「グッチ(GUCCI)」は、新たなグローバルアンバサダーに韓国のボーイズグループBTSのジン(Kim Seok-jin)を指名した。
2024年パリ五輪で韓国の聖火ランナーを務めた31歳のジンは、大人気K-POPグループの最年長メンバーであり、6月に兵役義務から除隊したばかりだ。
ジンは今回の就任に際し、「『グッチ』は長年の伝統と現代性を併せ持つアイコニックなブランド。このようなメゾンの一員になることを意義深く感じるとともに、非常にワクワクしている」とコメントした。
さらにサバト・デ・サルノ(Sabato De Sarno)クリエイティブ・ディレクターは、「彼の温かく親切な人柄は実に魅力的で、ユニークなスタイルを持っている。音楽で人々を感動させることができる寛大で非凡なアーティストであり、彼と仕事できることを光栄に思う」とコメントしている。
ジンは、他の韓国アンバサダーのハニ(Hanni)、イ・ジョンジェ(Lee Jung Jae)、パク・ギュヨン(Park Gyu Young)、ジェイ・パーク(Jay Park)に続いて「グッチ」に加わった。
韓国との結びつきを強めている「グッチ」は10月15日にソウルで、“グッチ カルチュラル マンス(GUCCI CULTURAL MONTH)”を発表する。このプロジェクトは、さまざまなメディアを通じて韓国の芸術を世界へと導いた作品にスポットライトを当てることで、韓国文化の伝統に敬意を表することを目的としている。
このプロジェクトには、コンセプチュアルアーティストのキムソジャ(Kimsooja)、映画監督のパク・チャヌク(Chan Wook Park)、コンテンポラリーダンサーのアン・ウンミ(Eun Me Ahn)、ピアニストのチョ・ソンジン(Seong-Jin Cho)ら、世界的に著名な4人が参加し、写真、ビデオ、展示、特別パフォーマンス、文化講演会を通じて彼らの貢献を称える。
BTSは2013年のデビュー以来、ビルボードミュージックアワードで "トップ ソーシャル アーティスト賞"を何度も受賞し、18年にはシングル曲 「ダイナマイト」で韓国人アーティスト初のビルボードホット100チャート1位の栄光を手にした。サークルチャートによると、BTSは韓国で最も売れているグループで、全世界で4000万枚以上のアルバムを売り上げている。さらに23年時点で、6枚のアルバムでビルボード200のチャート1位を獲得している。
ジンは、16年に「アウェイク」、18年に「エピファニー」、20年に「ムーン」と3曲のソロ曲をBTSと共作、発表しており、いずれも韓国のガオンデジタルチャートにランクインした。22年には、ソロデビューシングル「ジ アストロノート」をリリースした。
今年7月にはジュエリーブランド「フレッド(FRED)」初のグローバルアンバサダーに就任。さらに、フードブランド「オットギ(OTTOGI)」のラーメンフランチャイズ「ジン ラーメン」とパートナーシップを結んだほか、アウトドア専門店「コーロン(KOLON)」と彼のソロ曲の公式キャラクター“ウット(Wootteo)”が限定コラボにするなど、活躍の場を広げている。