「酒離れ」が進んでいるとされる若者の間で人気を集めるサービスがある。オンライン専門の酒屋であるクランドが提供する「酒ガチャ」だ。同サービスはランダムで数本の酒が届くというというもの。何が届くか分からない期待感や、「レア度」の高い酒を引いたときの優越感が若者の心をつかんでいる。

※日経トレンディ2023年10月号より。詳しくは本誌参照

「酒ガチャ」は注文したパックの内容に応じ、ランダムで酒が届くサービス

［画像のクリックで拡大表示］

酒ガチャ（クランド）

酒を「ガチャ」にして若者の心をつかむ 「モンブラン」など個性的な味わいが人気

　常識を打破する斬新な酒を次々と展開。「酒離れ」が進んでいるとされる若者が、むしろ主要顧客という異色のサービスがある。オンライン専門の酒屋であるクランドが提供する「酒ガチャ」だ。

　日本酒や果実酒、ワインなど450種類以上の様々な酒の中から、ランダムで数本の酒が届くというサービス。複数のプランから選ぶ仕組みで、料金は5500円（税込み）で3本からが目安（定番パックの場合）。苦手な酒が届かないよう、種類や味わいはある程度指定できる。

　秀逸なのは、ガチャの魅力を感じられるよう工夫している点だ。酒ガチャは何が届くか分からない期待感があるのはもちろん、届いた酒の「レア度」がサイト上で確認できるようになっている。中には売価を知り、驚くような貴重な酒も含まれている。そんな得な酒が届けば、“当たり”を引いた優越感に浸れる。ガチャはスマホゲームの機能などで若者には親しみが深く、支持を得ている。コロナ禍以降、家飲みが浸透したことも追い風になっている。

甘めの味わいの酒も豊富　様々な酒の飲み方を提案

SNSでも様々な酒の楽しみ方を提案。上はアフタヌーンティーを楽しむ活動「ヌン活」人気に関連し、紅茶風味の酒を紹介する投稿

［画像のクリックで拡大表示］

SNSではこんな声も

［画像のクリックで拡大表示］