こんにちは、らくからちゃです。
リモートワーク生活が始まってから、早3週間が立ちました。毎朝、ぎゅうぎゅう詰めの通勤電車に乗っていたのが遠い昔の話のことのようです。そういやふと気になってこんなアンケートを取ってみました。
コロナショックで家計どうなった?
— らくからちゃ@スゴいコシフリスト (@lacucaracha) 2020年4月12日
(興味のある人はRT協力してくれると幸いです!)
我が家では、外食費やおでかけ代は大幅に減りました。その一方で、電気代は増えたような気がします。弊社でも、多くの皆様と同様に「テレワークに必要な通信費・電気代は個人持ち」というルールです。
取られてばっかりでも悔しい(?)ので、どうせ使わない定期券を解約(払い戻し)したらお得かしら?と思い、調べてみました。
定期券はお得なのか
例えばですね。
4月から9月までの半年定期を持っています。5月10日まではStayHome週間ということでテレワークとなりました。この定期券は解約したほうがお得ですか?
というような問題です。(面倒なので回数券は考えないこととする)
この「定期券は解約したほうがお得なのかどうか問題」って、改めてマジメに考えてみると結構難しい。まずものすごくシンプルに、1ヶ月定期券をベースに考えてみましょう。
私が普段購入している区間で調べてみると
- JR 幕張本郷→西船橋:¥5,270 (片道 170円 15.5日分相当)
- 東京メトロ 西船橋→中野 ¥9,130 (片道 320円 14.3日分相当)
となります。
つまり、1ヶ月だけ通勤することを前提に考えると、15日前後を超えるかどうかがポイントになりそうですね。平均的な営業日数を20日と考えると、だいたい5日間以上確実にリモートワークで使わず、外出もしなければお得!という計算になりますね。
ちょっとありえない想定ですけど、シンプルに毎月その月の1ヶ月定期を買っていると考えましょう。そうすると、その月の利用日数が損益分岐点(約15日)を超えるかどうかがポイントになりますよね。
この理屈に従うと「使わない日が10日だけ」ならば解約しない方がお得!という結論になります。でも
そんなヤツおれへんやろー
というわけで、もっと現実的なケースで考えてみましょう。
一定期間通勤するケースの分析
最初の10日間は要らないからといって、それから先まるまる1ヶ月分飛ばす人も少ないでしょう。11日からまた同じように定期券を繰り返し買っていったらどうなるのか?
定期券を5月11日から使うように買うと、次に買う定期券の期間がずれ込んでいきます。何も考えずに、期間が切れる翌日から買うものとすると、3月9日に最後の定期が切れるでしょう。
ここで残り20日分の期間で定期券を買うのかどうか?が判断のポイントになります。
1ヶ月定期を連続して買っていくなら、今回のテレワークと同様に、定期券を使わないお盆の期間は買わないでしょうねえ。そんなこんなでちょっとずつずれ込んでいって、一番最後に「1ヶ月に満たない期間」が産まれます。
この期間で利用する日数が損益分岐点を超えない場合、結局1ヶ月定期を全部で6回買うことになり、損にも得にもなりません。
ずーっと先の将来のことになるので、そんなん言われても
んなこと言われたらアンタ、往生しまっせ〜
と言いたいところですが、ポイントは「全期間中の定期代+運賃にかけるお金」を減らせるかが、定期券を買うかどうかの判断の基準になるってことです。これは1年でも40年でも変わりません。
半年定期券の払い戻しのルール
ただ前記の「毎月1ヶ月定期を買い続ける」なんてことも普通しませんよね。だいたいよりお得な半年定期を買うようなケースが多いんじゃないでしょうか。
そもそも半年定期ってどれくらいお得なもんなんだっけ?というと下記の通りになります。
JR 幕張本郷→西船橋
1ヶ月定期 | 3ヶ月定期 | 6ヶ月定期 | |
---|---|---|---|
金額 | ¥5,270 | ¥15,010 | ¥25,290 |
6ヶ月分 | ¥31,620 | ¥30,020 | ¥25,290 |
1ヶ月との差 | 0 | ¥1,600 | ¥6,330 |
損益分岐点 | 15.50 | 14.72 | 12.40 |
東京メトロ 西船橋→中野
1ヶ月定期 | 3ヶ月定期 | 6ヶ月定期 | |
---|---|---|---|
金額 | ¥9,130 | ¥26,030 | ¥49,310 |
6ヶ月分 | ¥54,780 | ¥52,060 | ¥49,310 |
1ヶ月との差 | 0 | ¥2,720 | ¥5,470 |
損益分岐点 | 14.27 | 13.56 | 12.84 |
JRだと、1ヶ月定期を6回買うと31,620円になりまが、6ヶ月定期を1回買えば、25,290円と、一ヶ月分を超える定期代以上の差が出ます。
で、この半年定期を途中で解約(払い戻し)をするとどれくらい帰ってくるのかは、「どれくらい使ったか」で変わります。ものすごくザックリ言うと最初からもっともお得な買い方をしていたことにしてくれます。
まず半年定期を払い戻して、使った期間が
- 1ヶ月:1ヶ月定期
- 2ヶ月:1ヶ月定期*2
- 3ヶ月:3ヶ月定期
- 4ヶ月:3ヶ月定期+1ヶ月定期
- 5ヶ月:3ヶ月定期+1ヶ月定期*2
買っていたことにしてくれます。
残念ながら1ヶ月に満たない部分は日割りで払い戻ししてもらえないのと、220円の手数料は取られてしまいます。ただ解約時も勝手に最良ケースに変換して貰えるので、よく分からなければ半年定期を買っておけば無問題です。
実際に返ってくる金額はこんな感じ。
経過月数 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
---|---|---|---|---|---|
残月数 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1 |
JR | ¥19,800 | ¥14,530 | ¥10,060 | ¥4,790 | ¥0 |
東京メトロ |
¥39,960 | ¥30,830 | ¥23,060 | ¥13,930 | ¥4,800 |
買って1ヶ月の段階で払い戻しをすると、支払った金額の25,290円から、1ヶ月定期の5,270円と手数料の220円を引いて19,800円の返金になります。
一方、残り1ヶ月の段階だと3ヶ月定期+1ヶ月定期*2の代金で25,550円になり、半年定期代を上回ってしまうので、払い戻しはなしですね。
日割り計算されないんで、1ヶ月単位の境目を超えてしまうとその月まるっと損をしてしまいます。そんなんするやつは
そら、アホやで〜
半年定期を利用するケースの分析
まだ1ヶ月分期間が残っているのに払い戻しなしってのもちょっと不思議な気がしますよね。 それは半年定期のプレミアムが¥6,330円もあるのに対して、3ヶ月定期のプレミアムは3ヶ月分でたった800円しかないんです。その差は5,530円と一ヶ月分の定期代に満たない。
もう少し分かりやすく言いましょう。
半年間コースで1ヶ月分無料!といっているサービスがあります。途中解約すると月割契約してたものとして返金してもらえるとして、5ヶ月目に解約します?みたいな感じのイメージですね。
じゃあ「半年定期を解約するか」はどう考えるべきかと言うと、その後のどういった定期券の買い方をするのか?で変わってくるんですよね。
例えば5月11日からまるっと半年定期を買いますわな。残りは、3ヶ月+1ヶ月を買って余った分はその都度払いみたいな感じにしますよね。
これで支払総額はどうなるのか。
- もともと:6ヶ月*2=50,580円
- 買い直し:6ヶ月+3ヶ月+1ヶ月*2 + 220円(手数料)= 51,060円
あーれれー??解約して買い直したほうが高くなりましたね。更にこれに、3月の残りの期間の費用も掛かるので、100%損をします。まあそりゃそうですわな。半年分のプレミアムを失うんですから。だったら6ヶ月定期をそのまま使ってたほうがお得ですわな。
でもこれ繰り返し延々定期を買い続けて、総利用期間がキレイに6の倍数月になる場合の話です。例えば元から6ヶ月+3ヶ月で買うことを想定していたら・・・
- もともと:6ヶ月+3ヶ月=40,300円
- 買い直し:6ヶ月+1ヶ月*2 + 220円(手数料)= 36,050円
となり、3ヶ月定期が2ヶ月+別途負担になるため4,050円分浮きます。
「?」の期間に掛かる電車賃が4,050円を超えない範囲、つまり12日相当分乗らないことが確約できれば「お得」ということが出来るでしょう。
とりあえず1ヶ月分を解約する場合は、最後の期間に買う定期の買い方がどう変わるのか?が重要なポイントになってきます。
- 6ヶ月→5ヶ月(3ヶ月 + 1ヶ月 * 2) + 手数料 =0円
- 5ヶ月→4ヶ月(3ヶ月 + 1ヶ月) + 手数料 =5,050円
- 4ヶ月→3ヶ月(3ヶ月) + 手数料 = 5,050円
- 3ヶ月→2ヶ月(1ヶ月 * 2) + 手数料 = 4,250円
- 2ヶ月→1ヶ月 + 手数料 = 5,050円
- 1ヶ月→0 = 5,270円
の差が生まれるっちゅーことですね。
さてどれに該当するのか?それは蓋を明けてみないとわかりません。平均を取ると、だいたい4,112円ですね。ということは、JRは約12日定期券を使わない日にちがあるのであれば、解約をしたほうがお得!ということが出来るのかもしれませんな。
ちなみに同じ方法論で東京メトロの方を検討すると
- 6ヶ月→5ヶ月(3ヶ月 + 1ヶ月 * 2) + 手数料 =5,240円
- 5ヶ月→4ヶ月(3ヶ月 + 1ヶ月) + 手数料 =9,350円
- 4ヶ月→3ヶ月(3ヶ月) + 手数料 = 9,350円
- 3ヶ月→2ヶ月(1ヶ月 * 2) + 手数料 = 7,990円
- 2ヶ月→1ヶ月 + 手数料 = 9,350円
- 1ヶ月→0 = 9,350円
平均を取ると8,438円ですな。これを日数で割ると、メトロは13日定期券を使わないのであれば、解約したほうがお得!といえるかもしれんですな。
まあぶっちゃけ、コレばかりは全くどうなるか分かりませんね。特に6ヶ月定期プレミアムの大きなJRの場合、逆に損をするかもしれません
そらそんでええやろ〜
くらい言ってもらわないといけませんね(笑)
まとめ
細かい計算式はとにかくとして、平均すると12〜15日程度の期間、定期券を使わないのであればお得!ということが出来る気がします。
いまの状況下だと、ゴールデンウィーク明けもテレワークになる可能性は高いと思いますし、この条件は十分に満たせるんじゃねえの?と思う次第であります。
「定期代は定期に使えよ」と会社がキレ散らかすリスクもありますが、そんなもんはあくまで社内に過ぎません。ただ通勤費が税法上非課税の対象になっている点を考えると、あんまりお行儀は良くないよねえと思う次第ではあります(税務署もそこまでチェックしないでしょうけど)
また細かい計算式等は、皆様の状況に左右される点も多いので、なんとも言えませんが、これだけ休みが長く続けば定期券の解約(払い戻し)も真剣に考えたほうがいいんでねえのかなーなんて思う次第であります。
え、どうせ五十歩百歩やって?
そんなん五十歩と百歩は全然違うやないか〜。五十歩と五十歩やったら同じなんや〜
くらいの気持ちで、頭の体操に使ってください(笑)。
ではでは、今日はこのへんで。