つれづれ写真コラム 2023年05月

シリーズ1970’S 大宮 川越 新座

1970年代に撮影した写真を連載する 「シリーズ1970’S」 今回も埼玉県内の風景です。

大宮
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川越
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<新座>
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信州の郷土料理

信州の郷土料理と言えば、蕎麦おやき、野沢菜があります。
それを一度に食べられる店が、山奥にポツンと1軒あります。
撮影の帰り道に、30年ぶりに訪れてみました。
取材:2023年5月19日  長野県小川村

長野市と白馬村を結ぶ県道の中程に、小川村があります。すべてが山の中です。
県道から分岐した細い1本道を約2Km登ると、店があります。

駐車場からの眺め
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小川の庄 おやき
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名物は “蕎麦” と “おやき” です。
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信州の多くの地域は、急峻な地形や寒冷などの気候で、米の栽培には適していません。そんな訳で、江戸時代からソバの栽培をしてきました。現在は、北海道に次いで全国2位の生産量です。

注文した蕎麦は、蕎麦粉8割の “二八蕎麦” です。
そばつゆの中に、少量のおろし大根と、ネギ、摺り下ろした本ワサビを入れます。
太さと長さが少し不揃いの蕎麦を浸けると、おろし大根のおかげで、つゆが麺に絡み付きます。
口の中で、蕎麦、鰹節と昆布、さらにワサビの風味が “プワ~~” と混ざり合います。
ここぞとばかりに本ワサビをたくさん卸したので、ミリンの甘さより、ワサビの辛さが勝っていますが、それが味に緊張感をもたらします。
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旨い、旨すぎる。
さて次は、おやきを食べてみよう。
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“おやき” は、小麦粉と蕎麦粉で練った生地に、野菜などの具を入れ、丸くして焼いた信州の郷土料理です。別の言い方をすれば、 “焼きまんじゅう” です。

具材には、旬の野菜やキノコなど、四季折々の山の幸が使われます。
この日は、あずき、ふき味噌、野沢菜の3種類が提供されていたので、私は「野沢菜」を注文しました。
野沢菜は、北信州の野沢温泉村などで栽培されている菜っ葉です。
これを菜種油と味噌で炒めて具とします。
乳酸発酵が少し進んでいて、だだ炒めているだけではない、深い旨味があります。
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撮影のために割ってみると、具がこぼれ出てきました。
ここ小川村の縄文遺跡からは、土器を使って木の実や雑穀を粉にして、食糧としていた跡が見つかっていて、 “おやき” のルーツと言われています。

撮影旅行の途中で出会ったニホンザル
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新緑の信州

黒部でクモマツマキチョウを撮影した後、降雨が予報されていたので、柔らかい光線で
ミズバショウを撮影しようと、裾川(すそばながわ)源流域に向かいました。
撮影:2023年5月19日

奥裾花自然園>  長野市鬼無里(きなさ)
千曲川の支流、裾川の源流部に、本州最大級と言われるミズバショウの群生地があります。
今年の春は訪れが早く、すでに一番の見頃は過ぎていました。
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夏が来れば思い出す 遥かな尾瀬・・・ミズバショウが咲いている・・・
という歌がありますが、ミズバショウは春のです。
湿原の雪が解けると、それを待っていたかの様に咲き始めます。
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ここのミズバショウは、道なき山の中で、人知れずに咲いていました。
1964年に発見されると道が作られて、自然園として保護される様になりました。
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白いびらのように見えるのは、花ではなく、苞(ほう)と呼ばれます。葉が変化したものです。
それに包まれるような棒状のものが花序(かじょ)で、つぶつぶの一つ一つが花です。
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ブナやカエデ類が、淡い色の柔らかい葉を付け、それが雨に濡れていました。
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<その他の新緑風景>  長野市内
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信州の食べ物と言えば、蕎麦、おやき、野沢菜です。
次回は、それらの食レポです。

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tag : ミズバショウ奥裾花自然園新緑写真

黒部のクモマツマキチョウ

ここ数年、ゴールデンウィークが終わってから黒部の山に入り、クモマツマキチョウを撮影するのが恒例となっている。
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クモマツマキチョウは標高1500m付近に生息する高山蝶で、黒部・立山の山岳地帯と、八ヶ岳・赤石山脈(南アルプス)の一部に、限定的に棲息する。
準絶滅危惧種に指定されている。

主な撮影ポイントは、標高1300m程の登山道入り口付近と、別の登山道を少し登った
標高1600mあたりの地点だ。標高の高い方は発生が遅い。
今回は標高の高い方を狙って、少し遅めに訪れた。
撮影:2023年5月17~18日 長野県大町市

オスは、翅の先端部が鮮やかなオレンジ色をしている
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メスの翅の先端部は白い
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交尾を求めるオスと、拒否するメス
メスが尻を突き上げるのが交尾拒否のポーズ  
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チョウは生涯のうち、一度しか交尾しない

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撮影した2日間は、晴天に恵まれました。
この時期は晴れると、ちょっと光線が強すぎますが、クモマツマキチョウは陽が差していないと森林の中から出て来ません。

翌日は降雨の予報が出ているので、しっとりと濡れたミズバショウを撮影する事にしました。
次回に掲載します。

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シリーズ1970’S 浦和

1970年代に撮影した写真を連載する「シリーズ1970’S
今回は、埼玉県の「浦和」です。

県庁所在地でありながら特急列車が停まらない駅として “有名” だった浦和駅。
1972年頃は、駅前再開発事業の最中だった。

あれから半世紀たった現在、再び、再開発工事が行われている。
過去と現在の風景を対比してみた。
(モノクロ写真は1972年撮影  カラー写真は、ほぼ同じ場所の現在)

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郊外には田園地帯が広がっている。田植えも、稲刈りも手作業だった。
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このシリーズは、不定期で掲載しています。

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シリーズ1970’S 東京・山川草木 池袋 上野 築地

1970年代の東京の写真をシリーズで綴る「東京・山川草木」、今回は池袋上野築地編です。

池袋
街をうろついてスナップ写真を撮っていた。池袋界隈では、首都高速5号線は「北池袋 出口」まで北進していたが、サンシャインビルはまだ無かった。路地裏の商店街の風景は、今見ると、何か
のんびりしている。氷をリヤカーで運んで、飲食店に販売していた。
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上野
上野公園を歩いていたら突然、雨が降ってきた。当時の天気予報は「何時に雨が降ります」などというコメントは無く、傘を持つ者と、持たざる者の明暗が分かれた。
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築地
1972年から73年にかけて、築地・魚河岸の撮影をしていた。早朝からの競りが終わり、仲買いのマグロも運び出されると、忙しさが引けてくる。
仕事が終わった2人が、撮影に応じてくれた。
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撮影が終わると疲れた体で、国電の有楽町駅まで歩いて帰った。

※国電=こくでん  当時は、首都近郊電車をそう呼んでいた
築地・魚河岸の写真は、当ブログ 2020年9月19日付け「築地 魚河岸1970‘S」に掲載

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北条鉄道のキハ40

兵庫県西部の北条鉄道で、国鉄時代のキハ40が活躍している。
撮影:2023年5月3日
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北条鉄道は1985年、加古川線の粟生(あお)駅から分岐する国鉄 北条線を、第三セクターが引き継ぐ形で開業した。
通常はレールバスが走っているが、2021年に、青森県のJR五能線を走っていたキハ40を譲渡され、これが時々、運用にあたっている。
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1979年製造のキハ40は、重くて燃費が悪いので、エコにはならないだろうが、これを目当てにした “乗り鉄” が訪れている。

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終着駅である北条町駅の駅舎では、“キハ40グッズ” を販売している。
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これも貴重な、運賃外収入だ。
わざわざ古い車両を導入するにあたっては、反対意見もあったそう。
キハ40が客寄せになって、赤字解消の切り札になるとよいのだが・・・・。

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かやぶきの里

前回に続いて、京都つながりです。
京都府の山深い集落に、茅葺き家屋が保存されています。
国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定され、集落全体で日本の原風景を守っています。
撮影:2023年4月28日 京都府南丹市美山町
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ここ美山北山集落は、若狭湾の海産物を京の都に運ぶ、鯖街道に沿って栄えました。
茅葺き民家は、江戸時代から明治にかけて建てられたもので、農村の景観を残しながら、現在も、そこに人々が生活しています。
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ここの茅葺き民家は、「北山型」と呼ばれる入母屋造りが特徴です。
ちょうど、屋根を葺いている家がありました。約20年の周期で吹き替えるようです。
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茅葺きの家は、通気性と断熱性を兼ね備えているので、夏は涼しく、冬は暖かいといいます。
かつては、どこにでもある風景でしたが、葺き替えが大変なので減少し、今や観光地です。

ゴールデンウィーク期間中、京都市街地にある寺院などの観光地は、オーバーツーリズムで大騒ぎだったようですが、私が訪れた京都は、のんびりとした時間が流れていました。

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tag : かやぶきの里京都写真民家重要伝統的建造物群保存地区

みどりの日に、新緑撮影

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みどりの日に、新緑を撮影しました。
京都府の中程に位置する、南丹市の「るり渓」です。
京都、大阪、兵庫の3府県に接する山間の渓谷で、約4Kmに渡って、花崗岩や石英が侵食され、岩や滝、深淵がアクセントのある景観を形成しています。
地名を漢字で検索すると、「瑠璃」「琉瑠」が混在していますが、行政的には「るり渓」にしているようです。
撮影:2023年5月4日  京都府南丹市園田 (旧・園田町)
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京都府に隣接する、大阪府能勢町の山村です。
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湖北長閑

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日本一大きい湖、琵琶湖北部の風景です。
琵琶湖北部は、都市が発展した南部の大津あたりとは一転、のどかな風景が広がります。
まるで違う湖のようでした。
撮影:2023年4月28日  滋賀県長浜市
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琵琶湖東岸の地域は、「近江(おうみ)」と呼ばれています。
“近き淡海(あわうみ)” 、つまり奈良や京の都から見て、近くにある湖と言う意味です。

これに対し 「遠江」 となると、ちょっと難読地名です。
「とおとうみ」と読み、静岡県西部の浜松あたりを指します。遠州(えんしゅう)です。
“遠き淡海” と言う意味で、浜名湖の事です。浜名湖は、かつて淡水湖でしたが、1498年の地震で海とつながって、汽水湖になりました。


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プロフィール

乙山 真

Author:乙山 真
埼玉県出身
中学生のころ写真を始める
民放のテレビ局でディレクター、記者、ニュースデスク、プロデューサーなどを経験
退職後は写真三昧の生活

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