ウェルネスとーく
医療・健康・介護のコラム
[お笑い芸人 つぶやきシローさん](下)結婚、子育てに興味はあるけど…現在は独特のイントネーションを生かした仕事で活躍
「あるあるネタ」で知られるお笑い芸人のつぶやきシローさんは、51歳。以前はたばこを吸っていて、番組の企画で結核が発見されたこともあったそうです。現在は仕事の幅を広げ、執筆やナレーションなどにも取り組んでいます。お笑い以外の仕事に挑戦するに至った経緯や、おひとり様生活の楽しみ方についてうかがいました。(聞き手・山口千尋、撮影・中山博敬)
番組の企画で見つかった結核 治療のために飲んだ薬で尿が真っ赤に
40歳くらいの時に番組の企画で初めて人間ドックを受けました。20歳の頃からたばこを吸っているからいい機会だと思って受けてみようと思って。ちなみに本当に20歳から吸っているんですよ。わざとらしいとか言われるかもしれないけど。
そしたら番組の最後に結核って言われちゃって。みんなひいちゃうし、びっくりして俺もうまく笑えなくて「へへへー、うそでしょ」なんて言っちゃって。
結核というと、すぐに隔離されるというイメージでしたが、症状が進行していなかったので人にうつるおそれはないものでした。
――結核の治療はどのように進められたのでしょうか。
毎日たくさんの薬を飲みました。「朝ごはんだね、これ」っていうくらい。それを半年続けました。薬の成分なのか半年間、赤色のおしっこが出ましたね。
ショックで禁煙 カートン買いしていたたばこを手放す
――たばこはどうしましたか?
ショックでたばこを吸いたいという気持ちがなくなりましたね。結核と言われてから一本も吸っていないです。家には何カートンも買い置きしてあってたばこ屋みたいになっていましたが、全部人にあげました。
たばこはやめましたが、代わりにお酒を飲むようになりましたね。当時全国を巡る仕事をしていて、終わったら居酒屋に行くことが多くて。禁煙してよく食べるようになったっていう人もいますけど、僕はよく飲むようになりました。
また、同じ番組にも呼ばれて人間ドックを受けましたが、結果は血液ドロドロぐらい。今は階段を1段抜かしで上るし、(自転車の)立ちこぎもしています。
独り身で気楽な生活 野球中継とゲーム三昧
――デビューしてから約30年。生活に変化はありますか?
一人で気楽に過ごしています。独り身を選んでいるわけではないけれど、真剣に考えているからこそ、奥手になっちゃいましたね。
結婚ってどういう感じだろうとか、子育ても興味はあります。人生の糧になるし、日々張りが出るだろうって。でもバラエティー番組とかで(ほかの出演者が)夫や妻の悪口を話しているのを見ていると、結婚で我慢することも多いのかな、と。それなら一人でもいいかな、って思っています。
――一人で気楽に楽しむ、どんな過ごし方をしているのでしょうか。
好きな時間にお風呂に入って、ビールを飲む。2画面にしたテレビとパソコンでそれぞれ野球中継を映し、それらを見ながら野球ゲームをやっています。あっち見て、こっち見て、手元で操作してって、夕方6時から夜9時まで大忙しです。
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