Boing Boing で知ったのだが、『環境危機をあおってはいけない』(asin:4163650806)や『地球と一緒に頭も冷やせ!』(asin:4797347236)で知られるビョルン・ロンボルグの欺瞞を暴くことを目的とした『The Lomborg Deception』という本が出るらしい。いつかはこういうアンチ本が出るだろうと思っていた。
The Lomborg Deception: Setting the Record Straight About Global Warming
- 作者: Howard Friel,Thomas E. Lovejoy
- 出版社/メーカー: Yale University Press
- 発売日: 2010/03/16
- メディア: ハードカバー
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ただねぇ、コリィ・ドクトロウがロンボルグの本を "infamous climate-change-denying book" と評している時点で何だかなと思った。ロンボルグもさ、別に気候変動を「否定」はしてないと思うのだけど。
『環境危機をあおってはいけない』の訳者あとがきにワタシの名前が載っていて、これは単に原稿チェックを勝手にやっただけなのだが、ワタシも地球温暖化の危機を煽る議論をかなり懐疑的にみている。もっとリソースを優先して割り当てるべき問題があるだろうにと思うわけだが、ただその一方で地球温暖化問題、気候変動問題への取り組み自体にも意義も認めている(おそらくロンボルグよりは)。
『The Lomborg Deception』へのもっと長い書評は Newsweek.com にある。さて、山形浩生はこの本をどう読むか。