図書館にサイバー攻撃、身代金要求型ウイルスに感染…窓口で手作業による貸し出し業務継続
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奈良県斑鳩町教育委員会は2日、町立図書館の貸し出し状況などを記録するシステムのサーバーがサイバー攻撃を受け、身代金要求型ウイルス「ランサムウェア」に感染したと発表した。サーバー内には図書館利用者2万1994人分の住所や氏名、連絡先などの個人情報が保存されていたが、現在のところ外部への流出は確認されていないという。
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町教委によると、京セラコミュニケーションシステム(京都市)に図書館の新システム構築作業を委託。1日に予定していたシステムの運用開始を控えた9月30日、図書館職員がシステムが利用できなくなっていることに気づいた。同社の担当者が調べたところ、サーバー内のデータが暗号化されており、感染していることが判明した。金銭などの要求は確認されていない。
町教委はシステムの移行と運用開始を中止。貸し出し記録の保管や、貸し出し予約、図書の検索などができなくなったが、窓口での手作業による貸し出し業務は継続している。