大弛峠再び: とおくに行きたいもんだ
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« 初めての陣馬山 | トップページ | 64で大型二輪教習(忘備録) »

2024年2月16日 (金)

大弛峠再び

また楽して高所に登ってきました (^^ゞ
一年前に歩いた金峰山~大弛峠の反対側にある国師ヶ岳です。(23年10月末の話です)

・大弛峠

「楽して」と書きましたが、そこまでの道のりは長い。
中央高速で勝沼ICまでが序章。
勝沼からフルーツライン(広域農道)で塩山市街を抜け、R140(秩父往還)の先で山梨県道219号線(クリスタルライン)に入るところまでが第1章とすれば、第2章は219号線をずんずん登り琴川ダム(乙女湖)先のT字路までか。


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*山梨県道219号線にて、左下は琴川ダム湖岸広場

ダムの先の柳平のT字路で県道は終わり、左折は焼山林道(クリスタルラインの続き)、直進すれば川上牧ヶ丘林道となり終章である大弛峠への道となります。
柳平は標高1500m位なので、ここから大弛まではウネウネと15Kmを800m以上登ることになる。
(川上牧ヶ丘線は高所故に11月中旬から5月中は冬季閉鎖になりますのでご注意下さい)


当初は懲りずにセロー君で来ようとしたものの、夜間がマイナス5℃と日陰が凍っていそうだったので直前にフォレスターにチェンジ。
結果的には二輪で登れる程度の僅かな雪や部分凍結はあったものの、帰りの疲労度を考えると四輪が正解でした。
昨年実証済みだったんで、端から判り切っていたんですけど… (^^ゞ


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*下が甲府市、上が川上村、水色の琴川ダム(乙女湖)から林道川上牧丘線で大弛峠に至る(by 地理院地図+カシミール)

地図で赤線で示した部分が今回歩いた経路で、大弛峠から超近場の三座を回っただけなので歩行距離はたったの2.8Km。

柳平から先の林道川上牧ヶ丘線沿いは紅葉後半戦な感じで渋い賑やかさでした。

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*大弛峠の県道駐車場(?)

峠はこんな時期でも満車寸前。
到着が正午だったからか、僅かな空きがあって助かりました。

20231027_124113
*何度見てもステキなイラストマップ(鳥瞰図)

スキャンしてWebで公開してもらいたいくらいに眺めていて飽きないマップです。

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*国師ヶ岳、北奥千丈岳への入口 (PM0:45 標高2,360m)

ソフトクリームが目印~

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*大弛小屋

公道がこんなに近いのに、山小屋があります…
本来は初心者が軽く踏み込むべきではない奥秩父主脈縦走路に位置する大弛小屋。
川上牧丘林道が開通して便利になってしまったという事なんでしょう。


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*キャンプ場の受付

そういえば、事前にヤマップの入山届けを…ん?
あれ、出したっけかな?(怪しい)

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*イザ行かん~ (PM0:47 標高2,370m)

いつもは標高1,000m前後の低山ばかりですから、2,000m越えの山は距離が短かろうと色んな意味でドキドキ。
実際、空気が薄いためか登りにかかるとすぐにドキドキするんですよね~


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*行程略図

この日の行程は、大弛峠から大弛小屋を経て夢の庭園経由で前国師岳~北奥千丈岳へ。
一旦戻り国師ヶ岳に至り、再び前国師岳を通り大弛峠に戻るピストン約3Km。

雪が残っていそうなので、一応チェーンスパイクやスパッツは携行しています。

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*優しいステップの木の階段

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*段々路ステップ差が大きくなる

木の階段がしばらく続きますが、おそらくこれが無いと岩場の連続。
大弛峠から反対側の朝日岳の登りみたいな感じになるんでしょうかね…

・夢の庭園

少し行けば、夢の庭園の分岐に至る。

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*庭園への分岐 (PM0:59 標高2,430m)

登りでは、この標識(写真左側)を右に行くと庭園コース。

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*庭園に到着 (PM1:01 標高2,440m)…金峰山、朝日岳、近くには峠の駐車場も見える

しっかりした木の階段、手すりまで整備されている。
維持も含めて結構コストはかかっているんでしょうが、山小屋さんの保守なんでしょうか。

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*奥の尖塔は金峰山の五丈岩、手前の山は朝日岳

昼過ぎなのでややガスってますが好い眺望。
こうやって見ていると、昨年の金峰山では岩場から落ちそうになったり…(^^ゞ
戻りの朝日岳で時間が止まったような妙な感覚に陥ったりと、いろいろ思い出されます。


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*左側を見ると遠くに南アの稜線(仙丈ケ岳や間ノ岳辺り)、やや手前左下には茅が岳~金ヶ岳あたりが見えている

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*さらに左、麓あたりは紅葉真っ盛り

夢の庭園どこでも眺望が良く、上の写真は木道の辺りとその奥の巨岩の上(足元注意‼)で撮っています。
陽当りが良く気温8℃と寒さはそれほどでもなかったが、やはり風が吹くと寒いというか冷たい。


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*夢の庭園の先で元の道に復帰

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*なんかこれ…

周りの樹が無かったら天国への階段みたい。
階段は所々凍結しているので慎重に歩を進めるが、ここで滑ったら本当に天国に行くことになるのかも(行けるのか?)


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*振り返れば金峰山


・前国師岳

突然にポンと前国師岳山頂に至る。

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*前国師岳着 (PM1:32 標高2,570m)

頂上は広くない岩場。
写真をとったら次の頂を目指します。


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*三座の分岐点…直進国師ヶ岳(奥秩父主脈縦走路)、右折北奥千丈岳 (PM1:42 標高2,570m)

この分岐点を右に入り、北奥千丈岳へ向かいます。

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*雪中歩行開始~

多分初めての山上での雪歩き。
この時は雪が浅かったので思っていたほど歩きにくくはなく、
凍っておらずサクサクしていて楽しい感じが意外でした。
この先、若干這い上がるような登りがあったものの距離が短いので問題なし。



・北奥千丈岳


奥秩父最高峰の北奥千丈岳に到達。(到達というほど苦労はしていません (^^ゞ)

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*北奥千丈岳に到着 (PM1:48 標高2,601m)

頂上には誰も居らずシンとしていて、時折風の音が耳をかすめるのみ。

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*方位盤

昨年行った金峰山は標高2,599mなので、ここ北奥千丈岳より僅か2m低くなる。
自力で登ったというには全くおこがましいけど、ここ2~3年の(復活)山歩きの中では最高峰ということになります。


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*西側…金峰山の特徴的な五丈岩が遠くても目立つ

出来れば麓から登れればいいんでしょうけど…
実際、自分の心肺や脚の力では麓から1000m以上の標高差と高所の希薄な空気下での運動は、よほどの好条件でなければ危険含みかもしれません。
日頃のトレーニングも当然に必要ですし、まだまだ足りていません。


_dsc2203_20240121124701
*北西側…川上村方面かな、本来なら左遠くに北アの稜線が見えるはずですが…

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*北側…国師ヶ岳、右後ろは木賊山

目を凝らせば国師ヶ岳の山頂標識まで良く見える。

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*北東側…左から木賊山、東破風山、雁坂嶺、水晶山、古礼山、燕山と奥秩父主脈縦走路は東へ続く

画面右端にやや低く昨年登った笠取山が見えているみたいですが、うーんどうかな?

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*分岐点に再び戻ってきた

北奥千丈岳を後にして先ほどの分岐点に戻り、次の国師ヶ岳へ向かいます。

・国師ヶ岳

高低差の左程ない雪の林間を行けば、程なく国師ヶ岳に着きます。

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*国師ヶ岳に到着 (PM2:09 標高2,592m)

先程の北奥千丈岳から見たとき誰も居ないかったはずでしたが、来てみれば1グループが昼食中。

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*一等三角点「國師岳」標高2591.9m

そこへ、東から5~6人の年配グループが現れる…
国師ヶ岳の東と言えば、一番近いのが甲武信ケ岳の山小屋。
聞けば西沢渓谷から甲武信ケ岳(小屋泊)を経て、雪の稜線起伏を越えやってきたという。
自分からすれば格が違いすぎで、凄いなぁと思うばかり。


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*ラブちゃん現る

頂上の人口が増えたと思ったら、今度は大弛峠方面から犬を連れたグループが表れる…
ラブラドールレトリバーだなーと思ってたら、誰かが「ラブちゃんだー」とかいうもんだから犬も喜んで大はしゃぎ。
見ている皆さんも笑顔で一気に頂上が賑やかになりました。
ラブちゃんの癒し、ありがとう~

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*恥ずかしながら…一応記念

そんなこんなで、東から現れた団体さんと撮って撮られて。
頂上で写してもらったのは、一昨年の奥多摩の七ツ石山以来でしょうか…
自分的には頭真っ白お爺さんが写っていたのでショック~、まぁ歳取りの自覚が足りないんでしょう (^^ゞ

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*南東側…左最奥に大菩薩嶺、手前左から黒鉄山、乾徳山と奥千丈岳に続く山並み

うかうかしていると陽が傾いてくるので撤収です。

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*穏やかな天候であれば山の雪道歩きも良いもんです

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*滑りそう…慎重に

折角持ってきたチェーンスパイク。
登りの時は帰りは装着かなと思えたのが、いざ下りの頃となればツルツルでもなく概ね踏めば割れる氷となっていたので結局付けづじまい。


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*開けていればどこからも金峰山が見える

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*溶け残りがかわいい

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*ここはちょっと怖い

チェーンスパイクは付けなかったものの、陽が当たらない所では相当慎重に下ったのは言うまでもありません。
だったら付ければよかったのに、ここまでで付けている人見たのは一人だけ、って各個人の技量みたいなものだから気にせず付けても良かったんだけど…

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*大弛小屋まで戻ってきた

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*なんかカッコいい

これは、久方ぶりにズッキュゥン~(^^ゞ
「ほしい」と思わせるそのお姿、MTもあるんで実に好ましい。
もっとも、周りの景色とシンクロした出で立ちだからなのかも。
当然、市街地ではデメリットが勝ってしまうんでしょうね…
5ドアVerが海外では売っているとのこと。
もし、次の車があるならば小さい車&MT車と秘かに決めていたんですが、面白そうという意味ではひょっとしたらアリかもしれません。

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*駐車場は概ねガラ空き

自分が出発したときには満車だったのが、国師ヶ岳方面からの戻りというか金峰山方面からの帰り客が多かったという事なんでしょう、この有様。

なんと、セロー250が1台来てまして…
来れたんだぁ、と少し寂しくなる。
けど帰りを考えると体力的にシンドイのは実体験済ですから、ここは羨ましがらない、ということにします。

更に大弛小屋のキャンプ場(上の写真では右側の1段高い所の林間あたり)には既に2~3張が…
っとと、夜マイナス5℃なのになぁ、
うーん星すごいだろうなぁ、でもちゃんと準備すればアリかなぁ。
と、これもまた悶々としてしまう。

少し羨ましいというか、実行できない自分が少し情けないと思ったりする訳です。

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*行程略図

YAMAP計測で歩行時間2時間24分、距離は2.8km、獲得標高は277mとかつてない位の少なさ。
天上散歩までとはいかないですが、その入口近くを散策したプチ山歩きでした。


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*縦断略図

縦断図を見ると、前国師岳まで200m少しを一気に登り、あとはウネウネと散歩、てな感じです。
好天に恵まれ思いのほか雪歩きが気持ちよくて、これだったらもっと歩いてみたいとも思いましたが、反面冬山なので天候の急変などに特に注意が必要だとも感じました。

・帰路にて

くだくだしていても仕方ないので、川上牧ヶ丘林道を塩山方面に向かって下っていけば遅い紅葉が良い感じです。

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*カラフル…

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*乙女湖(琴川ダム)先のどこか…

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*秋枯れの針葉樹と広葉樹…ばっさり伐採された植林地

帰路の中央道下りでは、案の定というかお定まりの事故渋滞。
…なので、渋滞が下火になるまで談合坂SAで2時間位仮眠。
リアシートを倒し荷室に足を突っ込んで初めて横になって仮眠しましたが、
横になるとよく眠れます。
少し窮屈だけど、これはこれでアリだなぁ (^^♪


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