KIPSバルブ修理

PJSC-NSR　V1.03ｄのテストは、なぜかVVTテーブルの誤作動によりチェック中断。

始動性は格段に良くなったけど、まだ実走出来ず。

で、今日はコレを。

KR-1のKIPSバルブ。

なぜか先端が折れるんですよ。

こうなってしまった車両は結構見ます。

原因はおそらく面取りされていないバルブ開口部が引っかかるのではないかな。

そしてコレ、普通に鋳造なので中に結構「素」があるみたいです。

折れたところも素がありました。

とりあえずコレを修復します。

まずは元の形状を良く見て調べる。

とはいえ、2度目なのでまあやることは判ってるｗ

で、海外で調べてこういうバルブも使えるのでは？ということでオーナーさんが取り寄せてみたものがコレ↓

でもコレ使えないんだよね。。。

機械加工を優先したのか片側が開放。

それだけならまあいいんだけど、こういう形状のために強度がないのでしょう。

反対側の部分の厚みが２ｍｍほど純正より厚いです。

そのためバルブがはみ出して、KIPSのポートが全部開かなくなります。

何コレ。

まあ結局使わないので寸法取るのに使いました(笑)

で、折れた部分を修正すると。。。

復活。

ここからプーリーの刺さる部分と固定用のネジを切る。

プーリーもちゃんと付く。

ぴったり。

シャフト部のラッピングした部分はオイルシールが当たるところ。

とりあえず仮組みしてみる。

まったく問題ないね。

しかしこの部分、オイルシールしかシャフトを保持してない気がする。

ヘッド内のホルダ？というか、スリーブ的な穴はほとんどシャフトに当たらない。

コレで動かすとそりゃなんか変な動きをしても仕方ない気がする。

これで良いんだろうか？？

整備書みても何も無いんだけどな。

ガタが出てくると面取りしてない開口部が噛むのも判らんでもない。

なので修正。

開口部の段付きと面取りをやっておく。

コレで多少はマシになるんじゃないかな。

コレでエンジンが組めますｗ

組み立ては後日やるっぽい。