中山信弘東京大学名誉教授というと日本における知的財産法学の第一人者である。ただ偉いセンセイというのではなく、近年も著作権法の抜本改革の必要性を非常にパワフルに説く姿勢にワタシなど感銘を受けたものである。ワタシが支援するクリエイティブ・コモンズ・ジャパンの理事長でもある。
その中山先生の『特許法』が10年ぶりに全面改定されたとのこと。
- 作者: 中山信弘
- 出版社/メーカー: 弘文堂
- 発売日: 2010/08
- メディア: 単行本
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前版と同じく明解な文章で大変読みやすいです。コモンズ、ソフトウェア特許、パテント・トロールなどの今日的課題についても(それほど厚くではないですが)触れています。同じく中山先生の『著作権法』と同様に入門書ではないので、未経験者がいきなり読んですぐわかるタイプの本ではないですが、弁理士受験生だけではなく、この分野に興味がある人は是非一度読んでおいていただきたい本です。
中山先生の『特許法』が10年ぶりに全面改訂されました | 栗原潔のIT弁理士日記
確かに簡単に手が出せる値段ではないし、部外者がさらっと読んで理解できる本ではないだろうが、コモンズやソフトウェア特許周りだけでも読んでみたいな。