中学入試の基本知識〜中学入試制度〜 - Z会おうち学習ナビ

中学入試の基本知識〜中学入試制度〜

中学入試について、皆さまはどの程度ご存じでしょうか。
今回は、中学受験を考えているのであれば早いうちからおさえておきたいポイントを解説します。

 

中学入試

中学入試の選抜は、各学校より事前に配布された「入試要項」に従って行われます。入試科目は4教科型(国語・算数・理科・社会)もしくは2教科型(国語・算数)という学校が多いのですが、関西など一部地域の難関校では3教科型(国語・算数・理科)の学校もあります。
中学受験は複数校受験される方が多い傾向にありますが、複数校受験をすれば、かなりの確率で4教科型入試の学校が含まれます。今の段階では、教科をしぼらずに4教科バランスのよい学習を心がけましょう。また、学校によっては面接試験を課すところもありますが、多くの場合は面接試験よりも学力試験の方が重視されます。面接試験がある場合でも、受験が近くなってきた6年生後半以降に対策をプラスする程度で十分ですので、現段階では4教科の学習を中心に対策を進めていきましょう。

志望理由や併願校について、趣味や好きなことについての質問などのほか、進学への意欲や受験生の人柄、家庭の様子などをみるものが多くなっています。学校によっては保護者面接、保護者同伴面接など、家庭の教育方針などを聞かれることもあるようです。

 

私立中学校では、地域ごとに「入試解禁日」を決めて、その日以降に入試が行われます。最も顕著なのが東京・神奈川の「2月1日」と関西の「統一日程」ですが、それ以外の都道府県でも入試を行ってよい期間が決められており、地域ごとに入試日程はほぼかたまっています(ただし東海地区など、入試日が土日に集中し、数週間にわたって入試が行われる地域もあります)。また、受験のチャンスが複数回ある学校が多いことも、中学入試の特徴です。それぞれの日程で定員も異なりますし、入試問題も変わります。首都圏などは3回、4回とチャンスがある学校も存在しますが、いわゆる御三家をはじめとした最難関校の入試は入試解禁日に一斉に行われ、しかもその多くは1度しかチャンスがありません。そこで、入試に慣れるために、首都圏であれば千葉や埼玉、関西圏であれば岡山など、周辺の入試日程が早い地域の学校を併願校にするパターンが非常に多く見られます。

中学入試は大体8時30分~9時くらいに集合し、休憩時間をはさみながら午前中いっぱい行われることが多いです。小学校の授業時間とほぼ同じですが、それだけの時間ずっとテストを受け続けることは、子どもにとってかなりの負担となります。また、14時くらいから始まる「午後入試」を実施する学校もあり、場合によっては1日に2校受験することも可能ですが、子どもの負荷も考え、慎重に検討するご家庭も多いようです。

 

ほとんどの学校のWebサイトには、「受験生の方へ」「入試情報」といったページがあり、「入試要項」が掲載されています。
ここには、学校の入試科目・入試日程などがまとめられていますので、今のうちから志望校の入試がどのように行われるかをざっくりとでもチェックしておきましょう。学校によっては詳細な時間割が掲載されていることもあり、将来の入試をイメージするよい材料となるはずです。
※入試要項は毎年更新されるため、入試科目や日程などは、年により異なる可能性があります。

次回Topicは11月28日(木)更新予定です。

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