LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)による、2024年度「LVMHヤング ファッション デザイナー プライズ(LVMH YOUNG FASHION DESIGNER PRIZE以下、LVMHプライズ)」のグランプリに、「ホダコヴァ(HODAKOVA)」が選ばれた。スウェーデン・ストックホルムを拠点とするデザイナー、エレン・ホダコヴァ・ラーソン(Ellen Hodakova Larsson)が手掛けるブランドで、18カ国から集まった過去最多の2500通の応募の中から栄冠に輝いた。ラーソンには賞金40万ユーロ(約6300万円)と、LVMHのエキスパートから1年の指導を受ける権利が贈られる。
ラーソンは現在32歳で、「世界初の完全にサステナブルなファッションブランド」を目指しているという。最近では、8月6日に開催された映画「ボーダーランズ(BORDERLANDS)」のイベントに、主演俳優のケイト・ブランシェット(Cate Blanchett)が「ホダコヴァ」による102本のアンティークスプーンを飾ったカスタムメイドのトップスを着用して登場し、大きな話題に。ブランシェットは、9月5日に開幕したトロント国際映画祭でも、スプーンをあしらった同ブランドのスーツを着用している。
準グランプリの受賞者は?
準グランプリにあたるカール・ラガーフェルド審査員特別賞は「デュラン ランティンク(DURAN LANTINK)」を手掛けるオランダのデュラン・ランティンク(Duran Lantink)が、技術継承の促進を目的として新設されたサヴォアフェール賞は「スタンディング グラウンド(STANDING GROUND)」のマイケル・スチュワート(Michael Stewart)が受賞。それぞれ賞金20万ユーロ(約3100万円)と、やはりLVMHチームから1年のメンターシップを受ける権利が授与される。
審査員は錚々たるメンバーが勢ぞろい
今回、デザイナー陣の審査員は「ジェイ ダブリュー アンダーソン(JW ANDERSON)」と「ロエベ(LOEWE)」を手掛けるジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)、「ディオール(DIOR)」のマリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のニコラ・ジェスキエール(Nicolas Ghesquiere)、「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」のマーク・ジェイコブス(Marc Jacobs)、「ケンゾー(KENZO)」のNigo、「フェンディ(FENDI)」メンズのシルヴィア・フェンディ(Silvia Venturini Fendi)らの錚々たるメンバーのほか、「ルイ・ヴィトン」のファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)=メンズ クリエイティブ・ディレクターと、LVMHが少数株主である「フィービー ファイロ(PHOEBE PHILO)」を手掛けるフィービー・ファイロ(Phoebe Philo)が加わった。「フェンディ」ウィメンズと「ディオール」メンズのキム・ジョーンズ(Kim Jones)、「ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)」のステラ・マッカートニー(Stella McCartney)は、スケジュールの都合で不参加だった。
ほかには、LVMHプライズを設立したデルフィーヌ・アルノー(Delphine Arnault)=クリスチャン ディオール クチュール会長兼最高経営責任者(CEO)、ベルナール・アルノー(Bernard Arnault)LVMH会長兼CEOの相談役を務めるシドニー・トレダノ(Sidney Toledano)およびジャン・ポール・クラヴリー(Jean-Paul Claverie)後援担当ディレクターらが審査を行った。
また、特別審査員を務めたナタリー・ポートマン(Natalie Portman)や、ロバート・パティンソン(Robert Pattinson)、アナ・デ・アルマス(Ana de Armas)がプレゼンターとして登場し、会場を華やかに盛り上げた。