2024年3月期決算説明会要旨
イベント概要
[企業名] | 株式会社ホープ |
[イベント種類] | 決算説明会 |
[イベント名] | 2024年3月期決算説明会 |
[日程] | 2024年5月16日 |
[ページ数] | 20 |
[時間] | 合計:16分、登壇:9分、質疑応答:7分 |
[開催場所] | インターネット配信 |
[出席人数] | ー |
[登壇者] | 1名 代表取締役社長兼CEO 時津 孝康(以下、時津) |
登壇
時津:
皆さん、こんにちは。株式会社ホープ代表取締役社長兼CEOの時津でございます。ただいまより、2024年3月期の決算について、説明会を行わせていただきます。
それでは、5月15日に開示いたしました決算補足説明資料ベースに、お話をさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
それでは2ページ目をご覧ください。グループ企業理念になります。「自治体を通じて人々に新たな価値を提供し、会社及び従業員の成長を追求する」というのを理念に掲げております。
続いて3ページ目です。2005年2月創業の、証券コード6195となります。従業員数が199名になっております。事業内容といたしましては、自治体に特化したサービス業となっております。
続いて、4ページ目をご覧ください。各事業のセグメントとサービス内容になります。祖業であります広告事業、続いてジチタイワークス事業、その他事業の中に、企業版ふるさと納税事業、akisolの事業、そしてマチイロとなっております。
続いて5ページ目をご覧ください。各事業のフェーズになります。祖業である広告事業は、明らかに成熟フェーズに入っております。ジチタイワークス事業は、成長フェーズになっております。企業版、そしてakisolが導入フェーズ、事業創造フェーズというふうに考えております。
続いて8ページ目をご覧ください。決算サマリーになります。売上高は、前年同期比プラス18.4%、営業利益はプラスの25.8%で着地となっております。額といたしましては、売上高25億53百万円、営業利益2億28百万円となっております。
各事業の話です。広告事業は、収益性は若干低下するものの、利益水準は維持となっております。売上高は16億60百万円、セグメント利益は3億46百万円です。前年同期比較で、セグメント利益でプラスの1.6%となっております。ジチタイワークス事業は、売上高、セグメント利益ともに、引き続き堅実な成長を継続しております。売上高は7億55百万円、セグメント利益は2億41百万円で、前年同期比較で8.7%プラスとなっております。
続いて9ページ目をご覧ください。前年同期の比較となります。前々期は、売上高で21億57百万だったのですが、前期は25億53百万円。売上総利益で11億98百万円だったのですが、前期は14億38百万円となっております。販売管理費のところは約10億円だったのですが、前期が12億円までになっております。しかしながら、営業利益は1億81百万円だったのが、前期に関しましては2億28百万円で、固定費が上がった分を、売上総利益、粗利でしっかりとカバーできたという結果になっております。
続いて10ページ目をご覧ください。四半期ごとの売上高の推移です。4Qのところだけ赤丸でフォーカスをしておりますが、前年同期の比較で言うと、4Qも含めてしっかりと順調に伸ばすことができております。ジチタイワークスも広告事業も同様になります。
続いて11ページ目になります。四半期ごとの営業利益の推移を開示しております。こちらも4Qを赤丸で示しておりますが、基本的に特筆すべき点としましては、前期は、全クォーターでおそらく初めてだと思うのですが、全て黒字化というかたちになっております。
続いて12ページ目です。こちらも棒グラフになっておりますので、のちほどお目通しいただければと思います。
続きまして13ページ目になります。広告事業の四半期ごとの売上高を示しております。
合わせて14ページ目でも、広告事業のセグメント別の利益推移、売上高等々を開示しております。こちらで特筆すべき点は、広告事業が、いったんシュリンクさせるフェーズが前々期で終わりまして、前期からしっかり拡大フェーズに入ってきている、というのがご確認いただければと思っております。
基本的には、われわれにとっては金のなる木、キャッシュカウ事業と考えておりますので、一定の利益水準を担保しながら、堅実に成長させていきたいと考えております。
続いて15ページ目をご覧ください。ジチタイワークス事業の、セグメント別の四半期の売上高を開示しております。
続いて16ページ目です。こちらも2020年から数字を開示しておりますが、トップラインを含めて、総じて順調に伸ばせているかと考えております。収益性に関しましても、一定の収益性を維持しつつ、しっかり成長ができているかなと考えております。
続きまして17ページ目をご覧ください。営業利益の増減分析を入れておりますので、のちほど見ていただければと思います。
続いて18ページ目です。前期末のB/Sを開示しております。特筆すべきとしましては、純資産が、7億42百万円のところから約10億円まで戻ってきたという点かなと考えております。
続いて20ページ目をご覧ください。Topicsの1で、中期経営計画の発表となっております。こちらは別の動画でも細かくお話をさせていただいておりますので、そちらをのちほど観ていただければと思いますが、基本的な考え方だけ申し上げますと、「健全な成長、堅実な経営」というのをコンセプトに掲げております。前期の数字である売上高25億53百万円、営業利益2億28百万円に、この3年間で毎年約25%の成長を作っていきたいと考えておりますので、最終的にFY27のタイミングでは、売上高は約41億円、営業利益は約4億46百万円というのを掲げております。
続いて21ページ目をご覧ください。Topicsの2つ目です。人事に関するトピックスとなっております。インフレ特別手当の支給を、前期に実施しております。昨今のインフレの状況の中において、今、労働力をどのように担保するのかというのは、経営上の非常に大きなイシューとなっておりますので、前々期が5万5,555円でございましたが、前期に関しましては、8万8,888円を全社員に支給しております。前期の平均年収は過去最高値まできておりまして、約464万円です。平均年齢が33歳となっております。
続いて22ページ目をご覧ください。Topicsの3つ目になります。こちらは、リンクアンドモチベーションの「ベストモチベーションカンパニーアワード2024」を受賞しておりまして、第10位というかたちですが、初めてランクインすることになっております。
続きまして24ページ目をご覧ください。進行年度である今期の売上、そして営業利益の予算になります。再三申し上げておりますが、今年度は中期経営計画の初年度になりますので、われわれとしましては、健全な成長、そして堅実な経営というのを考えております。まず売上高は、今期に関しましては、約30億円となっております。営業利益に関しましては、約2億82百万円となっております。営業利益の推移といたしましては、前々期が1億81百万円でございました。そして前期が2億28百万円となっておりますので、CAGRでいいますと、基本的には約25%の成長を担保していきたいと考えております。
続いて25ページ目です。各事業ごとの売上高、セグメント別の開示をしております。広告事業に関しましては、約11.8%アップサイドで、約18億57百万円を計画しております。ジチタイワークス事業は、前年対比では約35%ほど伸びてくる予算になっております。今期は、大台といたしまして、10億円に乗るのではないかと考えております。
質疑応答
時津:ここからは、事前に投資家の皆様からいただいたご質問に対して、私の方から回答差し上げたいと思っております。
まず1つ目です。人材採用、コストについてのご質問です。
約1年で、従業員数が40名ほど増加しております。前期末が159名で、今回は4Qが終わったタイミングで199名となっており、人材の獲得については順調に見えますが、コストが上がるということはないのでしょうか。
基本的には、やはり人を増やしていくということは、コストが上がる、固定費が上がると考えております。さらに、この40名にプラスして、今年の4月1日、先月からは、新卒が11名増えており、正直申し上げますと、今いる本社ビルから新たに80坪ほどの事務所を借りておりますので、基本的には祖業である広告事業で必要な固定費が増えていっていると考えております。
ここに関しましては、われわれとしても非常に危機感といいますか、膨張ではなくてしっかり成長を刻んでいこうと考えておりますので、この固定費の増加を吸収できるだけの粗利がある、マーケットがあると考えて、今攻めていっておりますので、ご指摘いただいたとおり、ここに関する危機感を持っておりますが、しっかり利益を上げていけるのではないかと考えております。
2つ目の質問です。通期予想営業利益が2億82百万円に対して、上期の累計予想が41百万円と、非常に低いように見受けられます。この理由というのは、どういったものがあるのか教えてください。
確かに、前期と比較をしても、今期の上期の営業利益は、約1億ほど下に来ております。前期の上期の折り返しで、営業利益は約1億4,000万円でした。今期の予算上が4,100万なので1億円が綺麗にショートしている状況ではあります。
理由といたしましては、まず1つ目は、生産性を大きく担保しながら人を増やしていく、というふうにしておりますので、単純に、月の固定費が約7千数百万円だったところが、月次で9,000万円ぐらいまで増えておりますので、約2,000万円近く固定費が上乗ってきています。採用や新たな事務所を借りるというのも含めて、固定費が膨らんでしまっているというのはあるかと思っております。
もう1つが、広告事業の、いわゆる平準化が、前期でおおむねできました。セグメント利益ベースでいくと、広告事業は、上期の利益のインパクトが、セグメント利益は約44%、下期が56%ぐらいで、非常にフラットな状態が作れておりましたが、今期に関しましては、上期が27%、下期が約73%ほど、セグメント利益が上がるという事業計画になっておりますので、やはり今回は、上期ではなくて、どうしても下期に利益が偏重するかたちになっております。
最後に
時津:最後になりますが、投資家の皆様、ここまでお付き合いいただき、誠にありがとうございます。
今回、単年度予算を開示いたしまして、営業利益の推移でいくと、前々期が1億81百万円、前期が2億25百万円で、今期が2億82百万円を、営業利益としては出しております。まずは、この2.8億円をしっかり全社を挙げてやり切りたいと考えております。事前にご質問もいただいたとおり、人を50名近く採用するなり、天神のオフィスを開設するなりで、先出しのコストである固定費が先に出ているというところに関して、従業員も200名を超えてきたというところに関して、私自身としては少し怖いなと思うことは、正直言うとあります。
しかしながら、全社員、経営ボードのメンバーも含めてですが、一人当たりの粗利をどのように維持しながら、この固定費をマネージしていくかというのを、全員がほぼ同じように考えることができる状態が今でございますので、昔のそれとはだいぶ違う状態が作れているのではないかと考えております。つまるところ、膨張ではなくて、しっかりとした成長を、今期以降刻んでいきたいと、私としては考えております。
2つ目が、さまざまなトラブルといいますか、われわれは債務超過に陥ったという経緯もありますが、離職率は当時14%でございました。残った86%は、あのタイミングで非常に頑張ってくれた社員がほとんど大多数でございます。そのメンバーと今もやれておりますので、将来、今やっている予算や数字をどのように作るかというのは、全て自分たちの手の中で、いわゆるコントロールが利く世界で戦っておりますので、自分たちが戦略的思考を持ち、戦術をしっかり実行し、適切なマネジメントを行えば、この数字は達成できるのではないかと私は思っておりますので、引き続き今期は、この数字を必ず達成したいと思っています。
最後になりますが、自治体マーケットは非常に特異なマーケット、変わったマーケットだと常々思っています。祖業である広告事業、いわゆるマーケティング事業と言われるジチタイワークス事業、そして最後に企業版ふるさと納税支援事業、この3つの事業においても、全てにおいて私はやはりナンバーワンになりたいと思っております。やはり1位でなければ意味がないと思いますし、1位でなければ、やはり利益をしっかり上げていくということはできないと考えておりますので、この市場で圧倒的にナンバーワンになることにこだわり続けて、引き続き経営をしていきたいと考えております。
私からは以上になります。最後までご清聴いただき、誠にありがとうございました。
[了]
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