大人は知らない。下北沢で古着に熱狂する若者たち。 - 山田耕史のファッションブログ

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大人は知らない。下北沢で古着に熱狂する若者たち。

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久し振りに週末に自分ひとりの時間ができたので、下北沢で開催されていた古着のイベントに行ってきました。 

 

若者たちが古着イベントに大行列

 11時オープンのイベント会場に到着したのはお昼過ぎ。

僕の目的はお買い物ではなく、どれくらい人が集まっているか、そしてどんな客層なのかをリサーチすること。ですので、会場をざっと一周して客層をだいたい理解した後は、下北沢の古着屋さんや古本屋さんを巡っていました。

他の古着屋さんも若者でいっぱいなことに驚きつつ、下北沢の北側をあらかた回って、次は南側を回ろうとイベント会場近くに戻って来たら、なんと入場待ちの行列ができていました。ここまで人気が高いとは想像もしていませんでした。

興味深かったのが、イベントに集まっていた若者の服装。普段あまり古着を着ていなさそうな若者もちらほらといたのです。

以前から若者の古着人気の拡大は感じていましたが、今回の体験で確信しました。今、若者に古着ブームが到来しています

 

若者で大盛況の下北沢 

元々、 古着屋さんが多かった下北沢。

どの業種も大変なこのご時世ですが、その中でもアパレルは大手企業を中心に特に厳しい状況です。

www.fashionsnap.com

それにも関わらず、下北沢では古着屋さんの新店舗が複数オープンしていました。

若者が多く集まっているので、古着屋さんだけでなく飲食店など他のお店もかなりの盛況っぷり。街に力を感じました。

古着屋さんがあるから下北沢に若者が集まっている、という単純な構造ではないかもしれませんが、下北沢に活気がある大きな理由のひとつが古着屋さんの存在であることは確かでしょう。

 

地方にも広がる古着人気

もしかしたら、この古着人気は東京限定なのかな?と思ってたんですが、ツイッターでのご意見を見ているとどうやら全国的に古着の人気は徐々に高まっている模様。今後は地方にも更に波及していくのではないかと予想しています。

 

大手メディアが報じない古着人気

ですが、ファッション業界紙の繊研新聞を始めとした大手のファッション系メディアではこの若者の古着人気はほとんど報じられていません

2020年に入ってからの繊研新聞のウェブを調べてみましたが、若者の古着人気に関する記事はゼロ。僕が購読していないリアル紙面の方で報じられているかもしれないので、「ほとんど」と書きましたが、もしかしたら若者の古着人気は「全く」報じられていないのかもしれません。

こういった状況について、僕の友人の齋藤さんはこう分析しています。

以前僕も古着のビジネスについてじっくり考察してみたことがあるんですが、基本的に一点物で低価格な商材なので、大きなビジネスにはなりくいんじゃないかなーというのが現時点での僕の結論です。

インスタグラムで日本最大級の古着コミュニティ 「古着女子」を運営し、先日ZOZOグループ入りが報じられたyutoriも、そのビジネスの中心は売り上げの70%を占めるオリジナルブランドです。

nestbowl.com

www.instagram.com

www.yamadakoji.com

 

インスタ古着メディア戦国時代

そう言えば、古着女子以外の古着系メディアってあるのかな?と思ってインスタグラムで調べてみると…かなりの数の若者向け古着メディアがありました。どれも古着女子からかなりインスパイアを受けている雰囲気。そして、その多くがフォロワー数1万人以上を集める人気っぷり

インスタグラムの古着メディアについては、それぞれの特徴なども分析してまた別記事で詳しくご紹介できたらなと思っています。

www.instagram.com

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www.instagram.com

www.instagram.com

www.instagram.com

www.instagram.com

www.instagram.com

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かつては赤文字系雑誌の筆頭として大人気だったJJが実質休刊になったことに象徴されるように、ファッションメディアが雑誌からウェブに移行していることは何年も前から明らかですが、若者に人気の古着を大手メディアがほとんど扱わず、それ専門のインスタグラムメディアが乱立しているように、ウェブのファッションメディアにも新しい波が来ているようです。

www.fashionsnap.com

「基本的に一点物で低価格な商材」の古着は、これまでのメディアの形態では扱いにくく、現時点ではインスタグラムが最も適したメディアではないかと思います。

あくまでも僕の予想ですが、おそらくどのメディアもマネタイズはあまり出来ていないでしょうから、インスタグラムが古着メディアの最適解かと言えば、そうでもないと思います。まだまだ進化の余地があるでしょう。

 

僕も古着の魅力を発信し続けます!

僕も古着が大好き。特にここ数年、新しく購入する服の多くは古着になっていますし、当ブログでも例えば以下のような記事で古着の魅力をご紹介してきました。

www.yamadakoji.com

www.yamadakoji.com

www.yamadakoji.com

ですが、まだまだ十分ではないと感じています。やっぱり難しいんですよね。古着って。

今後もっとわかりやすく、多くの人に古着の魅力をお伝えできるように、模索し続けるつもりです。

この記事があなたのお役に立てれば幸いです!