ピーター・フォークの死を受けて書いた文章だが、彼が亡くなったのは2011年6月23日、つまり今日で彼の没後10年ということになる。10年か……。
ピーター・フォークというとなんといっても『刑事コロンボ』なわけだが、「日本版コロンボ」とも言われた古畑任三郎を演じた田村正和も今年亡くなっている。みんな死んでいくんだなぁ。
ありがたいことに『刑事コロンボ』は今も NHK BS などで観られるので、あえてコロンボ以外のピーター・フォークの代表的な仕事で、廉価なディスクが出ているものを紹介しておきたい。
いろんなジャンルの映画を手堅く撮っているためか、逆になかなか大きく再評価されてないようにみえるロバート・アルドリッチが女子プロレスを題材にした遺作『カリフォルニア・ドールズ』がまずは浮かぶ。
続いては名探偵による推理もののパロディー『名探偵登場』。
トルーマン・カポーティの出演が印象的な作品だが、そうでなくても豪華キャストが楽しい。この映画の脚本はニール・サイモンだが、彼の代表作『サンシャイン・ボーイズ』をフォークとウディ・アレンが主役コンビを演じたテレビ映画版(asin:B00005H6IP)もワタシは好きだったりする。が、これは DVD 化されてないようで残念。
そして、フォークが主に1970年代に何度もタッグを組んだジョン・カサヴェテスの映画では、『こわれゆく女』でしょうか。この映画でジーナ・ローランズが、ゴールデングローブ賞最優秀主演女優賞を受賞している。
そういえばジョン・カサヴェテスというと、今年に入って5枚組 Blu-ray BOX が再発されており、これを書いている時点で二割引きなので、お好きな方はどうぞ。これにも『こわれゆく女』は入っている。
もちろん『ベルリン・天使の詩』も彼の代表作の一つだが、廉価なディスクはないのが残念。それを含め、この文章で名前を挙げたピーター・フォークの代表作が(Amazon Prime Video だけじゃなく)Netflix にも入ったら個人的に嬉しいのだけど。