、文芸批評などを仕事としていて、普通の人よりは本に関わる時間がたくさんあります。しかし、そんな著者は、あるとき本を読む時間が減っていることに気づきました。それはネットの影響でした。パソコンの前に向かった時、ついつい気になるブログやニュースサイト、動画などを見てしまい、その結果として本を読む時間が奪われていたのでした。
それを手始めに、著者は本を読むということはどういうことなのか、深く考察していきます。そしてテレビなどのメディアと違い、読書を成立させるには読者の積極的な介入が不可欠なことに気がつきます。物語を生み出す作者と、読み手である読者。この2つがそろって、初めて読書という体験が生まれるのです。
学生時代の国語の授業では、この作品のこの箇所は何を言わんとしているか、そればかりが重要視されます。しかし、本の読み方というのは、人の数だけあっていいものです。極論を言えば、誤読も含めて読者がその本から何を体験するかが重要なことだと思います。
本の後半では、電子書籍についても触れられています。著者と同じく、私も今ひとつ電子書籍は苦手です。絶版になってしまった本が読めたり、置き場所に困らないなどのメリットもありますが、紙の本の装丁やページの割り付け、そして読みたかった本を苦労して手に入れた時の所有する喜び、これは電子書籍では味わえない楽しさです。
紙の本で、個人的に今一番気に入っているのは、新潮クレストという現代文学を紹介するシリーズです。
カバーのデザインや印刷している紙の手触り、そして厚さの割に軽く感じる紙質がお気に入りです。(^^)
話が脱線してしまいましたが、著者は電子書籍やネットの良い面も取り上げています。一部の電子書籍では、紙の本ではできない、電子書籍ならではの試みが行われています。さらにfacebookを使った同じ本を読んだ若者たちの、これまでにはない新たなつながり方も紹介されていました。
この本を読んだおかげで、読書することについて考える機会を持つことができました。著者と同じく、私もこれからも読書を続けていくでしょうし、本のない生活は考えられません。
最終更新日 : 2022-10-30