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楽々園 kisui様 
Lクラス キッチンご採用のポイント

  • 既製品ながら食器洗い乾燥機2つ、
    シンク2つが1台のキッチンに入る

    オーダー対応が魅力
  • サイズオーダーで
    4mのロングカウンターも実現
  • 扉の色柄が豊富、各フロアの
    テーマやシーンにあわせた色柄が選べる

広島市の楽々園。海が近く、淡水と海水が交わる汽水きすい域にあたるこの地域に、特別養護老人ホーム、養護老人ホーム、デイサービスに加え、地域交流スペースを設けた施設「楽々園kisui」が2021年4月にオープンを迎えます。
こちらの福祉施設には『Lクラス キッチン』を12台もご採用。シーンや用途にあわせて1台ごとにオーダーいただきました。
楽々園kisuiの事務長である新宮原さまと、設計をご担当された あい設計の三分一さまにLクラス キッチンご採用の背景や、これからの福祉施設のあり方などお話をお伺いをしました。

写真:社会福祉法人 三篠会 高齢者総合福祉施設 楽々園kisui 事務長 新宮原 努 さま(右) 株式会社あい設計 呉支社 建築設計室長 三分一 和幸 さま(左)

社会福祉法人 三篠会
高齢者総合福祉施設 楽々園kisui
事務長 新宮原 努 さま(右)

株式会社あい設計
呉支社 建築設計室長
三分一 和幸 さま(左)

これからの福祉施設で大切なのは空間としての付加価値

写真:Lクラス キッチン

旅館のような雰囲気を感じさせる1Fのダイニングスペースは
デイサービスの利用者さまがお食事や交流をされる場所。

今回、施設全体を設計される上で三分一さまが大切にされたのは、福祉施設としての機能を備えながら“暮らし”を感じられるデザインにすること。
「この場所が利用者さまの日々の生活の場になるからこそ、木目を大切にした建材、温かみを感じる照明などデザイン性にこだわりました。空間としての心地よさ、そこで過ごすことに付加価値を持っているということが福祉施設にも大切なポイントとなってきています」。

デザイン性とオーダー力、価格。Lクラスキッチンのバランスの良さが採用の決め手に

写真:Lクラス キッチン

オーダー力の高いLクラス キッチンだからこそ実現した
食器洗い乾燥機の2台設置。

1日3食、たくさんの入居者さまの食事の片づけをするスタッフの作業のしやすさを考え、キッチンには食器洗い乾燥機を2つ入れたいというのが施設側の当初からのご要望でした。

設計段階でいくつか他社メーカー品を検討をしていましたが、既製品だと食器洗い乾燥機やシンクの数を変えるのは難しく、オーダーするとコストが膨らんでしまう…。悩んでいた三分一さまのところに現れたのが、同施設の浴室設備の打合せに来ていたパナソニックの営業担当者でした。
「パナソニックさんにお話をすると『うち、キッチンもできますよ!』と言って提案してくれることに。Lクラスキッチンであれば希望通りのオーダーができ、金額も大きく膨らまないことがわかりました。また各フロアにそれぞれテーマカラーを設けようと思っていましたので、キッチンの扉柄が豊富で選べるのも良かったですね」と当時を振り返られます。

その後、三分一さまからゼネコンへの提案書に盛り込んでいただき、Lクラスキッチンの採用が決まりました。

利用する人やシーンに応じて、キッチンも最適なカタチに

特別養護老人ホーム、養護老人ホーム、デイサービスとさまざまな役割を持つ楽々園kisui。
各フロアの入居者さまや使用シーンにあわせてキッチンも最適なカタチにオーダーされました。

6階:特別養護老人ホーム 

写真:Lクラス キッチン
写真:Lクラス キッチン 写真:Lクラス キッチン

30名の入居者さまが使われる食堂。厳島神社の鳥居をイメージした赤色のカーテンとキッチンの扉柄が見事にマッチ。
エレベーターホールには広島らしい紅葉柄の壁紙が施されています。

最上階となる6階は30名の入居者さまが暮らす特別養護老人ホームのフロア。最上階なので眺めが良く、食堂の窓からは天気の良い日は宮島を見渡すことができます。厳島神社の鳥居の色にちなんでテーマカラーは赤に。カーテンとあわせてキッチンには鮮やかなファインレッドの扉柄が採用されました。1階の厨房で調理・盛り付けされた料理を6階のキッチンで配膳。その場で片付けもできるように、食器洗い乾燥機は2台設置されました。当初からのご要望なこともあり「スタッフも『便利で良い!』と大変喜んでいます」と新宮原さま。

大人数の食事の準備と片付けを行うため、ワークトップは4メートルにもなるロングサイズのグラリオカウンターをオーダーされました。当初はキャビネットがない部分はステンレスカウンターを予定されていましたが、施工現場ですべてグラリオカウンターにご変更。より意匠性の高いキッチンとなりました。

写真:Lクラス キッチン

[6階Lクラス キッチン]

台数:1台
扉柄:ジョコ20 ファインレッド[LD]
カウンター:グラリオカウンター 御影ブラック[XE]
シンク:スキマレスステンレスシンク

4階・5階:養護老人ホーム(ユニット型)

写真:Lクラス キッチン
写真:Lクラス キッチン 写真:Lクラス キッチン

ダイニングとフラットにつながるキッチン。少人数のユニットは、使い慣れた家庭と同じサイズに。
食器洗い乾燥機が2台あるので10人分の食器も一度に洗える。

4階・5階は10人を1ユニットとして生活するユニット型個室のフロア。 1フロアに4ユニット、最大40名の入居者さまが暮らします。

「ユニット型個室はここ数年、取り入れられるようになってきた介護スタイルです。少人数のグループにスタッフが配置されているため、“時間単位”で全員を管理するのではなく、入居者一人ひとりのライフスタイルを尊重しながら細やかなサポートを行なうことができます。暮らしの中心となるのは共用スペースのLDK。キッチンはダイニングとフラットにつながる対面式で、食事はここで入居者さまとスタッフで協力して配膳から片付けまで行います。食事は1階の厨房から運ぶのですが、ご飯はキッチンカウンターに炊飯器を置いて各ユニットで炊きます。炊き立てのご飯の匂いでより家庭の雰囲気を味わっていただき、リラックスして過ごしていただきたいですね」と話される新宮原さま。フロア内にはあえてスタッフ専用のスペースを設けず、入居者さまとスタッフが近い距離で過ごせるように配慮されています。

テーマカラーは4階は若草色、5階は金・銀。テーマカラーとのなじみが良いことと、より家庭の雰囲気が出るよう、キッチンは温かみある木目の扉柄をご採用いただきました。

写真:Lクラス キッチン

[4・5階Lクラス キッチン]

台数:8台
扉柄:アルベ20 ソフトウォールナット柄[TT]/
ソフトチェリー柄[TQ]/ソフトオーク柄[TV]
カウンター:ステンレスカウンタ― エンボス仕上げ[ZY]
シンク:スキマレスステンレスシンク

2階:養護老人ホーム 

写真:Lクラス キッチン
写真:Lクラス キッチン 写真:Lクラス キッチン

ダイニング側からはキッチンの作業スペースのごちゃつきが見えないように、ハイカウンターで手元を隠せるように。
飾り棚は配膳されたお盆を入居者さまに受け渡しするカウンターとしても使えるように工夫がされている。

2階は養護老人ホーム、自立して生活される入居者さまが暮らします。2階のテーマカラーは紫、キッチンの扉にはテーマカラーの補色にあたる黄色をご採用いただきました。

細部のカラーにまでこだわられた三分一さまは「2階のキッチンはスタッフの方だけが使う場所だから、元気に楽しく働ける色にしたいと思いました。施設全体を落ち着ける和のテイストに仕上げていますが、パナソニックさんのキッチン扉カラーのバリエーションは和のコーディネイトに合わせやすい色味も多く、選びやすかったです。芥子色っぽい扉(イエロー)も紫との相性も良いですね」と話されます。

写真:Lクラス キッチン

[2階Lクラス キッチン]

台数:1台
扉柄:RL20 イエロー柄[LK]
カウンター:ステンレスカウンタ― エンボス仕上げ[ZY]
シンク:スキマレスステンレスシンク

1階:デイサービス、地域交流スペース、バックヤード

写真:Lクラス キッチン
写真:Lクラス キッチン 写真:Lクラス キッチン

左:ダイニングの扉奥に設置されたキッチン。旅館のようなダイニングの雰囲気に馴染むようなカラーを選定。
右:医務室に設置された流し台。機能面からシンクが2つ設置された。

1Fのダイニングの扉奥に設置されたキッチンは旅館のようなダイニングの雰囲気に馴染むようなカラーを選定。医務室に設置された流し台には機能面からシンクが2つ設置された。

1階にはふたつのLクラスキッチンをご採用。ひとつはデイサービスの利用者さまがお食事をされるダイニングの下ごしらえスペース、もうひとつは医務室用の流し台としてシステムキッチンとしてご採用いただきました。

ダイニング用のキッチンは表側からも扉を開けて、通り抜けができるように。お食事用のお湯を沸かしたり、配膳・下膳をしたりするスペースとして活用されます。ドアを開けるとダイニングスペースから見える場合もあるので、できるだけ主張しないカラーを選ばれました。

医務室は施設に勤務する看護師専用スペース。ここで利用者さまの薬を管理されているため、洗浄用・清潔用と使い分けができるようにシンクを2つ設置されています。

写真:Lクラス キッチン

[1階Lクラス キッチン]

台数:2台
扉柄:RL20 ミドルグレー[LG]/イエロー[LK]
カウンター:ステンレスカウンタ― エンボス仕上げ[ZY]
シンク:スキマレスステンレスシンク

意識が変わってきた福祉施設。これからは “自分から選んで行く” 場所へ

もともと医療の世界から派生した考え方で設計されてきた福祉施設。最近は施設側の意識にも変化があることを三分一さまも実感されています。
「最近の福祉施設は以前のように“介護の必要な家族を送り込む場所”という意識ではなく、より心地よい場所で過ごしてもらうために“入居者さま、利用者さま本人と、ご家族が選んで生活する場所”という意識に変化してきています。入居者さまにとっては快適に楽しく暮らせる場所、デイサービスの利用者さまにとっては少しお洒落して行きたくなる場所、そしてそこに行くと誰かと交流できたり、楽しく過ごせたりする要素が必要です。 楽々園kisuiさまで入居者さま、利用者さまが楽しい時間を過ごしていただければうれしいです」。

写真:FARM TO GO

高齢者総合福祉施設 楽々園 kisui
社会福祉法人 三篠会

住所:広島県広島市佐伯区楽々園5丁目15-22

2021年4月オープン。特別養護老人ホーム、養護老人ホーム、デイサービスを含む、高齢者複合施設。