「浜松まつり-学問的分析と比較の視点から」荒川幸二ほか 岩田書院 2006年 ⑤ /「心いっぱいに育て」和田重良 くだかけ舎 2001年 ②【再掲載 2016.5】:いま ここ 浜松 :SSブログ
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「浜松まつり-学問的分析と比較の視点から」荒川幸二ほか 岩田書院 2006年 ⑤ /「心いっぱいに育て」和田重良 くだかけ舎 2001年 ②【再掲載 2016.5】 [読書記録 郷土]

今日は12月26日、木曜日です。


今回は、12月23日に続いて、岩田書院の
「浜松まつり―学際的分析と比較の視点から」の紹介 5回目です。




出版社の案内には、


「5月の連休中、静岡県浜松市は『浜松まつり』一色になる。ラッパの
音とお囃子の音、砂煙の上がる大凧揚げ、夜の街路での提灯の灯りと
練りの声…。その魅力を、日本史・社会学・古典芸能・ヨーロッパ史
の各分野から学際的に分析する。」


とあります。



今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「明治20~30年代、寄付金集めが常態化した」


・「明治末、共同体の祝いという性格よりは、たかり性を強め初節句の
家の生計を狂わせた。広がった報徳思想の勤労・勤倹という近代的
徳目にも反しているとして浜名郡下では凧揚げの風習が下火になっ
た」


・「下火にはなったが、たかりを許容できるだけの町の経済発展があった」



もう一つ、再掲載になりますが、和田重良さんの
「心いっぱいに育て」②を載せます。



☆「浜松まつり-学問的分析と比較の視点から」荒川幸二ほか 岩田書院 2006年 ⑤

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◇第1部 浜松まつりの歴史的検討(4)

(2) 凧合戦の開始 - 明治前・中期 ②

3 明治20~30年代
□「静岡民友新聞」「浜松拍子」
① すでに有名な催しに 30余組-相当数の群衆

② 糸切り合戦  町の屋号も成立

③ 4月下旬~ 最高潮 5月5日最終日

④ 停車場の東部・南部の田圃

⑤ 陣屋を設置して合戦が行われた

⑥ 各町で子どもの役割も形

⑦ 流血伴う喧嘩が頻発-警察沙汰も

  → 常態化する寄付金集め


□明治末 浜名郡下では凧揚げの風習が下火になる
  衰退の要因    
共同体の祝いという性格よりは、たかり性を強め、初節句の家
   の生計を狂わせ、広がった報徳思想の勤労・勤倹という近代的徳
   目にも反している

  規制強化  
    部落(旧村)単位の若者組から村単位への青年会の改組
    日露戦争後の官製的な青年会への改組推進政策

  
□浜松町の産業発展   
1889 東海道線
1893 遠江織物組合

  浜松商業会議所
 
  三大会社
    ①1896 帝国制帽 ②1897 日本楽器 ③1900 日本形染
   
  ◎「たかり」を許容できるだけの町の経済発展があった 







☆「心いっぱいに育て」和田重良 くだかけ舎 2001年 ②【再掲載 2016.5】

1.gif

◇正しい答えを要求されて
応答せよ 
   → 返事がないとき
      ◎ 「あのね、完全な答えじゃなくていいんだよ」
     × 「返事をせよ」
   → 学校や家庭で「答える」「正しく答える」ことを徹底して訓
    練した結果、人と人との気持ちの交流に大切な「応ずる」こと
    ができなくなってしまった
  ◎ まず応ずる。そして答える。


◇いろいろなものから学ぶ心
「人生科」 
     味わう ← よく見てよく聞く
言葉での理解を捨てたとき、すっと入ってくる
  学びにくい学校 
   = 教科の学習
学ばなければ進歩はない 
     自然(=言葉で教えてくれないところ)が一番
     次に知的な欲求 


◇あそびは人間をつくる
生活全体が遊び 
    子どもたちにとっての遊び -工夫があり創造性があること  
くだかけ生活舎 「規則、年齢、強制のない共同生活」
  大変気に掛かるのは青少年のアルバイト感覚
   = ろくに仕事ができなくても仕事として時間を潰せばお金を
     もらえる
   こんな仕組みが蔓延している社会全体が小さな社会になっ
     てしまっている。
   ◎ 大きな夢や理想をもてない ちっぽけな社会


◇泣きながらでもいい - 劣等感のある子
劣等感ウィルス 
    「弱いまんまでいい」
テストはゲーム 
    そんなところに人間の価値はない
劣等感を取り込んで行けたら凄い力に


◇夜行性の正体
身体のリズムは地球の自転のリズム
   → 大人がそのリズムを!


◇気晴らしばっかり
気晴らしより打ち込むこと


◇まじめについて
わがままの横行
  不平不満は不真面目 
     人間が文明の中で生活していて行き着いたところは何かとい
    うと条件に不平不満を言うこと


◇ぼんやり指数
ぼんやり指数ゼロの生活を
3歳までは ぼんやり指数ゼロ
    → 小・中になると高くなる
   = 外からの圧力に動かされそれに慣れてしまうと、その反動
     としてぼんやりしてしまう
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okina-01

我がブログ・UP容量が残り少ないのとSSブログの2025年3月31日にてサービス終了との事なので、12月30日を持ちまして・記事のUPを終了させて頂きます・・・皆様のブログ巡りは、SSブログ終了迄・行う心算です。
長い間・お付き合い頂き有り難う御座いました。
新年度からは、SeesaaBLOGに移行して再開予定ですので・お付き合い程お願い致します。
by okina-01 (2024-12-26 10:06) 

ハマコウ

okina-01さん これまでありがとうございました。
また新しいブログでも楽しませていただきます。
移行をどのようにしようかとわたしは迷っています。


by ハマコウ (2024-12-26 15:02) 

lamer-88

今年一年大変お世話になりました。
有難うございます。
来年も宜しくお願いいたします。
https://picaso89.seesaa.net/article/505733753.html
by lamer-88 (2024-12-26 16:55) 

ハマコウ

lamer-88さん 本年もありがとうございました。
新年もよろしくお願いいたします。
by ハマコウ (2024-12-26 19:54) 

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