64で大型二輪教習(忘備録): とおくに行きたいもんだ
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2024年2月24日 (土)

64で大型二輪教習(忘備録)

気が付けば完全リタイア寸前。
何か現役のうちにやらなければいけない事、忘れている事があったんじゃないかと思えば、ありました幻の限定解除が…
(長文です<(_ _)>)

・中免取得のころ(思い出)

中型限定(今の普通二輪)を取得したのが42年前。
メーカー系教習所でしごかれ毎回ヘトヘトになったのは遠い思い出…
取得後は軽いバイクでいいやということでシルクロード(CT250S)を購入し5万キロを走行。
数年後、YH戦争の果てに浜松の倉庫で眠っていたディスカウントだったウイング(GL400B)を購入し、一時はシルクロードと並行利用していたほどにバイク漬けの毎日。

10年ほど経過した頃、何を思ったか限定解除の練習に通いだす。
当時教習所で大型免許は取得できず、あくまでも大型車による自主練習。(車種はDOHCのCB750Kだったか)
カリキュラムは時々ステップ擦る位の白バイライクなハードさで付いていくのがしんどかった。
この自主練習には10時間以上通ったものの、GL以外に欲しい車が無かった事に気付いてしまったり、仕事上の都合(残業増)もあって、結局は府中の運転免許試験場に行かず断念した経緯がありました。


その後、GL400Bとは10万キロ以上を共に過ごし、途中8年間のブランクはあったが購入26年目で家庭の事情で泣く泣く手放し、代わりに中古のセロー250と出会い既に15年目。

今回、約30数年ぶりに教習所に行くことにしたのも、懐かしいやら怖いやらで迷いましたが、これ以上歳食うと取得どころか「返納」の二文字が脳裏をかすめたりするので、本当にラストチャンスだと思ったからに
他なりません。
当初は、中免を取得した教習所であれば卒業生割引もあるのでいいかとも思ったが、今や遠くて通うのも大変なので割と近かった教習所(2輪4輪同コース)を選びました。

20240209_082406
*中央線沿線の某教習所です

やや値が張りますが自動で予約を取ってくれるオマカセ的コースで入校手続き。

ちなみに11月手続きで翌1月入校となる2か月早割りとしたので入校費は下がり割高感はなかったが、1月といえば一番寒い時期。
もし検定が滑りまくれば3月の繁忙期に突入、予約が取りにくくなる可能性もあるので微妙な時期でもあります。


・第1段階

入校式があって、運転に対する適性診断テスト。
3日後から教習が開始。
大型二輪の教習は2段階に分かれていて、第1段階は5時間、第2段階は7時間のトータル12時間。
先ずは第1段階の開始ですが、爺ライダーの不要な変な自信と、どーなるか判らん漠然とした不安が入り交じり落ち着かない。
受付を済ませ、ライダーズルーム(二輪の待合所)に行けば、色々と壁に案内が表示されているので何食わぬ顔で適当にプロテクター(ボディ、エルボ、ニー)と当日教程のゼッケンを装着。
時間になれば、インストラクターが来てプロテクターなどを確認しドキドキの教習開始となります。

1日目(2コマ)
①C教習
教習車は良くあるNC750Lで2気筒低重心の素敵な車種ですが、これが結構曲者でした。
先ずは引き起こし、特に問題なし。
乗車手順(スタンド、ミラー、エンジン始動)は教習所での作法通りでないといけません。
また、大抵の動作は後方確認が先ですがこれが中々出来ないなど、長年の癖が強く染みついていて何度も指導される。
これは、最後の検定の間際まで自己矯正を続けることになる厄介な問題でした。
そして走り出し、教習所内の外周コースを走るんですが、何故かコーナーで思う通りに曲がりたがらない7号車…
ここで「なんで?」と脳内が混乱。
次に二輪専用の小コースへ。
そもそも30数年ぶりの教習なので、先ずは車体の操作感覚に慣れたかったのが有無も言わせずに課題(クランク、8の字、一本橋)に突入。
中免持ちですから当然だし、教官的にはどのくらい出来るのかを見極めたかったんでしょうが、状況的に慣熟走行が出来上がっていない当方は大汗~
実際、真冬なのでそれなりの格好で、という事でしたから止せばいいのにロンツー並みの防寒な出で立ち。
結果的には、慣れない車体による混乱と初日の課題コースで、それなりの運動量となり真冬なのに大汗でさらに脳内が過熱し混乱に拍車をかける。
この日は何と2Kg近くも減量に成功 (>_<)
そんな状況なので操作感覚も掴めなければ、思うようにコントロールできる訳も無い。
S字クランクでパイロン接触が頻発(検定では失格)、勿論スラロームはセルフステアに持ち込めず、一本橋も落っこちダメダメで…こんな筈ではと頭の中は「?」がイッパイ浮かぶのみ。
なんといっても
本当のニー(膝)グリップが出来ておらず、混乱故に肩の力が抜けない状態ではセルフステアによる倒し込みもままならない。
要は乗車姿勢の基本を忘れ去っていたという事に尽きるのですが、表面上はクセの強いNC750の操作とアクセル/クラッチワーク(加減)が掴めず、低回転からの大トルクに振り回されている状況ともいえる。
とうとう1時間目の最後の頃は、大型教習に来たことを真剣に後悔、帰りたくなってしまう程でした (T_T)
普段、セロー君の自由奔放で何とでもなる間口の広さに胡坐をかき、適当に乗っていたツケなのかもしれません。

救いは…インストラクターの丁寧な事。
昭和世代の自分には、時代も変わったもんだなぁと感心するばかり。
最後まで嫌な思いをすることはありませんでした。

②D教習
2時間目は再び専用小コースでの課題(クランク、8の字、一本橋)と、全周コースでの課題(スラローム、クランク、S字、波状路)を行う。
もちろんニーグリップや肩の力抜けない状態は前時間のままで、まだ混乱しているのでアドバイスもあまり頭に入ってこない。
乗車姿勢の基本を忘れ去っていることに加え、操作感覚が馴染まない車体で思うようにはコントロールできないため、上体がガチガチ、腕がパンパンに…(昔原付で遠乗りした以来の出来事‼)
何故かスタンディング姿勢とアクセルオンオフの波状路だけは難なくクリア。
これではあまりにも情けなく腑に落ちない、2日目以降継続できるか怪しい。
家に帰ってからユーチュ-ブで「NC750」「スラローム」「一本橋」などを検索すればザクザク事例が出てくる。(by各地の教官さん)
コツを知れば、まさに教習所通りということで…ムムゥ。

因みに課題のクランクとS字は2速半クラ、一本橋は1速半クラ(場合によって後ブレーキ)、スラロームは2速(+アクセルONOFF)でコントロールせよということですが、普段そんなに半クラは使わないし、ましてや脳内混乱状態では微妙なアクセル/クラッチワークは不可能に近い。

2日目(2コマ)
前回から3日後。
事前の動画学習で特に一本橋の際のニーグリップなどの勘所を理解してきたつもり。
因みに、教習所で指導されたからといって、頭で理解し即操作がその通りできるかといえば、自分には無理。
混乱モードではなく、落ち着いて反芻しながら理屈を飲み込んでから、その通りにアクションできるかは練習にかかっているといったところ。
また、暑さ対策?はウェアの軽装化。
熱汗対策といえば山歩き用の下着やジャージ。(ここでモンベルが役に立つとは…)
防寒アウターはインナーを外したジャケットのみ。
一応教習所までの道中は中に+フリース、手袋は冬用ですが、教習時はフリースは脱ぎ手袋は春秋用にチェンジ。
スースーだけど教習が始まればこれでも少し汗ばむ位で丁度いい。
と、1日目の猛反省による準備、心構え、相当に真剣モードで2日目に望みました。

③e2教習
今は大型スクーターがあるので1限だけの大型AT教習。
車種はシルバーウイング、専用小コース(クランク、8の字、一本橋、スラローム)にて、暫く繰り返し走らせてもらいイイ感じで慣れてくる。
ニーグリップが効きにくいスクータ型ですが、NC750より遥かに扱いやすい。
因みにシルバーウイング、走り出しの繋がりが「わっ」と来るが、その先のコントロールは容易。
スラロームも減速セルフステアからアクセルオンが出来れば、倒し込みも楽しくて「ああ、これこれ」と中免取得時の感覚を思い出してしまう。


④E1教習
再びNC750。
専用小コースでの課題(クランク、8の字、一本橋)と、一般コースでの課題(一本橋、スラローム、クランク、S字、急制動、波状路)を繋ぐように外周走行。

何故かこの時間のNCは素直に曲ってくれたので、あのへんな頑固さは7号車だけのようです。
ニーグリップや乗車姿勢の意識、かかと特にひざの挟み込む感覚。
着座位置は普段より少し前寄り(普段が後ろ過ぎた)、へそ腰辺りを前に入れる感覚など、車体の重心に体の重心を寄せるような感じを何となく掴んだ、というか昔からこうだったのを全く忘れていたことを実感。
スタンディングでアクセルオンオフの波状路では、オフ乗ってたのと聞かれたので上手くできたらしい (^^ゞ
時速40Kmからの急制動は、制動開始がどうしても早くなり上手くいかない。
目印のパイロン少し手前でブレーキをかけてしまうとアウトなので、これは慣れるしかない。

家に帰ってから、久々に内股の筋肉が痛くなっていたので、ニーグリップなどが出来ていたのかと思う。

3日目(1コマ)
前回から4日後。
⑤EM教習

この日は1段階目の見極めです。
課題の波状路は問題なし、一本橋、スラロームはタイムを除けば、何となくできる(通過)ようになる。
急制動、S字、クランクは完全ではないがそれなりに。
半クラが実用になったことも大きく、NC750を少しは操れた様な感覚を得たような気になる。
やはり、適切な乗車姿勢を常とすることや要所での意識的ニーグリップでスラロームで車体を傾けることが、ここに来てやっと出来る。
何とか急制動はクリア。
この日の見極めは半ばダメだと思っていたので補習覚悟で臨んだものの、意外にも通ってしまったので、ヨシ!


・第2段階


課題の1本橋とスラロームは最後の検定まで課題であり続けました。
でも、段々と楽しくなる乗車、1日2コマでは足りない位でもっと乗りたい。
実際は1日の規程上限と、体力集中力の限界で2時間(2コマ)までが良いところ。

4日目(2コマ)

前回から3日後
⑥F1教習

回避体験、模擬追突体験、目標までの制動比較と各体験を実地を交え学習。

⑦F教習 (大型検定「イ」コース)
ここからは全周コースによる法規走行と課題による教習となるので、事前にコースを覚えてきたつもりだがまだ怪しい状況。
各課題は検定コースを回りながら順に波状路、坂道発進、クランク、S字、一本橋、スラローム、急制動となる。

一本橋に乗って直ぐにバランス崩しコースアウトが多発で、あれ~何かまた感覚が判らなくなってきた?
7号車はニーグリップしても車体の立ちが強く(セルフステアが効きにくい)、コントロールしにくいのは相変わらず。
この車体に当たると時間を損したような気分になる。


5日目(2コマ)
前回から4日後。
⑧F教習 (大型検定「ロ」コース)

この日は「イ」コースの変形「ロ」コース。
課題を交えながら、検定コースの慣熟走行。

⑨F教習 (大型検定「イ」コース)
この日、検定コースでの法規走行を意識するようにと言われる、検定は近い。
前回同様に一本橋に乗って直ぐにバランス崩しコースアウトが何度か…
何故か問題の7号車の強い立ち感が噓のように消えており、逆に扱いやすくなっていて少し嬉しくなる。
以降、どの車番でも扱い易くなったので、これは「ヨシ」と思ったが…(最後の本検定でどんでん返しを食らう)

6日目(3コマ)
前回から3日後、この日は上手くいけば最終日。
⑩F教習 (大型「ロ」コース)

変らずに法規走行と課題に取り組む。

⑪F1教習
シュミレーター、危険予測を模擬体験。
実走行でも特に意識している横断歩道の歩行者を何故か無視、シュミレーター侮りがたし…(^^ゞ


⑫F教習 (大型「イ、ロ」コース)
1時間休憩の後、第2段階の見極め。
課題は波状路、坂道発進、クランク、S字、一本橋、スラローム、急制動の順通り。
急制動の一回目は接近していた4輪で焦り(停まってくれたので逆に)リズムを忘れ失敗、二回目で挽回。

一本橋の目標タイム10秒以上の調整は難しく、無理するとコースアウトの恐れあり。
スラロームは目標7秒以内、倒しこみとアクセルのリズムが見えてきたような感じもあるが、もう練習時間がないのが残念。

2段階目の見極め終了
教官からは一本橋もスラロームも無理してタイムを狙って橋から落ちたりパイロン接触すれば検定中止なので、タイムオーバーで減点されてもトータルで良ければ検定合格なんでと言われる。(70点以上が合格だそうです)
で、結果は見極め通過…
本人的には1回落ちて練習追加でも良かったんだが…まぁヨシなのかな?


・卒業検定

卒検迄1週間も間があったので、動画学習とイメージトレーニングを続ける。

当日、検定は2号車…
検定スタート、後方確認、右ウインカー出してコースインしてすぐ気が付いたのが、あの7号車同様に立ちが強くクセありの個体でした。
ココで終わった感…一瞬打ちのめされるが、そんなこと考えている場合ではない、行くしかない。

20240209_082735
*NC750L軍団~右奥に検定スタンバイしているのが2号車

検定コースは教習時からイロの2種類を繰り返し走っており、また家でのイメージトレーニング(風呂桶内でのぼせながら?)の成果もあり概ね問題なかったと思う…
課題の一本橋とスラロームは、たぶん規定時間に達していなかったと思うので、ここは少々悔しくもある。

総じて、最初の方は良かったが、最後は終了が見えてきて緊張しスムーズなライディングになっていなかったようです。

で…
結果、何故か合格で超ビックリ。

通常のコース走行は問題なかったとのことで、問題の一本橋とスラロームは単に失格にならなず減点だったということでしょう。
まさかの64歳特例?(あくまでも想像)とも思えたが、さてどーなんでしょうか。
とにかく暑かった冬はこれにて終了。
教官の皆さん、ありがとうございました~

メモ) 大型二輪教習に来られているのは大方は30前後位の男子、そこに自分のようなシニア世代が僅かに混じる、また普通二輪を取得してから恐らく年数が浅い女子が何人か頑張っていました。
30数年前の限定解除の練習時は若い人ばかりだったのに対し、教習所で取得できるようになり、ある意味普通二輪の延長線上にある免許という事なのかもしれません。
大型教習時は1教官に対し多いと生徒3人、少ないと1人教習の時もあったり。逆に普通二輪の方はそれなりの大所帯で動いていて大変そうに見えました。

・今後について

結果的には、集中して受講出来たからかトータルで1か月弱で卒業…運も味方してくれたのかも。
先日府中で「大自ニ」が追加された免許証を手にしてきました。

ここで、普通だったら無理してでも大型バイクを購入するんでしょうね~

いやいや無理無理、置く場所ないし、凄く欲しいバイクもないし、お金だって説明付かないし。
でも…
「免許的に乗れないバイクはない」
これが自分の中で、40数年気にしていたことだったんですよね、たぶん。

かつての、ホンダGL500(輸出名CX500)のような先進メカの宝石箱(当時の事)のような、大き過ぎず、早すぎず、暑過ぎず、燃費も程良いツーリング向きの機種があって「ググ、グッ」と来ちゃえば見境つかなくなるかもしれませんが…
残念ながら、30年以上前のバイク全盛期に多かった、そんな中途半端な機種は今や絶滅状況。
なので、もう暫くはセロー君で行きますとも…
たぶん多分…?

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