大和市立病院 院長 石川 雅彦
令和5年4月1日付けで病院長を拝命しました石川雅彦です。
平素より、大和市立病院の診療に対してご理解・ご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
当院は昭和30年7月、大和町国民健康保険直営病院として内科、外科、産婦人科の3診療科、病床数24床で開院以来地域医療を支える基幹病院、そして医療従事者を育てる教育医療施設としての使命を果たしてきました。現在32診療科、病床数403床の体制で診療を行っています。
基幹病院として、地域がん診療連携拠点病院、救急指定病院、災害拠点病院、地域医療支援病院、周産期救急医療システム受入病院等の指定を受け、小児救急においては24時間365日受け入れ体制を敷いています。また新型コロナウイルス感染症への対応にあたっては重点医療機関として中等症患者の受け入れ、治療を行ってきました。 教育医療機関として臨床研修指定病院、神奈川県看護師等実習養成施設、多くの学会の専門医研修施設等の認定をうけ、医療従事者の育成にも力を注いでいます。
令和6年4月より医師の働き方改革が始まりました。当院では内科輪番日である土日48時間の内科当直を勤務とし、平日の内科、全日の外科系、小児科、産婦人科、麻酔科当直に対しては労働基準監督署より宿直許可を得、昨年度と同様の当直体制を組むことが出来ましたが、宿直時間帯の労働に関しては長時間にならないように配慮することが求められます。地域の救急医療を守るためにはこれまで以上の医療機関との連携が必要となると思います。ご理解のほど宜しくお願いします。
臨床面では新規の医療提供として、前立腺がん、直腸がん、子宮体がん、子宮筋腫などの手術で、患者さんへの侵襲が少なく、緻密な手術操作が可能となるロボット支援手術、肺がんやすい臓がんの診断に有用な超音波内視鏡検査、無痛分娩の取り扱い、整形外科での脊椎領域の手術の再開等を計画しています。今後も安全で質の高い医療の導入により病院機能の拡充、向上を図ることで地域の基幹病院としての役割を果たしていきます。
大和市立病院は大和市が目指す「健幸都市」の中心的な役割を果たしていきたいと思います。これからも市民の皆様の生命と健康を守るために、取り組んでまいりますので、引き続きご指導、ご鞭撻のほど宜しくお願いします。