前回(【第2回:「情報」入試と言うけど…どうせ軽く見られるんでしょ!? いえ重視されます。】)はこちらからご覧いただけます。
※本記事は、2021年04月08日に「Z会 STEAM・プログラミング教育情報サイト」上で掲載した記事を一部修正の上、再掲しています。
現在行われている情報教育
「情報教育なんて、受けたことがない。」という方も多いかもしれません。それもそのはず、実は高校での情報教育が本格化したのは、2003年からなのです(書いている、私の年齢がばれる)。
この年は「ゆとり教育」がいろいろなところで出ていた時代で、そんな中、ひっそりとデビューしました。
現在は、情報リテラシー教育を中心とした「社会と情報」か、実際にコードを書くなどの本格的なプログラミングも学ぶ「情報の科学」のうちどちらかを選択することになっています。
学校の選択率は、「社会と情報」が8割程度、「情報の科学」が2割程度と言われています。やはり、理系っぽいほうは、敬遠されるのですね。
また、このようにどちらか選択となるとなかなか入試にはしづらいですね。
高校生は自分が情報教育を学習したのかわからない
とはいえ、実は今の高校生に「どちらを学習しましたか?」と聞いても、「うーん、どっちだろう。」「えっ、そんな勉強したっけ?」という答えが返ってきます。
もちろん、きちんと学習している高校生もいますが、実態として、例えば「パソコンの使用方法を学ぶ時間」や「プレゼンテーションツールで発表をする時間」になっているケースがあります。
入試で普及するための条件
「情報」入試が普及していくためには、次の条件があります。
- 教科書ができて、学ぶことが整理されること(教科書ごとに記載が違うようにならないこと)
- 対策がとりやすくなること(教科書をきちんと学べば高得点がとれること)
これらは、「情報」が入試という視点においてだけでなく、教育的視点においても重要です。
「情報」が、国語・算数(数学)・理科・社会(地歴・公民)・英語といったものに、入試においてだけでなく、普段の学校教育においても並ぶことを願いたいものです。
でも、「入試対策ができても、情報はマイナーな教科なんでしょう!?」という声が…そんな疑問をはらすべく、次回へ続く。
(【第4回:「情報」入試はマイナーデビュー?! いえ、プログラミングと同じくメジャーデビューの準備をしています。】につづく)
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