今日はLinkin Park(リンキン・パーク)の2024年11月13日にリリースされたシングル[Two Faced (トゥ・フェイスド)]を和訳してみます。
歌詞と和訳だけ見たい方は下の目次の「歌詞/和訳」クリックしてください。
ザ・トラック・オブ・ザ・デイ
- 曲名: Two Faced (トゥ・フェイスト)
- バンド名: Linkin Park (リンキン・パーク)
- 収録アルバム: From Zero (フロム・ゼロ) *Track 8
- シングルリリース日:2024年11月13日
Linkin Park(リンキン・パーク)は、アメリカはカリフォルニア州ロサンゼルス出身のオルタナティブ・メタル・バンドです。
この曲[Two Faced (トゥ・フェイスト)]は2024年11月15日にリリースされた7年振りとなる活動復帰アルバム[From Zero (フロム・ゼロ)]からの4曲目の先行配信として2024年11月13日にリリースされました。
アルバムには8曲目に収録予定です。
タイトルの意味は「表裏のある、二つの顔を持つ」という意味です。(英辞郎 on the Web より)
歌詞を気にしなければ、往年のリンキンらしさが感じられるパンキッシュな曲です。
アルバムタイトルの [FROM ZERO]は LINKIN PARKの前身バンド"Xero"(ゼロ)から取っていて、バンドの始まりと、現在も続くこれからの活動の両方、つまりバンドの起源と未来を意味しているとのことです。
バンドの再出発に相応しい意気込みを感じるタイトルです。
そんな待ちに待ったニュー・アルバムからリリース直前に配信された曲を聴いてみます。
はたしてどんな歌詞の曲でしょう。
なお英詞は"genius.com"から引用し、Official Videoから補足しています。
和訳後の感想や曲のエピソードは歌詞の下に記載しています。
Two Faced (Official Music Video) - Linkin Park
歌詞/和訳
Title : Two Faced
Producer : Mike Shinoda
Writer : Mike Shinoda, Brad Delson, Colin Brittain, Mr. Hahn & Emily Armstrong
[Intro: Emily Armstrong]
kniht flesym raeh t'nac I
kniht flesym raeh t'nac I
Get right!
自分の考えが分からない
自分の考えが分からない
理解しろ !
[Verse 1: Mike Shinoda]
Last time, I was hanging by a thread *1
Tryna say I'm not, but I'm in it over my head *2
That's when I figured out where it led
Beginnin' to realize that you put me over the edge *3
この前、俺は危機一髪だった
大丈夫って言おうとしたけど、手に負えない状況だ
その時、俺にはどこへ向かってるか理解した
お前が俺の正気を失わせてることに気づき始めたんだ
[Pre-Chorus: Mike Shinoda]
Your truth's not rigid *4 , your rules aren't fair
The dark's too vivid, the light's not there
I start to give in *5 , but I can't bear
To put it all behind, I run into it blind like
お前は自分の考えを曲げず、やり方がフェアじゃない
深い暗闇の中で光なんてない
受け入れようとしてるけど、耐えられないんだ
無視することなんてできない、暗闇の中を進むようだ
[Chorus: Emily Armstrong]
Two-faced *6 , caught in the middle *7
Caught in the middle
Too late, countin' to zero
Countin' to zero
You should have recognized
It's too late for choosing sides
Two-faced, caught in the middle
Caught in the middle (Two-faced)
二面性に板挟みになる
身動きが取れないんだ
カウントダウンするには遅すぎる
もう遅すぎる
お前は気付くべきだった
どちらにつくか選ぶには遅すぎる
二面性に板挟みになる
動きが取れないんだ (二つの顔に)
[Verse 2: Mike Shinoda]
Last time, you told me it wasn't true
And pointin' every finger at *8 things that you didn't do
So that's why I kept missin' the clues *9
And never realized that the one that did it was you
この前、お前はそれは間違いだって言った
お前がやっていない理由を挙げながら
俺は手がかりを見逃し続けたから
お前がやってたことに気づけなかったんだ
[Pre-Chorus: Mike Shinoda]
Your truth's not rigid, your rules aren't fair
The dark's too vivid, the light's not there
I start to give in, but I can't bear
To put it all behind, I run into it blind like
お前は自分の考えを曲げず、やり方がフェアじゃない
深い暗闇の中で光なんてない
受け入れようとしてるけど、耐えられないんだ
無視することなんてできない、暗闇の中を進んでいくようだ
[Chorus: Emily Armstrong]
Two-faced, caught in the middle
Caught in the middle
Too late, countin' to zero
Countin' to zero
You should have recognized
It's too late for choosing sides
Two-faced, caught in the middle
Caught in the middle (Two-faced)
二面性に板挟みになる
身動きが取れないんだ
カウントダウンするには遅すぎる
もう遅すぎる
お前は気付くべきだった
どちらにつくか選ぶには遅すぎる
二面性に板挟みになる
動きが取れないんだ (二つの顔に)
[Bridge: Emily Armstrong]
I can't hear myself think
I can't hear myself think
I can't hear myself think
自分の考えが分からない
自分の考えが分からない
自分の考えが分からない
[Breakdown: Emily Armstrong]
Stop yelling at me
I can't hear myself think
Stop yelling at me
Stop yelling at me
Stop yelling at me
怒鳴るのはやめろ
自分の考えが分からない
大声を上げるのはやめろ
怒鳴るのはやめろ
大声を上げないでくれ
[Chorus: Emily Armstrong]
Two-faced, caught in the middle
Caught in the middle
Too late, countin' to zero
Countin' to zero
You should have recognized
It's too late for choosing sides
Two-faced, caught in the middle
Caught in the middle, caught in the middle
Caught in the middle, caught in the middle
Caught in the middle (Two-faced)
二面性に板挟みになる
身動きが取れないんだ
カウントダウンするには遅すぎる
もう遅すぎる
お前は気付くべきだった
どちらにつくか選ぶには遅すぎる
二面性に板挟みになる
動きが取れないんだ (二つの顔に)
[Outro: Emily Armstrong & Mike Shinoda]
Is that what it is?
That's what it is
Hahahahaha
We're on the same page right now
そういうことか ?
そういうことだよ
ハハハハハ (笑)
同感だよ
トラック・インプレッション
パンキッシュでファンキーさもあり、荒々しくも混沌さを感じられる曲です。
第二弾シングル[Heavy Is The Crown]に続き、マイクのラップと新ヴォーカリスト エイミーのシャウトが絶妙に交差します。
以前のリンキンにもあったスタイルですがヴォーカリストが変わり、違和感をあまり感じず新鮮さがあるのが新生リンキンの魅力です。
歌詞は相手の二面性・二枚舌に振り回される主人公が崖っぷちに追いやられるシチュエーションです。
人間の二面性のことを歌っているのですが様々な解釈ができる歌詞で、仕事でも恋愛でも様々な場面に置き換えられます。
二面性という割には悪い面ばかりで良い面が歌詞に歌われてないですが、信頼していた相手の思わぬところを目の当たりにして愕然としていまっているのかも。
いずれにせよ主人公がどうなってしまうのかの答えは出ず。
混乱したまま歌は終わります。
いい奴だと思ってたらこんな奴だったのか!という思わぬ経験は誰にでもあるのではないでしょうか。
ラウドなサウンドに身を任せて、この曲を聴いてる時だけは嫌な奴に怒りをぶつける、というのが正しい聴き方の一つかな。
最後のアウトロ部分で、マイク・シノダとエミリー・アームストロングのちょっとしたファニーな寸劇?が聴こるところがちょっとした救いです。
二人は結局似た者同士だったのか、お互いの二面性を理解してどこか腑に落ちて終わったのか気になります。
また下からリンキン・パークのアルバム他の和訳等が見れますので良ければクリックしてください。
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*1:hang by a thread 危険にさらされて[ひんして]いる、危機一髪である<by 英辞郎>
*2:over my head 頭越しに、頭上に(迫って)、〔危険が〕差し迫って、〔難し過ぎて〕理解できない、分からない、歯が立たない<by 英辞郎>
*3:over the edge 頭がおかしい[変で・どうかして]、気が狂って[違って]、正気でない、正気を失って、まともじゃない、* "crazy"と同じような意味<by 英辞郎>
*4:rigid 〔物が〕硬い、曲げられない、固定された、動かない<by 英辞郎>
*5:give in 負けを認める、降参する、〔要求などを〕受け入れる、応じる <by 英辞郎>
*6:two-faced 表裏のある、二つの顔を持つ、二心のある、偽善的な、不誠実な<by 英辞郎>
*7:caught in the middle 《be ~》板挟みになる
*8:point a finger at ~を指さす、~を指し示す、~を指摘する、(人)の悪口を言う、(人)を公然と非難する <by 英辞郎>
*9:clue 〔解決のための〕手掛かり、ヒント、鍵<by 英辞郎>