荷物車 スニ41
古いフィルムを整理していたら、東北本線を走る「急行 八甲田」に、荷物車「スニ41」が
連結されている写真が出てきた。
写真は1985年2月の撮影で、東北新幹線が上野―盛岡 間の営業だった当時、東北本線には、夜行の特急・急行列車や、荷物専用列車が走っていた。
「急行 八甲田」の下り列車は、上野を19時台に出発して、青森に翌朝6時過ぎに着く。
上り列車は、青森を深夜0時頃出発して、午前11時頃に上野に到着する。
写真は、栃木県の矢板付近で午前9時頃に撮影した上り列車だ。
「急行 八甲田」 EF65 + スニ41 + 12系客車
「ス」は、車両の重さを表す記号 スニ41は、自重26.4トン
「ニ」は、荷物
機関車(EF65)のすぐ後ろに連結されているのが「スニ41」で、パレットの積み下ろしに対応した、新聞輸送用の荷物車だ。
このまま上野駅の “下のホーム” に入線すると、道路とバリアフリーになっているので、
トラック輸送してきた荷物(新聞)が積み込み易い構造になっていた。
車体前部のブルーの部分には、車掌室やトイレなどがある。暖房設備もある。
銀色の部分は、ステンレスの全開扉が、片側3枚になっていて、荷物をパレットのまま
積み下ろしできる。
荷物は新聞で、 “早刷り” を19時までに上野駅に運べば、翌朝6時過ぎに青森駅に到着するので、朝刊の配達に間に合う。
国鉄のパレット輸送は、積み下ろしの時間短縮が目的で、1968(昭和43)年に始まり、民営化
直前の1986(昭和61)年まで続いた。
東北本線では、撮影直後の1985年3月のダイヤ改正で、荷物輸送が終了した。
「急行 八甲田」には、期間限定でオートバイを積み込む車両もあった。青函連絡船には、
列車編成ごと乗船できて、北海道まで渡る事もできた。
これとは別に、東京から九州方面へは、乗用車を積載できる寝台列車、カートレインもあった。
昨今、トラックドライバーの労働時間に上限を適用する「2024年問題」や、環境問題に起因して、鉄道貨物輸送が見直されている。
かつては、多くの物資・生活用品を鉄道で運んでいたが、効率化を重視して、やめてしまった。
今になって政府は、鉄道と船舶の貨物輸送を、この先10年で倍増する方針を打ち出したが、
一旦やめてしまった鉄道貨物輸送のシステムを再構築するのは大変な事だ。
「急行 八甲田」のような列車が復活して、自家用車やオートバイで北海道まで行けるように
なれば、便利で楽で、CO2排出量も減るとは思うが・・・。
スニ41の前後にあったフィルムから幾つか・・・
寝台特急 北斗星 EF65+24系
EF65 貨物列車
東北本線の、黒磯(栃木県)以南は直流電化だが、以北は交流電化なので
機関車は交流用のED75
上野発、東北方面行きの電車は、交直両用車両を使用
485系の特急電車
荷物専用列車については、当ブログ 2021年6月6日付で掲載
ぜひ御覧下さい。
連結されている写真が出てきた。
写真は1985年2月の撮影で、東北新幹線が上野―盛岡 間の営業だった当時、東北本線には、夜行の特急・急行列車や、荷物専用列車が走っていた。
「急行 八甲田」の下り列車は、上野を19時台に出発して、青森に翌朝6時過ぎに着く。
上り列車は、青森を深夜0時頃出発して、午前11時頃に上野に到着する。
写真は、栃木県の矢板付近で午前9時頃に撮影した上り列車だ。
「急行 八甲田」 EF65 + スニ41 + 12系客車
「ス」は、車両の重さを表す記号 スニ41は、自重26.4トン
「ニ」は、荷物
機関車(EF65)のすぐ後ろに連結されているのが「スニ41」で、パレットの積み下ろしに対応した、新聞輸送用の荷物車だ。
このまま上野駅の “下のホーム” に入線すると、道路とバリアフリーになっているので、
トラック輸送してきた荷物(新聞)が積み込み易い構造になっていた。
車体前部のブルーの部分には、車掌室やトイレなどがある。暖房設備もある。
銀色の部分は、ステンレスの全開扉が、片側3枚になっていて、荷物をパレットのまま
積み下ろしできる。
荷物は新聞で、 “早刷り” を19時までに上野駅に運べば、翌朝6時過ぎに青森駅に到着するので、朝刊の配達に間に合う。
国鉄のパレット輸送は、積み下ろしの時間短縮が目的で、1968(昭和43)年に始まり、民営化
直前の1986(昭和61)年まで続いた。
東北本線では、撮影直後の1985年3月のダイヤ改正で、荷物輸送が終了した。
「急行 八甲田」には、期間限定でオートバイを積み込む車両もあった。青函連絡船には、
列車編成ごと乗船できて、北海道まで渡る事もできた。
これとは別に、東京から九州方面へは、乗用車を積載できる寝台列車、カートレインもあった。
昨今、トラックドライバーの労働時間に上限を適用する「2024年問題」や、環境問題に起因して、鉄道貨物輸送が見直されている。
かつては、多くの物資・生活用品を鉄道で運んでいたが、効率化を重視して、やめてしまった。
今になって政府は、鉄道と船舶の貨物輸送を、この先10年で倍増する方針を打ち出したが、
一旦やめてしまった鉄道貨物輸送のシステムを再構築するのは大変な事だ。
「急行 八甲田」のような列車が復活して、自家用車やオートバイで北海道まで行けるように
なれば、便利で楽で、CO2排出量も減るとは思うが・・・。
スニ41の前後にあったフィルムから幾つか・・・
寝台特急 北斗星 EF65+24系
EF65 貨物列車
東北本線の、黒磯(栃木県)以南は直流電化だが、以北は交流電化なので
機関車は交流用のED75
上野発、東北方面行きの電車は、交直両用車両を使用
485系の特急電車
荷物専用列車については、当ブログ 2021年6月6日付で掲載
ぜひ御覧下さい。