沖田 総平の日記
和製英語は難しい
普段何気なく話している言葉の中に、日本でしか通じないカタカナ言葉、いわゆる和製英語ってけっこう出てきます。
男女のペアのことを「アベック」と呼ぶと、よく“おじさん認定”されますが、もともと「アベック」もフランス語で「~と」を意味する前置詞。野球で使われる「アベックホームラン」なども完全な和製英語です。
もちろん英語では「a couple」ですね。
よくよく調べていくと正しい英語でなくても、完全にそれで定着していれば「もうこれは日本語なんだ」と割り切って使う和製英語も多くあります。
例えばテレビやラジオでよく使われる「オンエアー」という言葉も、英語だと「on the air」です。
でももう日本では「オンエアー」は「オンエアー」ですよね。
ただ私の中でまだ気になる言葉はあります。
その一つが「トライアンドエラー」という言葉。「試行錯誤」の意味で日常会話はもちろん、テレビでも使う人を時々見かけます。
でも正しい英語は「trial and error」です。言うまでもありませんが「try」は動詞、「error」は名詞ですので、「try and error」を別の文章でたとえるなら「私の趣味は”走る”と”読書”です」って言っているような感じで少し稚拙に感じます。
とは言うものの、インターネットの検索エンジンで調べると「トライアンドエラー」の方が「トライアルアンドエラー」の4倍くらいヒットします。
将来的には「トライアンドエラーは和製英語だからそれはそれでいいんだ」ということになるのかもしれませんね。
ただせっかく「試行錯誤」という素敵な言葉があるのですから。
私はこれからも「トライアンドエラー」の人生ではなく「試行錯誤」を繰り返す人生を歩みたいと思います。