Scripting News 経由で WikiArt.org を今更知る。
はてなブックマークを見ると、2012年には既に話題になっているので、今まで知らなかったのが恥ずかしいレベルかもしれない。
たまたまエドワード・ホッパーの画が引用されていたので、ワタシも彼の作品でもっとも有名な Nighthawks のページなどを見たが、まだパブリックドメイン入りしていない彼の作品も Fair Use の掲示の元に公開されている。
「Visual Art Encyclopedia」を謳っており、要はアート分野におけるウィキペディアを目指したもので、確かに絵画ごとにそのスタイル、現物が収蔵されている場所など各種情報などの情報がしっかりしている。
しかし……このサイトは編集可能な Wiki ではないのだから、サイト名称は WikiArt ではなく Artpedia でよかったのではないだろうか?
「Wikipediaをwikiって略すな」の戦いは既に敗北が決定しており、例えば Twitter で「ウィキ(Wiki)」という単語を見かけたら、それはたいていウィキペディアを指している。
この問題の副次的な影響として、WikiArt のように百科事典的サイトの名称に Wiki が冠せられる場合があることかもしれない。この話は、10年以上前にも書いているが。
少し前から気になっていたが、「Crypto」という言葉が暗号通貨などデジタル資産関係のサービス方面の名称に多用されている現状に暗号技術関係者が不満を表明しているとのこと。
ワタシが「ウィキ&ペディア」という文章を書いたのも今や昔、「クリプト&カレンシー」というか、デジタル資産方面の用語に「クリプト」が多用される現状は、百科事典的サイトの名称に Wiki が冠せられる現象に似たものなのかもしれない。