BP加盟で価格勝負から脱却成功、平屋にも力点再取材
山梨県甲府市 有限会社 明和ホーム 依田 氏
INTERVIEW 2020.5.19
有限会社明和ホーム(山梨県甲府市・依田由紀夫社長)は、かつて自社で建てる家が他社と同じような仕上がりになってしまうことで価格競争を避けられず、将来に不安を抱いていた。そこで他社との差別化を求めて加盟した夢ハウス・ビジネスパートナー。3年目となる同社はこの1年でさらに受注数を伸ばし、新たに平屋の住まいにも力を入れ始めた。
同社の直近1年の受注棟数は20棟。前年に比べ10%ほど伸びている。展開する中核は「マルチプラン」と呼ぶ自社ブランドの自由設計住宅。ビジネスパートナーに加盟後は床や建具などに夢ハウスの乾燥無垢材を取り入れ、差別化に成功して人気を呼んでいる。特に赤松や桐の無垢床材は注目度が高く、マルチプランとして着工する物件の8割に夢ハウスの内装材が使われている。このほか、完全な夢ハウス仕様の自由設計住宅や、夢ハウスの規格住宅「郷の家」と「tsumiki」をミックスしたデザインの住宅も独自に提案する。
注目したいのは紹介受注が増えていること。受注の3割を紹介受注が占めるという。それだけお客様の満足度が高いことを示している。差別化できる夢ハウス建材を取り入れることで価格競争に巻き込まれなくなり、よりハイスペックな住まいを提案する機会も増えた。
さらに、新たに展開を始めたのが夢ハウス本部も推し進める平屋住まいの新基軸「木のひらや」だ。夢ハウス仕様でモデルハウスを建設中だが、同社では独自にZEH仕様として更なる差別化を図る。本部が長野県松本市に建てたモデルハウスを参考にし、勉強会にも参加した。
「夢ハウスは新しいモデルハウスを次々に建てているので、非常に参考になる」と話す依田社長。夢ハウスの存在を知ってから加盟までやモデルハウスを建てるスピードも速い。その決断力が順調な業績につながっている。「ビジネスパートナーになってなければ、こうならなかったと思います」と話す依田社長の表情は自信に満ちている。