101歳の“超”美容部員を訪ねて - WWDJAPAN
ビューティ
連載 今週の特集お届け隊 第156回

101歳の“超”美容部員を訪ねて

毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は「WWDJAPAN」2024年9月23日号からの抜粋です)

林:毎年恒例の販売員特集ですが、今回は101歳からZ世代まで、バッグから香水、スーツまでいろんなジャンルの人、いろんな働き方を紹介したいと考えました。31社32人の接客術を紹介します。

新関:私は101歳の「ポーラ(POLA)」のビューティーディレクター、堀野智子さんを取材しました。昨年100歳で話題になり、取材したいと思っていましたが、今回実現。「ポーラ」の委託販売をする個人事業主です。接客術はもちろんですが、働く身として、女性として、その人生にすごく刺激されました。

林:時の人ですね。当日はテレビの取材も入っていたそうだけど、そんなに仕事させていいの?

新関:取材が殺到しているそうですが、「私が伝えていかなければ」とほぼほぼ全部受けているそうです。とにかく元気で、見た目も心もとっても若いです。年を取るとつい「面倒くさいから」と楽な方に流れがちですが、21時まではいつ連絡が来ても大丈夫なように編み物をしたりしながらオンの状態で過ごし、お風呂に入ってもストレッチは欠かさないそう。その後、「報道ステーション」をチェックして、会話に役立つ情報を収集するそうです。「大谷翔平のホームラン数も言えるわよ」と語っていました。

大先輩の言葉で初心に立ちかえる

林:意識の高い30代キャリアみたいですね。日本は特に高齢化してきているので、販売は生涯現役でいられる職種かもしれないです。まさに人生100年時代のロールモデル。

新関:とにかく素直で、手を抜かないんです。「ポーラ」には10万円のクリームもあるのですが、買って使ってみたそうです。「使ってみないと、ちゃんとすすめられませんよね」と。接客を再現してもらいましたが、とにかくトークがお上手。加えて説得力のあるお肌なので、すすめられたものを思わず買いたくなってしまいました。「お客さまが喜んでくれているのを見るのが幸せ。それに尽きる」「辞めたいと思ったことは1回もない」などの言葉の重みが違うというか。年齢とは?働くとは?という固定観念も揺らぐ取材でした。

林:馬力のある販売員の急先鋒ですね。100歳過ぎてなお現役でいられる健康法やモチベーション維持の秘訣、なぜ美容部員になったのかも気になります。

新関:そこは紙面では書ききれなかったので、ウェブ記事に堀野さんの人生や転機も盛り込みます!

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