Occupy Wall Street については心情的にはよく分かるのだけど、落としどころが見えないし、いい加減行動しろよと発破をかけられたオバマ政権も身動きが取れないのが見てとれ、難しいなと思っていた。
あと「ウォール街占拠を日本でも!」とか目論んでる人たちが例外なくサムいんだけど、あれ何なの?(しかも、皆、おっさん)
とはいえ瀧口範子氏の記事や肥田美佐子氏の記事が参考になるが、呉越同舟でありながら暴力的に先鋭化せずに根気よく続いているなと思うし、市民運動の組織化のあり方として面白いと思う(ただこれに「オープンソース」という言葉をあてはめるのはどうだろう)。
この継続性と広がりに官憲も危機感を強めているようで、強硬措置が目立つ。それにしても、小作人がお面かぶって警察襲撃した当時にできた「遊び以外、集会でマスクを被ってはならない」という166年前の州法をたてにマスク被っていたことで逮捕って、アメリカ合衆国のヘンテコな法律50選もビックリだぜ!
日本のNHKが「なんだか何を言いたいのかよくわからないですよね〜」と呑気に報じていたけど、まあ、こうして集まるぐらいしか他にやることない人がこれだけいるってことよね。家も強制差し押さえで帰るとこないし。学校出ても仕事なくて学生ローンも返せない。失業率は相変わらず9% 台。未来が見えない、希望が持てない。
Long Tail World: ここはエジプト? いえいえウォール街占拠です:Is this Tahrir Square? No, It's Occupy Wall Street
さて、Occupy Wall Street の現場でローレンス・レッシグ教授がインタビューに答える動画を見つけたのでご紹介。
あとこれもそうかと思ったら、下のは一年半前に収録された動画で、Tea Party への対抗としての Coffee Party ってそんな前からあったのか。恥ずかしながら知らなかった。
レッシグ先生としては、この運動は右も左も関係なく、アメリカの政治システムに広がる「腐敗」が原因なのだと自身の新刊の内容に引き寄せて話しているね。
- 作者: Lawrence Lessig
- 出版社/メーカー: Grand Central Publishing
- 発売日: 2011/10/05
- メディア: ハードカバー
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