名古屋市長選挙 元名古屋市副市長 広沢氏が初当選

名古屋市長選挙が24日行われ、日本保守党などが推薦した広沢一郎氏(60)が初めての当選を果たしました。

名古屋市長選挙の開票結果です。

▽広沢一郎 (無所属・新) 当選 39万2519票
▽大塚耕平 (無所属・新) 26万1425票
▽尾形慶子 (無所属・新) 5万3622票
▽水谷昇 (無所属・新) 1万2492票
▽太田敏光 (無所属・新) 8178票
▽鈴木慶明(無所属・新) 3454票
▽不破英紀 (無所属・新) 2973票

日本保守党と地域政党「減税日本」が推薦した元名古屋市副市長の広沢氏が、自民党、立憲民主党、公明党、国民民主党が推薦した元参議院議員の大塚氏らを抑え、初めての当選を果たしました。

広沢氏は60歳。愛知県議会議員などを経て2021年までの4年間、当時の河村たかし市長のもとで副市長を務め、今回の選挙に河村氏の後継候補として立候補しました。

選挙戦では市民税の減税拡充や名古屋城天守閣の木造復元計画の推進など河村市政を継承すると訴えました。

広沢氏「河村前市長の政策と理念を引き継ぐ」

広沢一郎氏は「多くの皆様の票をいただき、支援をいただき、おかげさまで当選することができた。期待に応えて、しっかりやっていく」と抱負を述べた上で「河村市長の政策と理念を引き継ぐ、この1点で勝負したことが、有権者の心に響いたと思う。市民税の減税や名古屋城天守閣の木造復元など、マニフェストの実現をいつ、どこから着手できるか、役所と相談しながら着実にすすめていきたい」と述べました。

自民 立民 公明 国民推薦の大塚氏「市民の判断重く受け止める」

自民党、立憲民主党、公明党、国民民主党の4党が推薦した元参議院議員の大塚耕平氏は、広沢氏におよばなかったことを受けて、「市民のみなさんの判断なので重く受け止めたい。要因についてはこれから少し分析が必要だと思うが、いずれにしても一番の原因は、私の力不足だ。今後は、名古屋の発展を祈りながら、私もさらに努力をしていきたい」と述べました。

自民 木原選対委員長「大塚候補を全力支援も一歩及ばず」

自民党の木原選挙対策委員長はコメントを発表しました。

この中で「わが党は大塚耕平候補を各党とともに推薦し、愛知県連、名古屋市議団とも連携して全力で支援したが、当選には一歩及ばない結果となった。従来からの市政を転換するとの訴えは実らなかったが、引き続き、名古屋市発展のため努力していく」としています。

投票率は前回選挙を下回る

名古屋市選挙管理委員会によりますと、今回の名古屋市長選挙の確定投票率は39.63%でした。
これは、前回3年前の選挙と比べ、2.49ポイント低くなりました。